のプレミアムレビューで使用したMSI Z97 GAMING 5
にCore i7-4790Kを乗せた環境で使用予定が、OCCTが定格でも落ちるという事になり、(レビューはオーバークロック必須ではなかったのでそのまま書き上げたが)不完全燃焼感が残る結果になった元凶?と考えられていた。元々「モノ」としては中古で入手したもの、しかもオークションで現メインPCで使用しているCore i7-4770K
を入手したときのオマケ的に。というのも入手時点の2013年の半ばに販売が開始されたばかりで当時のコンシューマー系CPU最高のものだった4770Kは店頭平均販売価36,000円前後だったため、オークションでも32,000~34,000円の間の落札が多かったのだが、このときの落札価は4770Kと本品を合わせて34,300円、すなわち、雰囲気的には落札相場+1,000円でこれが付いてきた??という感じ(それでも4770K市価よりは安く入手できたのでそれはそれでおk)。当面使うアテがなかったので(ぉぃ(でもオマケが付いている方を落札してしまう悲しいサガw)現メインPCに組み込んでいるCWCH80
不調時の予備かなー、と倉庫に放り込んであったのだが、WoTレビュー選出の知らせを受けた直後に実家に帰省していたので、リテールじゃオーバークロックはねー、と持ち帰っていたものだった。
落札後、主目的のもの(CPU)ではなかったため動作確認もしていなかったので真っ先に疑われたわけ。
その後リテールに戻してもやはり熱暴走するので、少なくともこの簡易水冷(だけ)の問題ではないことが判明、そしてG3258レビュー
のオーバークロックチャレンジでは定格1.46倍超の4.7GHzでの起動時も70℃台に冷やしていたので、一応異常高温騒ぎの主犯格という嫌疑からは解放。
容疑が晴れてみるとこれ、結構使いやすい。
発売としては2011年、当時あったCORSAIRの簡易水冷H××(Hydroシリーズ)の中では下から2番目のものとなるが、最上位のH100が3cm厚で並列ツインファン装備、約28cm✕12cmの巨大ラジエーターを持つ仕様で、そうそうつけられるPCケースはないため「別選クラス」とすれぱ、一般的な「上」がH80で「標準」が本品、となる。実は廉価版としてこの下にある「H40」はOEM元が異なり(H60、80、100はCoolIT Systems、H40はAcetek)ホースなどの仕様が異なるので、そういう意味ではCoolIT系のスタンダード版ともいえる(⇒CoolIT社HP(簡易水冷の情報は“DESKTOP”に))。
このCORSAIR簡易水冷シリーズの差異のアタリはおものだちの下小川さんがステキに濃いレビュー
を書いているので、そちらを参照していただくとして(ぉぃ、今回の使用感(使いやすさ)と「あひるちゃん」について。
使いやすい、というのはその大きさと配線。上位機種CWCH80は本品に比べ強化が図られている。それはポンプ(ウォーターブロック部)にあるボタンによってファンの回転数を3段階(1300/2000/2600rpm)に切り替える事ができるというギミックと(ボタン周辺のLEDでファン回転の強弱も把握可能)、ファンのツイン化。これによって機能の強化と冷却能力の向上が図られているのだが、代償としてサイズが大きくなってしまった。ウォーターブロック部は大きさはほとんど変わらずむしろH80の方がやや小ぶりな位なのだが、スイッチを内蔵するためか厚さが29mmから40mmへ増加、さらにそのギミックを使うならボタンが押せるようにウォーターブロック部の上方を「空け」なければならない。冷却部は25mm厚のラジエーターにシングルファン(ネジ穴はあるのでツインファンには発展可能だけど)のCWCH60に対して、38mm厚のラジエーターをサンドイッチするように当初からツインファンであるCWCH80は2倍近く厚い。プラスチックホースの硬さによって取り回しがあまりやりやすい方ではないこのシリーズにこのウォーターブロック部とラジエーター部の厚さが加わるとそういった用途を考えていない昔のケース
だと内部干渉が起き、サイドの吸気口を活かすためにファンを苦労してスライドさせたのは既報の通り。
