こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。人の声、というのは最も原始的な楽器、とも言われますがそんな「楽器」を駆使したアルバムをご紹介します。
"New York Voices"、1980年代後半にデビューし、今も活動を続けるコーラスグループ。コーラスと言ってもアカペラが主体ではなく、バンドのバックをもつジャズ~フュージョン系の男女混声の4人組(当アルバムリリース時)。フュージョンレーベルgrpに所属し、フュージョン系アーティストのアルバムなどへの参加も多く好演を残している。
このアルバムは不動の現メンバーとなった直後の3枚目。ちょっとけだるげにブルージーな「All Blues」から幕を開ける。つづく「Do You Wanna Know What I Want? 」はリードパート担当がころころと入れ替わり、デュエット風というか会話風というか男女の声のよいところをうまく使った歌。これにメンバーのDarmon MeaderのSaxが絡みスゥインギー。ラストにバック抜き(フィンガースナップのみ)のスキャットアンサンブルもあったりしてこのアルバムイチオシ!一方人種差別を歌った「Skin」のようにスリリングな曲もあり、単なる雰囲気ジャズコーラスではない。寡作なグループで、あまり作品を残していないが、もっと評価されるべきグループと思う。
楽しく、ヒトの声のチカラを感じたいときに!
【収録曲】
1. All Blues
2. Do You Wanna Know What I Want?
3. Ain't No Sunshine
4. Oh, Lady Be Good
5. Skin
6. Silence Of Time
7. Traffic Jam
8. Open Invitation
9. Forever Workin' It Out
10. The Sultan Fainted
11. Prelude / Interlude
New York Voices HP
-
購入金額
2,400円
-
購入日
1993年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。