1986年にスクウェアから発売されたファミコン用のゲーム。

4人の勇者がドラゴンに捕らわれたお姫様を助けだす旅に出る……このようなストーリーを聞くと、典型的なRPGを想像すると思います。確かに公称はフォーメーションRPGですが、その実態は《RPG風に演出されたシューティングゲーム》と言わざるを得ません。

まず、4人の勇者（騎士・魔法使い・モンスター・盗賊）を1人ずつ操作して、各キャラに用意された専用ステージを攻略していきます。ステージは縦スクロールで進み、次々と現れる敵を《シューティング》で倒していくスタイル。キャラはライフ制で、ゼロになると倒れてしまいます。そして、ステージ攻略は他のキャラへと移ります。

4人のステージ攻略が終わったときに誰か1人でも生き残っていれば、ドラゴンが待ち受ける最終ステージへと進めます。但し、全員が揃っていないとドラゴンを倒すことはできません。セーブ機能はありませんが、電源を切らないかぎり、後述するレベルを引き継いで再挑戦できます。

《RPG風の演出》について言えば、アイテムの獲得により勇者のレベルが上がります。と言っても、電源を切るまでのレベルです。また、レベル制限がありますので、ひたすら強さを追い求めることはできません。章立ての構成はシューティングゲームとしてはユニークで面白いアイデアですが、『ドラゴンクエスト』のようなRPGを期待される方やシューティングゲームが苦手な方に対してはお勧めできないように思います。

※2013年12月03日現在、以下のバーチャルコンソールが配信されています。

• Wii版