何かと便利なearthsoft製TV放送波受信ボード、PTシリーズはこれまでにPT2/PT3を複数枚導入しています。
一応必要な枚数は確保していて、強いていえば万が一の故障の際に必要となる予備品をもう少し用意しておいても良いかと思う程度となっています。
ただ、PTシリーズは極めてシンプルな構造で、しかもあくまで「実験的に電波を受信するボード」という位置付けであったため、TV放送を視聴するためにはそれ単体の機能だけでは不足することになります。PCパーツショップでe-Tax用のICカードリーダーをわざわざPTシリーズの側に並べて売っているというのは、要はそういうことです。
そこでPTシリーズの類似品ではあるのですが、もう少しTV試聴目的に近づいた存在として登場したのが、このPLEXの製品群です。
もっとも、ツッコミどころは明らかにあります。地デジ/BS/110°CSのロゴマークが入っていながらB-CASカードは添付されないなど、いかにもグレーゾーンのど真ん中という感じがしてしまいます。
PTシリーズの弱点を潰した設計だが
私が入手したPX-W3PEはRev 1.3というボードでした。
基板上にも「PX-W3PE V1.3」と明記されていますね。
ちなみにPX-W3PEは地デジ×2、BS/CS×2ずつの受信が可能なボードであり、その受信数に合わせた構造となっていたのですが、現在はRev 2.x系の基板へと変更され、上位モデルのPX-Q3PE(地デジ×4、BS/CS×4)と同等の基板で、PX-Q3PEの機能を半分削った形のものとなっているそうです。
PTシリーズとの大きな違いとなるのは、基板上にスマートカードリーダースロットが搭載されているということでしょう。これはもちろんB-CASカードを挿すために存在しているものです。もっとも、このスロットの動作が不安定という噂もありますが…。
また、それぞれ2つずつ搭載されているチューナーに対してアンテナ端子が1つずつしか無いのですが、これは内蔵ブースターで増強した後内部で2系統に分岐というものです。earthsoft製のPT1/PT2で2分波+2分配という、少々特殊な機材を必要とする弱点があったため、それに対するアドバンテージとなると考えたのでしょう。ただ、強電界地域ではブースターを無効化しないときちんと受信できないという事例も発生するようです。
PT3と比較すると内蔵スマートカードリーダーの有無以外には、機能面での大きな差は無いといえますが、ボードリビジョンによってソフトウェア環境に差が生じるなど、PTシリーズよりも取っつきにくい面があるというのは少しマイナスかも知れません。
私自身は、当面はPT2/PT3だけで困ることは無いでしょうから、このボードの出番もいつ回ってくるのかはわかりませんが、とりあえずこの購入価格であれば持っておいても良いかという程度の考えで購入したものとなっています。
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購入金額
5,400円
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購入日
2016年01月02日
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購入場所
PC-DEPOT
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