所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。人は五感の複数を刺激されたときには記憶に強く焼き付けられる。特に視覚と聴覚という代表的な二感を同時に刺激されたときに強く心に焼き付く音楽があります。そのような音楽をご紹介します。
“天空の城ラピュタ シンフォニー 大樹”。宮崎駿のアニメ映画でファンからの支持が高い「天空の城ラピュタ」のイメージソングシンフォニー編。そうサントラではなく(そのため主題歌である「君をのせて」は含まれない)。
曲は、宮崎アニメと長年タッグを組んでいる久石譲。これはサントラと同じ。つまり映像に合わせて断片的になりがちなサントラ(=サウンドトラック)で使われた音楽を「曲」の形に整え直し、オーケストレーションしたもの。
その分サントラほどには映像とのシンクロ率が高くはない...普通は。ただこのアルバムは、逆にサントラに求められる時間的制約から解き放たれて、「曲」として起承転結があるため、さらに映像が蘇ってくる。「曲」として完成度を上げた楽曲は、より雄弁に「あの」映像と結びついている。
出だしの「プロローグ~出会い」、トランペットの旋律を聴くだけでバズーの朝の情景がよみがえる。そしておどろしくラピュタのテーマへと続く。
5曲目「大いなる伝説」も、ラピュタのテーマメロディーが繰り返される。順序は異なるがエンディングになだれ込む直前の情景が目に浮かぶ。
6曲目の「大活劇」は、ドーラ一家を巻き込んだ手に汗握る戦闘がまざまざと....
映像と音の記憶のコラボレーション、です。
【収録曲】
1. プロローグ~出会い
2. Gran’ma Dola
3. 空中散歩
4. ゴンドア(母に抱かれて)
5. 大いなる伝説
6. 大活劇
7. 鉱山町
8. 時間(とき)の城
「プロローグ~出会い」
サントラよりもしっかりと「曲」
サントラと違って、時間的制約や構成制約がないので、曲としての完成度が高い。
一般的にはメインテーマ「君をのせて」が含まれないので、ウケが悪いかも知れないが....
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購入金額
3,200円
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購入日
1987年頃
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購入場所
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