レビューメディア「ジグソー」

蒼くて巨大な水冷クーリングタワー

ZALMANが2004年に発売。
当時、その高額な価格設定にも関わらず、一年通して売れ続けるという伝説級の人気を誇った超大型水冷システムです。

元の持ち主は、SONY・VAIOのデスクトップに突っ込んで運用するという剛毅な使い方をしておりましたが、PCの新調に伴い退役。

以後、数年に渡って利用していないとのことだったので、動作確認がてら引き取りました。


動作確認の結果、ポンプの動作は今でも全く問題なし。
チューブやフィッティング類も水漏れなく良好な状態でしたが、水道水で運用していた上に水抜きしないまま保管していたため、カルキが内部にベットリくっついて、固まっている状態・・・・・(汗)

最悪なことに、水冷ヘッドまでもその状態で、こちらは完全にカルキで詰まっていました。


で、これらの洗浄を行う必要に迫られた訳ですが・・・・・こんなん、洗うだけでは絶対に落ちん。
危険ではありますが、水を張ったタワーの中へ「ポット洗浄中」を二つほど投入。
このポット洗浄中という製品、成分がアルミとか銅をモロに浸食するので、本来なら自爆覚悟の最終手段。ぶっ壊したくない人は、絶対に真似しないほうがいいです。

で、一昼夜放置したところ、内部塗装の一部もハゲましたが、カルキはだいたい除去出来ました。

ポンプの動作も全く問題なく、水流量も良好です。
これから暫くの間、水漏れチェックも兼ねて循環耐久テストを実施予定。
・・・・というか、現在も絶賛実施中。


ただ、やはりというべきか、水冷ヘッドのほうは完全にダメでした。
カルキ除去のため、ポット洗浄中を入れたタッパーに漬け込んでおいたのですが、四時間経過しても落ちる様子がない。

どうしたもんかな、コレ・・・・・と、カルキの固まりをつまようじで突いていたところ、


ぷすっ

コンニチワー
コンニチワー



まるで羊羹のように、つまようじが貫通(汗)
カルキだと思っていた、あの白い粉みたいなの、腐食したアルミも混じってたんですねー・・・・

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というわけで、水冷ヘッドを調達しました。



冷却性能とかは、水枕のほうで検証しています。


本製品、とにかく初期の製品という事もあって、バルブ類が一切ありません。
ホースの接続先が全てツーツーなので、ホースを分離する際はクランプを使って一時的に水を止める仕組みとなっております。

具体的には、このように。


無論、ホースを抜いたらクランプの内側に溜まった水は漏れますので、メンテナンスの際には細心の注意が必要です。

PC内部と外部のところで、ホースを分離するためのジョイントが付属しているので、


基本的にバラすことがないPC内部側での水漏れは起こりませんが、外側ではホースを外したら「確実に水が出ます」ので、タオルなどで水が飛び散らないようにしなければなりません。

このままだと、移動の際などに不安が大きすぎるため、そのうちもっと外側のホースで分割するため、バルブ付きのフィッティングジョイントを付けないとダメですね・・・・・

現行の製品は、本体側にバルブジョイントが付いているそうで、ホースを抜けばタンクからの水はシャットアウト出来るそうですが、この旧式は「クランプしていても、水が多すぎるので、先にタンク側の水を抜かないと漏ってくる」ことを確認しています。

・・・・・・なるほど、旧型の中古市場価格が一万円も安い理由は、これかー(汗)

でも、性能のほうは現行同様に良好ですよ。
水枕のほうで結果を載せていますが、非常に優秀な冷却性能を誇っています。
バルブの追加さえすれば、運用上の困難はもっと減らせるでしょう。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2011年08月08日

  • 購入場所

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (4)

  • kenさん

    2011/08/12

    あまり掃除しない物だと思うので、カルキ抜き貴重な情報ですね。

    まっ、普通水道水で運用しないと思いますが。
  • Vossさん

    2011/08/12

    >普通水道水で運用しない

    ところが、この製品最初に出たとき「水道水でも行けます」っていう話で販売されてたんです。

    http://journal.mycom.co.jp/articles/2004/04/03/reserator/...
    http://plusd.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0408/24/news...

    なにしろ、説明書で「水道水OK」って書いてあったとのこと。
    ホントかよと思って、説明書のPDFを探し当てたのですが、マジでした。

    http://www.thinkgeek.com/files/Reserator%201_eng.pdf

    こちらの12ページに、

    1) Take off the Reserator’s cover.
    2) Fill the Reserator to 80~90% of its height.
    Distilled water is recommended,
    but tap water can be used instead.

    ・・・・・思いっきり、「水道水でも構わない」って書いてありました。

    ちなみに、この記述は「後継製品では無くなってます」(笑)
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