この真空管ラジオも大人の科学だけあって、再現性とコストを両立させる努力が詰まったキットですよ。
回路的な話ですが、
このシリーズはコンデンサ容量をかえて同調を取る、C同調を採用しています。
ポリバリコンではない原理がわかりやすいものを使うのが特徴です。
コンデンサ容量は、比誘電率・面積に比例、距離に反比例します。
初代
プラスチックコップにフィルムコートした広めアルミシールを貼り、その上にもう一個三角形にカットされたアルミシールを貼ったプラスチックコップを重ね、角度を変えると面積が可変し、容量を可変するものでした。
2代目
2枚の扇形のアルミ板を一枚を固定、一枚をダイアルに直結、回転によって面積が可変するものです。
これを多板式にしたものがエアバリコン、誘電体としてポリフィルムを挿入してコンパクトにしたものがポリバリコンです。
しかし、初代、2代とも加工精度が高くないので、回転時に距離がぶれてしまい同調しづらい欠点がありました。
かわって、真空管ラジオ(初代)ではブック型バリコンが採用されました。
ブック型バリコンでは、本のように片側を閉じて、反対側にネジで距離を変えことで、
平均距離が変わり容量が変化します。
こちらは加工精度はともかく、安定性はいいはずですね。
球が昔の中国の軍用球のデッドストックなのが面白いし、
ちゃんとアンテナ用にリッツ線が使われてたりと、いいものなんですが、
実験を超えて実用にしようとすると、
・電池消耗問題
→交流駆動にするか、リチウムイオンなどの充電池+昇圧回路にするか
・音質改善
→RFもAFも改善したくなる
→検波方法を変えたくなる…
つくって邪魔になって壊してますから、組み立てずに保管しています。
ただでさえ、大きいループアンテナが部屋にあるので…
なお、開発に携われれた 内川悟さんのラジオ工房内のページに情報があります。
http://radiokobo.sakura.ne.jp/G/Kit/G/index.html
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購入金額
8,800円
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購入日
2006年頃
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購入場所
学研
aoidiskさん
2011/08/05
いいな、真空管 よく投げて割ったな
真空管何ともいえない光、 きれいだよな。
音の揺らめきにあわせてということもないが、
一種、あこがれの品。
一寸、値段がね。
いいですね。
はにゃさん
2011/08/05
私もやったなぁ。今考えるともったいなかったなぁ。
そういう、aoidiskさんには
これとかお勧めです。
20000円ほどでお手軽なアンプが作れます。