所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメントです。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な想いです。ある曲が人生のある時点に固定されてしっかりと根を張り、その曲を聴くとその時代を思い出し、その時代の話になると耳に蘇ってくる曲というものがあります。そんなランドマーカーな曲をご紹介していきます。
佐野元春。彼の記憶は私の高校入学と堅く結びついている(歳バレ)。
高校入学時に各サークルが新入生歓迎行事をやってくれた。
その際に生徒会の生バン演奏があったのだが(←なんで?)、そんときの曲が「アンジェリーナ」。
ブラバンから呼んだサックスも入っていて、「かっちょイイ~」。
それで生徒会手伝うようになっていろいろあり、もろもろあり、...は自分史なのでともかく。
そのとき聞いた「アンジェリーナ」が入ったアナログレコード、そのバンドやってた先輩にさっそく貸してもらって。カセットテープ(当時)にダビングしてすり切れるまで聞きました。
佐野元春としては一般的には売れた3rdの“SOMEDAY”や、NYでの渡米生活を反映してか曲調音色が一変した“VISITORS”、さらに贅肉をそぎ落とした“ナポレオンフィッシュと泳ぐ日” やレコード大賞アルバム賞の“スウィート16”の方が有名なのかもしれないが、自分としてはこのエピソードもあり、佐野元春と言えばこのファーストと同様路線の2nd“Heart Beat”。
オールディーズっぽい楽しい感じの「夜のスウィンガー」で幕を開ける。日本人離れした歌詞と曲の世界に引きずり込まれる。3曲目「情けない週末」。ピアノとストリングス中心で切々と歌う。♪もう他人同士じゃないぜ/あなたと暮らしていきたい/「生活」といううすのろがいなければ♪ペットのソロが切ない。
レコードではA面最後だった「グッドタイムス & バッドタイムス」、ギターの弾き語りのコード進行が美しい小粋な曲。「on」で半音ずつ下がっていくベース音が王道。おわりの口笛がいいな。
そして...「アンジェリーナ」!スピード感溢れるギターとサックスの絡み。機関銃のように繰り出される元春の歌詞。既にこの時代から彼はラップだったのか、というほど日本語を超越していて超リズミカル。
あまりに聴きすぎたためテープもよれてもう一度借りて。でも「アンジェリーナ」だけは手元におきたくて小遣いで7インチアナログ盤(ドーナツ盤)を購入(このジャケットが初期仕様で後にレアものとなったのは偶然です)。
そんな青春の扉を開いたアルバムも後の音楽遍歴で薄れていた頃....この仕様の発売。紙ジャケで当時先輩に借りたアナログ盤のミニチュア。
中のCDもアナログ盤のレーベル面を模したものでそれっぽい。
即、ゲットで。
【収録曲】
1. 夜のスウィンガー
2. ビートでジャンプ
3. 情けない週末
4. プリーズ・ドント・テル・ミー・ア・ライ
5. グッドタイムス & バッドタイムス
6. アンジェリーナ
7. さよならベイブ
8. バッド・ガール
9. バック・トゥ・ザ・ストリート
10. ドゥ・ホワット・ユー・ライフ(勝手にしなよ)
「アンジェリーナ」
日本のポップスを語るには避けて通れない
この人の日本語のビートへの載せ方、日本語ラップの源流のあたりにある名盤
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購入金額
2,520円
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購入日
2005年頃
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購入場所
北のラブリエさん
2015/12/05
それを決める佐野元春のかっこよさ!
cybercatさん
2015/12/05
まさに彼が時代を拓きましたね。
北のラブリエさん
2015/12/05
cybercatさん
2015/12/05