レビューメディア「ジグソー」

葛藤と悟り

最近公開されたばかりの映画「Peace」の監督さんがお書きになった本。

主に、映画「Peace」の撮影を通して語るドキュメンタリー論です。

映画「Peace」
http://peace-movie.com/

単館系の映画で、観られるところは限られているかも…と思ったら、結構全国で上映されている(される)ようです。


想田さんが「観察映画」について、葛藤し、考え抜き、ひとつの結論に至っています。
それは「参与観察」という境地で、「観察者も参加している世界を、観察者の存在を含めて観察する」ということらしいです。
なんだか難しい話のようですが、つまりは自分が撮影していることによって、被写体(登場人物)自身がどのように行動したとしても(たとえカメラ目線を送ってきたとしても)、それらを全て包み隠さず映像作品としてまとめあげることだと感じました。
この境地には、前作の2作品ではまだまだ達することができなかったようです。

とかなんとか書きましたが、やはり映画「Peace」に登場している方々の人物像、生き方、言葉が一番面白いです。詳しい内容は、本書を。
  • 購入金額

    798円

  • 購入日

    2011年07月頃

  • 購入場所

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