自分が持っているシンバルのAジル(Avedis Zildjian)シリーズは1枚を除いて、
1970年代後半~1980年代初頭のロゴが「白抜き」で描かれているきらびやかな中にも倍音が落ち着いてすばらしいバランスになっている旧シリーズ。
ほとんどが高校生時代に徐々にバイト代で買い増していったモノで手元で20年以上の刻をきざんだものたちだが、2枚だけは異なる。1枚は
だが、あと1枚がコレ。
「SWISH」。今はA.Zildjianのラインから落ちているこのエフェクトシンバルは「チャイナ」シンバルに属する。
あれ?どこかで同じ事を書いたような...
そう、実は径も同じ18インチ。
これは数年前某オークションで仕入れたもの。
白抜きコレクター(?)であるとは言え、同種同径をなぜ手に入れたか?
シンバルの音のバラツキ(特にこれだけ年数経ったものだとその扱いによっても差が出てくるので)に興味があったということに加えて、このシンバルには「リベット(シズル)穴」が空いていたから。
ライド系を中心にハイハットやエフェクト系のシンバルの一部には「リベット(シズル)打ち加工」がされることがある。これは文字通りシンバルに穴を空け、リベット(先の開いた釘)を取り付ける加工。このリベットを取り付けることによって振動によってリベットが揺れ、シンバルを弱く叩き続けることになるのでサスティーン(音ののび)が伸びる傾向になる。
実際やや重めに作った22インチのチャイナシンバルに20個のリベットを打った「Swish Knocker」なるエフェクトライドシンバルは未だにA.Zildjianのラインにある。
実は落札したときにはリベットは除去されていたのだが、手持ちの無加工Swishと叩き比べると、扱いによる枯れ方の違いか製造時点の個体差か、本品の方がクラッシュ成分が少なくよく言えばアタックが明確な、悪く言えば一本調子の音。そこでリベットを再打ち込み。
施工:Custom Shop CANOPUS
数は増やさなかったので、元々空いていた穴に8個。
セットアップは2段積みにし、クラッシュの比重が高い元々持っている素のSwishを上に裏にして、今回加工のものはライド的キャラクターを生かすために下に正位置にセツト。
ガッシャーンとアタックのある上のSwishとぢゃーんぢゃーんとノイジーなライド音の下のSwish。同径で同じスタンドにセットしてあるので共振もありうるさい。
予定通り??
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購入金額
7,550円
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購入日
2006年10月22日
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購入場所
Yahooオークション
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