ミドル(ハイ)のHD6870ではありますが、CFX構成での性能の伸び率は
そこそこの評価が散見されてます。
たまたまアキバのイベントでSAHHIRE HD6870のシングルカードが当たりました。
Intelメインでベンチマークを楽しんでますが、やはりAMDでも楽しみたいと常日頃
感じてました。
Bulldozerに期待を寄せてましたので、HD6870が当たったのは神様が「AMDで組む
時に、これを使いなさい」との啓示とも捕らえてました(オカルトでスミマセン)
でも、Bullの評価も海外の情報からは何を信じればイイんだ?とか、そもそも一体
何時出て来るんだ?的な様相を呈してもいます。
そこで、気にはなってたカードではありますが、割高感を感じ躊躇していたHD6870x2が
一気に3000円程値下がりしたのをキッカケに購入しました。
○外箱
x2のカードが入ってるにしては、かなりコンパクトな箱です。
落ち着いたデザインで好感が持てます。
○付属品
極、一般的な付属品で、特別豪華とは感じませんでした。
DiRt3のクーポンも付属しますが、自分には興味が無いので割愛します。
○概観及び質感
ファンのカバー部は黒いプラスチック製で、質感は高くありません。
同じ2連ファンを装備した他のビデオカード(msi GTX580Lightning)等に比べると、
明らかにチープな印象を感じました。
大きさ(長さ)に関しては、リファレンスのHD6870に対して約5cm程長くなります。
ブラケット部分から後端まで約30cmでした。
カード上面(基盤面)は赤い基盤になっております。
個人的にはここが一番のお気に入りポイントです(苦笑)
バックプレート付きの方が高級感はありますが、赤い基盤はRadeonらしくもあり
赤が好きな自分には大変嬉しく感じます。
○ベンチマークテスト
先ずはリファのHD6870でのベンチ結果から。
構成は
【CPU】Intel Core i7 980X
【M/B】GIGABYTE X58A-UD9
【Memory】SanMax SMD-6G88NP-16(HYPER)-T
【PSU】Corsair CMPSU-1000HXJP
【Case】ベンチ台
頻繁にビデオカードを抜き差しする事も必要ですので、普通のCaseには入れない状態
での検証となります。
温度的には若干低めに出てる傾向にある事をお断りさせて頂きます。
HD6870の定格はCore900MHz Memory1050MHzとなっております。
☆3DMark11(Performance)
CPU&GPU定格
P4406
続いてHD687x2の定格での11。
P7962
やはりHD6870のCFXでの伸び率は、かなりイイ模様です。
HD6870x2に単機の6870を足しての3Way CFXでの11(All定格)
P10652
3WayでCPUは定格のまま、ビデオカードをCore970/Mem1100MHzにしての11。
P11346
同じIntel環境でも手持ちのGTX580のOC状態での11のScoreに比べると、伸びの
悪さを感じます。
やはり3DMark11はHD6870クラスでは重過ぎるのか?と感じます。
ではVantageでは?
3WayでのAll定格のScoreから。
P34582
PhysXの効かないRadeonらしいScoreかと。
☆CPUを4.6GHzにしてのベンチ結果。
3DMark11
HD6870x2単機
Core 1000MHz Mem1170MHz
P8889
続いて3Wayでは。
Core970MHz Mem1110MHz
P12020
2WayならCore1000/Mem1170MHzで完走しますが、3WayではCore970/Mem110MHzが
限界でした(室温30℃)
室温が低い時にPCIe Freqや電圧を見直せば、まだ伸び代はあると感じます。
☆3DMark Vantage
CPU 4.6GHz
先ずはHD6870x2単機から。
Core980MHz Mem1170MHz
P34168
3Way
Core 970MHz Mem 1100MHz
P41992
やはり2Wayが通った設定で3Wayは完走出来ませんでした。
○総評
価格的にはHD6870のシングルカードが特売で15000円程で買える事もあるので、せめて
35000円位まで価格が落ちればお買い得感は上がるかと感じます。
現状は割高感が勝ってる印象は拭えません(個人的な意見です)
価格の面を考えなければ、冷却性能は素晴らしく、室温28℃位であればアイドル時に
40℃を超える事はありません(2GPU共)
ベンチを通しても、Maxで60℃台に収まってます。
ただし、自分の環境はベンチ台での検証なので、Caseに入れると多少は上がるかとも
思われます。
この手のカードを購入する方は、それなりのエアフローを確保したCaseでの使用が
ほとんどかと思いますので、それほど熱的には心配要らないのでは?
少なくともGTX580のSLIに比べれば、熱的な問題はかなり楽なカードだと思います。
まぁ、Scoreは到底敵わないのは確実ですが(汗)
個人的には久々のAMDで、かなりお気に入りのビデオカードになりました。
☆8/15追記です
動作音に付いて書き忘れてました。
ファンの制御はAMDのCCCは使わず、msi AfterBurner(2.2.0Beta5)で行ってます。
OCに関しても全てAfterBurnerから行ってます。
通常稼動の時にファンオート制御(ABでの)なら、回転数が50%になったとしても
ほとんど耳障りな音は感じません。
ベンチ中に回転数Maxにしても、それほど五月蝿いとは感じません。
自分が普段ベンチで使用しているGTX580がファン回転数Maxにすると爆音なので
余計そう感じるのかも?ではありますが。
このカード単体でなら、ベンチしても音に関しては全く苦にならないという印象です。
ただし、これにリファレンスのHD6870を足して3Way CFXにすると、リファレンスの
音に全てがかき消されてしまう感じです。
現実的に考えて3Wayはベンチ以外では必要性も感じません。
どうしてもMultiなGraphic環境が必要ならば、このカード一枚で静かに涼しく使う
のもアリかなぁ?と感じます。
2Way以上で!と言うならば、このカードをもう一枚足しての4Wayをお勧めします。
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購入金額
44,400円
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購入日
2011年08月12日
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購入場所
ドスパラ
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