所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。「出稼ぎ盤」。有名なプレイヤーが日本の企画盤に登場することとがあります。プレイヤーにとっては小遣い稼ぎに過ぎないのかもしれませんが、そこはそれ、プレイヤーとしてきちんとした仕事をしますので意外な好演が残ったりします。そんな企画モノを掘り起こしてご紹介します。
“Love Story; Kazumasa Oda Songbook”。これは完全に企画モノ。小田和正(オフコース~ソロ)の曲を、AORの大物ミュージシャンに歌わせようという企画で、当然詞は英語詞になっている(「さよなら」のサビなど、一部日本語の単語が残る部分もある)。そのため(および私の英語力がないため(^^ゞ)小田の繊細な詞の良さは感じられない。また1曲を除けば、ギターと一部のキーボード以外は打ち込みであり、プレイのおもしろみもない。
でもね。打ち込みバックで、わからん英語で歌われても、小田の旋律の美しさとヴォーカリストの味はスポイルされなかった。だって参加ボーカリストがものすごい。Bobby Caldwell、Christopher Cross、ChicagoのJason ScheffとBill Champlin、TOTOのBobby Kimballなど...みんなAORを支えたアノ人たち。
出色はChicagoコンビ(Jason Scheffがリードヴォーカルで、Bill Champlinがコーラス)で攻める3曲目「YES-NO」と、Bobby Kimballのシャウトが聴かれる5曲目「ラブ・ストーリーは突然に」。
また唯一の非打ち込みの小品「君にMERRY X'MAS」も、超メロウなジャジィなアレンジでBobby Caldwellがいい味出してる。
たまに息抜きに聴きたくなります。
【収録曲】()内元題 / ヴォーカリスト
1. KIRA KIRA(キラキラ) / Mickey Thomas
2. SAYONARA(さよなら) / Christopher Cross
3. YES-NO / Jason Scheff
4. WOH WOH / David Lasley
5. LOVE STORY(ラブ・ストーリーは突然に) / Bobby Kimball
6. MY HOME TOWN / Bill Champlin
7. MEDLEY / Randy Goodrum
8. MERRY X'MAS(君にMERRY X'MAS) / Bobby Caldwell
9. ENDLESS NIGHTS / Randy Goodrum
10. LOVE THROUGH TIME(時に愛は) / Bill Champlin
11. SUSAN(こころは気紛れ) / Mickey Thomas
12. TIME WILL TELL(秋の気配) / David Lasley
「YES-NO」
「カラオケ遊び」も一流がやると、一聴の価値あり
バブル華やかなりしころにしかできない遊びだが...
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購入金額
3,000円
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購入日
2005年頃
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購入場所
jive9821さん
2022/08/23
「ボビー・コールドウェルが予算を半分使ってしまったので、
自分たちは打ち込みにせざるを得なかった」とぼやいていた
のを急に思い出しました…。
cybercatさん
2022/08/24
あれだけ突出して演奏がよいんだよなー....