以前も今も、我が家の包丁は、ステンレスが多い。刀身から柄までオールステンレスの一体構造で作られたグローバルの包丁など、持ったときのバランスも良くなるほどなぁと納得の一品。鋼材が硬いから、なかなか切れ味も落ちてこない。しかし、いざ素人研ぎしてみようと思うと、これがなかなか手軽というわけにはいかない。
鋼材が硬いため、それなりの経験が必要になるのだ。
ところが、家人にすこぶる評判が悪いのだが、切れ味も良く、研ぎも楽なのが間切包丁と呼ばれる写真の品だ。
北海道の羅臼の漁港でふらふらしていたら、漁師のおじさんが魚を捌いていた。その手に握られていたのが、使い込まれた間切だった。研ぎ込まれて小さくなったその包丁は、なんとも使いやすそう。どこで売っているのか聞いて飛び込んだのは、漁港近くの荒物屋。記憶はあやふやだが、1000円しなかったと思う。
使ってみて思うのは、なんでも吸い付くように刃が入り、良く切れる。刺身などを引いても、油に負けずにスイスイ切れる。まぁ、時折ぬれ雑巾で刃をぬぐってやる必要がある。いつだったか、友人たちと集まったキャンプで、大量の魚をおろしたのだが、他の包丁が切れなくなる中、この間切の切れ味は落ちることがなかった。
普通の家庭で使う刃物の鋼材は、腰がありつつ柔らかいもので十分だなぁとその時思った。切れ味が落ちたら直ぐ研げば良い。そういう発想が正しいのだと思う。
多くの家庭から砥石が消え、包丁磨ぎの職人も減りつつある今だからこそ。和包丁も含め、もう一度見直してみたい道具だと思う。ちなみに家人に評判が悪い理由は、切れすぎるから……。なんとも本末顛倒な話である。
-
購入金額
1,260円
-
購入日
2000年頃
-
購入場所
羅臼漁港
Nao-Rさん
2011/05/26
SUNさん
2011/05/26
退会したユーザーさん
2011/05/26
ダマスカス鋼の刃物には魔力があります。
ランスキーよりもっとお手軽な、両面布やすりになってる
昔の床屋にあったような砥石(?)で台所用の包丁の
簡単なタッチアップをしてますよ。
今度一緒に行きましょう>燕三条