センターフィード型という、パラボラアンテナといえばこれ!っていう形状をしているアンテナです。
センターフィード型のBSアンテナはTDKのみが製造していましたが、かなり前に販売を終了してしまっているため、新品での入手はほぼ絶望的です。
日本で主流のオフセット型のアンテナとは異なり、センターフィード型はパラボラアンテナで反射した電波の焦点が中心となるため、アンテナの中心部分に受信機がセットされています。
これに対し、日本で普及しているオフセット型は斜めから電波を受け、反対方向にある焦点で電波を受信します。
センターフィード型のメリットとしては、オフセット型よりも小型のアンテナで同等の感度を得られる点です。
オフセット型は電波が進入する角度(斜め)から見て円形になるように作られているため、正面から見ると楕円になります。
センターフィード型は正面から電波を受けますので、オフセット型よりもアンテナが小さく済みます。
つまり、同じアンテナのサイズであれば、センターフィード型の方が高利得、という訳です。
オフセット型のアンテナは電波を反対方向に反射するため、上から来た電波を下に向けて反射させた場合、アンテナの仰角は低く抑えられますが、センターフィード型は衛星に向けてアンテナの仰角をセットする必要があるため、かなり上に向けてセットする必要があります。
このため、雪などが積もると受信が出来なくなるなどのデメリットが生じます。
また、オフセット型よりも調整がシビアで、完璧にセッティングした場合はオフセット型よりも遙かに感度が良いのですが、少しでもずれるとガクッと感度が低下します。
このため、積雪もあり、台風などでアンテナに対する環境が厳しい日本では、オフセット型のアンテナが主流となり、センターフィード型のアンテナは姿を消してしまいました。
で、なぜに今更センターフィード型のアンテナを買ったかというと…
・我が家のBSはCATV経由なのだが、トランスモジュレーション方式(通称トラモジ)のため、セットトップボックス経由でないとBSが見られない
・つまり、TVやPT2などのチューナーでBSの視聴が出来ない…
・解決するには、BSアンテナを買うしかないのだが、マンションの規約でアンテナの設置が出来ない
・屋内orベランダの床に設置可能な小型アンテナだったらOK!
・30cmそこそこで実用的なアンテナといえば、センターフィード型しかない!
ということで、このアンテナを購入しました。
先ほど1時間ほどかけてセッティングをしたのですが、いやー、結構角度がシビアです。
ベランダは雨水を排水するために外に向けて傾斜しているのですが、角度がベランダの縁に近づくにつれて急になっているらしく、ベランダの手間において調整して、別の場所に置いたところ受信感度が10以上マイナスに…
ベストポジションで設定したところ86を叩き出しましたが、微調整しても80台は叩き出せず…結局、65くらいで妥協してしまいました。
やはりセンターフィード型、向きにはかなりシビアですね。
まあ、上空3.6万kmもの彼方にある衛星に向けてアンテナを調整する訳ですから、角度が1度ずれただけでもべらほうな誤差となりますから、調整はしっかり行わないとダメですね…
アナログBS時代のアンテナですが、デジタルBS&CSの視聴OKでした。
CSについては契約していませんので視聴可能なチャンネルは限定されますが、LC-32AD5で受信可能なチャンネルはすべてOKそうです。
古い時代のアンテナですが、まだまだ使えそうです。
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購入金額
0円
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購入日
2011年05月頃
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購入場所
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