GTX580はmsiのLightningも使用しております。
LightningはSandy機でベンチ遊びに使用するのが目的なので、Lian-Liのオープンケース
にて、まな板状態での稼動状況です。
Twin Frozrでも、LightningはⅢになってる事もあり、冷却性は抜群です。
室温30℃の環境でも、アイドル時40℃を超える事はありません。
それに対して、EVGAの方はリファレンスクーラーと云う事もありますが、更にケースに入れて
運用してる事も加わり、アイドル時でも50℃近くまで温度が上がってしまいます。
このままでは、夏を乗り切れるか?不安を感じてました。
そこにmsiから、このクーラーの発売があり、「これだ!」と喜んで突撃しました。
内容物はクーラー本体、取り説、グリス、固定用のスプリング付きネジ4本、プラスチック
ワッシャー4本、と至ってシンプルです。
先ずはリファレンスクーラーを外します。
Twin Frozrシリーズのクーラーを搭載したビデオカードは、これまでに何個か使用して
来ました。そのどれもが、なかなかの冷却性能を見せてくれてました。
GPU四隅の+ネジ4本は勿論、EVGAの580SCではその他のトルクスネジも全て、更にケース
背面の端子側の+ネジも外す必要があります。
ここいらは、各社の作りに拠ってまちまちかと思われますが、リファレンスならそう大きくは
変わらないかと。
Lightningは全てが+ネジですが、EVGAの場合はトルクスでも小さいサイズのネジですから
交換をお考えの方は、予めお手持ちの工具を確認する事をお勧めします。
クーラー本体がフリーになったら、ファンの電源ケーブルも外す事を忘れずに。
自分の場合は、このコネクタが滅茶苦茶固くて苦労しました(なかなか抜けなかった)
リファレンスクーラーを取り外したら、いよいよTwin FrozrⅡの取り付けです。
付属のグリスは使わずに、現状一番信頼しているMX-4を使います。
あくまで、好みの範疇ですがMX-4はCPUクーラーにも使用しており、その性能には満足
しています。
Twin FrozrⅡの固定は、GPU周りの4本のネジだけでの固定です。
レファレンスが、あれだけ多くのネジで固定されてた事を考えると、若干の不安を覚えます。
では、肝心の冷却性能は?と言うと…
室温30℃の環境で、アイドル時は40℃台中盤までは下がりました。
交換前は50℃を越えてた事を考えると、それなりの効果は感じます。
では、ベンチマークテストでは?
CPUもGPUも定格で3DMark11を廻してみました。
ベンチ中のMax温度が68℃程と、かなりの低下を感じます。
交換前は80℃近くまで上がってました。
これは期待出来そうだなぁ!と感じ、Core990/Mem2450MHzでベンチスタート。
あっけなく、グレーアウトしました(涙)
その後、更に設定を下げてアタックしましたが、ことごとく完走には至りませんでした。
やはり室温が高過ぎる模様です。
冬場はCore1000/Mem2500MHzで完走してた固体なんですが、全く無理な手応えでした。
でも、一つだけ気になる点があります。
今までビデオカードのクーラーを交換して、冷却性能の向上を感じた事は何度も在ります。
が、それらのクーラーには全てビデオカードのメモリチップの冷却用のヒートシンクが付属
してました。
ところが、この製品には一切その様なヒートシンクは付属してません。
これは、多分メモリが熱に負けて完走できないのでは?と考え、Termaltakeのビデオメモリ
用のヒートシンクを購入してみました。
銅製のシンクが8個入って、お値段680円でした。
取り付けは予め貼ってある両面テープで貼り付けるだけです。
画像上側の4個には貼り付けられませんでした。
何故か?と言うと、クリアランスの問題があったからです。
かなり見難くて申し訳ありませんが、クーラー本体の造りから、その部分にヒートシンクが
入るクリアランスはありません。
仕方なく、7個だけ貼って様子を見ます。
結果的には、冬場の設定では全くベンチを完走させる事は出来ませんでした。
やはり室温的に無理がある模様です。
節電を考えると、エアコン全開にしてまでベンチする気にはなれません。
総合的に見ると、アイドル時の温度は確実に下がる事、ベンチする時にファンの回転数を
100%にしても、リファレンスよりは圧倒的に静かな事、等々それなりの効果は感じます。
ただ、ベンチスコアを求めるのなら、期待し過ぎるとガッカリするのかも?と感じます。
費用対効果としては、まぁそれなりなのでは?って感じですかね。
余談ですが、ZalmanのGTX580用のクーラーでもメモリ用のヒートシンクは付属しないみたいです。もしかすると580には要らないのか?とも感じますが、確証はありません。
☆追記です☆
EVGA純正のクーラーをバラした画像をUPします。
GPUダイより遥かに大きな接触面は銅製のヒートシンクが内臓されてます。
カードと接触する部分には、メモリとVRMの両方に接着する為と思われるテープが貼ってあります。
ただ、このプレート自体は単なるプラスチック製でした。
しかも、ヒートシンク側に密着してる訳でもありません。
素材がプラスチックな事を考えると、このプレートで熱伝導してると考えるのは無理がある気がします(あくまで自分の感覚での話ですが)
GTX580のリファレンスクーラーは、ある程度強力なブロアーファンの力で、過剰とも思える
銅製の接触面から熱を奪う考えな気がします。
だからこそ、3rdパーティ製の580のクーラーは、より強力なファンで全体を冷やせばパフォーマンスUPに繋がると考えられてる気がします。
今のトコ、自分の環境では、その恩恵は感じれれませんが。
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購入金額
5,980円
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購入日
2011年07月09日
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購入場所
ツクモex
Neroさん
2011/07/18
ひろひさるさん
2011/07/18
リファレンスのクーラーをバラした画像をUPして追記しておきました。
自分の感覚では、メモリよりGPUそのものを冷やす事が肝心なビデオカードなんだと
再確認したって感じですかね。
OCWのイベントの時の様子からも、殊更そう感じます。
あの時、いらっしゃったんですよね?
自分も見てましたよ~。
Neroさん
2011/07/19
こういう部品が460/560より上のものについているのかと思っていました。
OCWのイベント。
近くにより過ぎて液体窒素がピュッピュッと飛び散って怖かったですw