さらにこのときは、CORSAIRがかつて販売ししていた統合監視ツールCorsair Link KitのCorsair Link Commanderとウォーターブロック部を繋ぐデジタルケーブルとファンコントロールのためにラジエーターを挟む二つのファンからの3ピンラインが2本ウォーターブロック部に入り、逆にポンプ駆動のための3ピンラインが出ると、ウォーターブロック部に4本も信号線・電源線が入り乱れることになって取り回しに非常に苦労した。
一方それに比べるとCWCH60は、まずラジエーターが薄くファンも1枚、ファンコントロール機能がないのでウォーターブロック上方を空ける必要もなく、配線的にもラジエーターのファンの電源線はM/Bに繋ぐので楽、と簡易水冷エントリーモデルとして良くできている(ポンプの電源線はある)。
【取付方法】
①バックプレート装着②ウォーターブロック取付&バックプレート固定用のネジを締める③グリス塗布
④ウォーターブロック部固定⑤ケースファン(リア)の位置に固定。⑥配線して終了(ファンとポンプの2本、ともにM/Bから直接取る)。肝心の性能的は前述のようにG3258を定格1.46倍超の4.7GHzでの起動させたときも70℃台で、まだ冷却側がネを上げている感じではなかったので、標準モデルとしては充分な性能といえるだろう(ただG3258は回る石だと5GHzを超えるらしく、その時の発熱まではさばけるかは分からないが)。
ただこのCWCH60、重大な問題がある。
-鳴くのだ-
ポンプの音が結構する。グワッグワッて。あひるみたいに。ウォーターブロックを押さえると止まったり、音色が変わったりする。またチューブを触ったりすると、今度は中を通る冷却水が動くのか、ノドを鳴らすような腹が鳴っているようなギュルギュル~という音が。
当初これは製品が古くて冷却水が蒸発して少なくなっているためなのかと思った。製品としては2011年の発売で、入手時期ですでに最大2年、2014年10月現在では発売から3年以上経っている(前所有者の購入はいつかは識らないが)。一方、製品保証としては上位のCWCH80が5年なのに対して、本品は2年。耐久性に難あり?と思ったが、ネットの情報などを集めるとどうもそうではないらしい。個体によって最初から鳴くものとそうでないものがあるようだ。
まぁ、冷却性能的には前述のように問題ないのだけれど、オーバークロックチャレンジのような瞬間芸ではなく、深夜のネットサーフィンやFlacファイル再生での音楽鑑賞時などにこのハラペコあひるちゃんの乗ったPCを使うかというと...う~ん....
今は名称はH60で同じながら型番はCW-906007-WWと異なるものにマイナーチェンジしている(というかホースの材質なども違うので名称同じでフルモデルチェンジに近いかも)。そっちは鳴かないのかな?
グワッグワッ⌒(ё)⌒
【CWCH60仕様】
ウォーターブロック:サイズ=70×70×29mm、素材=銅(ベースプレート)、
ポンプ用コネクタピン=3ピン(長さ約300mm )
ウォーターチューブ:素材=低透過率カスタムプラスチック、長さ=300mm
ラジエーター:サイズ=25×120×150mm、素材=アルミニウム、重量=約530g
ファン:サイズ=120×120×25mm、機能=PWM、コネクタ=4ピン、
回転数=~1700rpm、空気の流れ=74.4CFM、静圧=3.2mm-H2O、
音響ノイズ=30.2dBA
対応ソケット:Intel LGA1366/Intel LGA1156/Intel LGA1155/Intel LGA775
AMD Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1
付属品:バックプレート、Intel用ブラケット、AMD用ブラケット、ネジセット、取扱説明書
株式会社リンクスインターナショナル商品紹介ページ
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購入金額
0円
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購入日
2013年08月05日
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購入場所
ヤフオク!
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