レビューメディア「ジグソー」

今年の暑さには…

EVGAのGTX580SCのアイドル温度を下げたいと思い、このクーラーを購入しました。

GTX580はmsiのLightningも使用しております。
LightningはSandy機でベンチ遊びに使用するのが目的なので、Lian-Liのオープンケース
にて、まな板状態での稼動状況です。
Twin Frozrでも、LightningはⅢになってる事もあり、冷却性は抜群です。
室温30℃の環境でも、アイドル時40℃を超える事はありません。

それに対して、EVGAの方はリファレンスクーラーと云う事もありますが、更にケースに入れて
運用してる事も加わり、アイドル時でも50℃近くまで温度が上がってしまいます。

このままでは、夏を乗り切れるか?不安を感じてました。

そこにmsiから、このクーラーの発売があり、「これだ!」と喜んで突撃しました。


内容物はクーラー本体、取り説、グリス、固定用のスプリング付きネジ4本、プラスチック
ワッシャー4本、と至ってシンプルです。

DSC07215.JPG
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先ずはリファレンスクーラーを外します。
DSC07219.JPG
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Twin Frozrシリーズのクーラーを搭載したビデオカードは、これまでに何個か使用して
来ました。そのどれもが、なかなかの冷却性能を見せてくれてました。

GPU四隅の+ネジ4本は勿論、EVGAの580SCではその他のトルクスネジも全て、更にケース
背面の端子側の+ネジも外す必要があります。
ここいらは、各社の作りに拠ってまちまちかと思われますが、リファレンスならそう大きくは
変わらないかと。
Lightningは全てが+ネジですが、EVGAの場合はトルクスでも小さいサイズのネジですから
交換をお考えの方は、予めお手持ちの工具を確認する事をお勧めします。

クーラー本体がフリーになったら、ファンの電源ケーブルも外す事を忘れずに。
自分の場合は、このコネクタが滅茶苦茶固くて苦労しました(なかなか抜けなかった)

リファレンスクーラーを取り外したら、いよいよTwin FrozrⅡの取り付けです。
付属のグリスは使わずに、現状一番信頼しているMX-4を使います。
あくまで、好みの範疇ですがMX-4はCPUクーラーにも使用しており、その性能には満足
しています。

Twin FrozrⅡの固定は、GPU周りの4本のネジだけでの固定です。
レファレンスが、あれだけ多くのネジで固定されてた事を考えると、若干の不安を覚えます。


では、肝心の冷却性能は?と言うと…

室温30℃の環境で、アイドル時は40℃台中盤までは下がりました。
交換前は50℃を越えてた事を考えると、それなりの効果は感じます。
2011y07m18d_185834589.jpg
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では、ベンチマークテストでは?

CPUもGPUも定格で3DMark11を廻してみました。
2011y07m10d_060331697.jpg
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ベンチ中のMax温度が68℃程と、かなりの低下を感じます。
交換前は80℃近くまで上がってました。

これは期待出来そうだなぁ!と感じ、Core990/Mem2450MHzでベンチスタート。
あっけなく、グレーアウトしました(涙)
その後、更に設定を下げてアタックしましたが、ことごとく完走には至りませんでした。

やはり室温が高過ぎる模様です。
冬場はCore1000/Mem2500MHzで完走してた固体なんですが、全く無理な手応えでした。


でも、一つだけ気になる点があります。
今までビデオカードのクーラーを交換して、冷却性能の向上を感じた事は何度も在ります。
が、それらのクーラーには全てビデオカードのメモリチップの冷却用のヒートシンクが付属
してました。
ところが、この製品には一切その様なヒートシンクは付属してません。

これは、多分メモリが熱に負けて完走できないのでは?と考え、Termaltakeのビデオメモリ
用のヒートシンクを購入してみました。
DSC07245.JPG
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銅製のシンクが8個入って、お値段680円でした。

取り付けは予め貼ってある両面テープで貼り付けるだけです。
DSC07246.JPG
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画像上側の4個には貼り付けられませんでした。

何故か?と言うと、クリアランスの問題があったからです。
DSC07249.JPG
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かなり見難くて申し訳ありませんが、クーラー本体の造りから、その部分にヒートシンクが
入るクリアランスはありません。

仕方なく、7個だけ貼って様子を見ます。

結果的には、冬場の設定では全くベンチを完走させる事は出来ませんでした。
やはり室温的に無理がある模様です。

節電を考えると、エアコン全開にしてまでベンチする気にはなれません。

総合的に見ると、アイドル時の温度は確実に下がる事、ベンチする時にファンの回転数を
100%にしても、リファレンスよりは圧倒的に静かな事、等々それなりの効果は感じます。

ただ、ベンチスコアを求めるのなら、期待し過ぎるとガッカリするのかも?と感じます。
費用対効果としては、まぁそれなりなのでは?って感じですかね。

余談ですが、ZalmanのGTX580用のクーラーでもメモリ用のヒートシンクは付属しないみたいです。もしかすると580には要らないのか?とも感じますが、確証はありません。


☆追記です☆

EVGA純正のクーラーをバラした画像をUPします。
DSC07257.JPG
DSC07257.JPG


GPUダイより遥かに大きな接触面は銅製のヒートシンクが内臓されてます。
カードと接触する部分には、メモリとVRMの両方に接着する為と思われるテープが貼ってあります。

ただ、このプレート自体は単なるプラスチック製でした。
しかも、ヒートシンク側に密着してる訳でもありません。
DSC07258.JPG
DSC07258.JPG


素材がプラスチックな事を考えると、このプレートで熱伝導してると考えるのは無理がある気がします(あくまで自分の感覚での話ですが)

GTX580のリファレンスクーラーは、ある程度強力なブロアーファンの力で、過剰とも思える
銅製の接触面から熱を奪う考えな気がします。

だからこそ、3rdパーティ製の580のクーラーは、より強力なファンで全体を冷やせばパフォーマンスUPに繋がると考えられてる気がします。

今のトコ、自分の環境では、その恩恵は感じれれませんが。
  • 購入金額

    5,980円

  • 購入日

    2011年07月09日

  • 購入場所

    ツクモex

20人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (3)

  • Neroさん

    2011/07/18

    465~480/570~580の初期版のリファレンスは一体型のプレート状のシンクが付いていますからそれを使う前提なんでしょうね。
  • ひろひさるさん

    2011/07/18

    >Noraneroさん、コメントありがとうございます。

    リファレンスのクーラーをバラした画像をUPして追記しておきました。
    自分の感覚では、メモリよりGPUそのものを冷やす事が肝心なビデオカードなんだと
    再確認したって感じですかね。

    OCWのイベントの時の様子からも、殊更そう感じます。
    あの時、いらっしゃったんですよね?
    自分も見てましたよ~。

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