友人が1999年にMac用にと購入した物を数年前に不要になったということで無料で譲り受けた物です。そのため購入日と購入場所は友人情報です。
●Panasonic スーパーディスクドライブ LK-RM734UZ
USB接続の大容量120MByteフロッピーディスクドライブです。SuperDisk専用メディアを使用することでFDDの100倍近い120MBの大容量を実現しました。
専用USBケーブル、ACアダプター、ドライバーCD、説明書、Macフォーマットされた専用の120MBメディア(1枚)などが付属しています。
カラーリングでも分かるように初代iMacが販売された頃にiMac用の外付けFDD(+大容量メディア)としてリリースされた製品です。性能についてはFDD互換ということでデータの転送速度はあまり速くありません。(下記参照)
<SuperDisk最大転送レート>
・2DD:75KB/s
・2HD:150KB/s
・SuperDisk:680KB/s
●中身のドライブについて
中身のドライブはATAPIタイプです。中身だけ利用することも可能ですが”フロントベゼルが無いタイプ”ですのでFDD用のカバーのあるPCケースでないと転用は難しいと思います。
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●ベンチマーク
120MBメディアでも680kb/sの転送速度とのことですので意味があるか微妙ですがせっかくなのでベンチマークテストしてみました。5回テストを行うには時間がかかりすぎるため1回に設定して計測しています。(写真3)
シーケンシャルリード・ライト共に約0.25MB/sとかなり遅い結果となりました(^-^;
●WindowsXPへの対応について
Mac用としてリリースされた製品ですがWindowsXPでは標準ドライバで認識して利用可能です。Mac用にフォーマットされたメディアもWindows用に再フォーマットして利用可能でした。
●Vista、Windows7への対応について
Vista、Win7共にメーカーではドライバーは提供されていません。(注意:ProのXPモードでの動作に関しては未検証です)
USB接続すると一応標準ドライバで認識はするのですが、デバイスマネージャでは”!”マーク付きとなり、ドライブ自体は正常動作は出来ないようです。残念(>_<)
●ドライブの分解
中身のドライブ自体はATAPIということなのでサクッと分解してみました。ケースはネジ6本で固定されているだけですので簡単に分解することができます。
VistaとWin7での認識できない問題については内臓しているATAPI>USB変換基盤に問題がるのかもしれないので検証するため他社製のATAPI>USB変換ケーブルを接続して試してみたのですが、VistaとWin7では認識はできますがドライブを利用することはできませんでした。XPでは問題なく利用できます。
さらにVista環境にてATAPI>SATA変換でのeSATA接続も試してみましたがOSがフリーズしてしまいドライブを認識できませんでした。
●ATAPI(SATA)接続でのテスト
分解したドライブをSATA変換してマザーボードに接続して動作可能なのかテストしてみました。OSはVista SP2です。
MA(マスター)のままでは何故かBIOSでフリーズしてしまうのでジャンパーでCS(ケーブルセレクト)に変更。その後OS起動後にSuperDiskを挿入すると動作が少し怪しい動きをしたので強制的にイジェクトして2HDを入れてみると問題なく認識できました。その後2HDのフォーマット、ファイルの読み書きを試してみたところ問題なく動作しました。更にその後はSuperDiskも正常に認識してリード・ライト共に正常に動作可能。残念なことにオートイジェクトは項目自体が表示されないため機能しません。
時間の都合でWin7では検証していませんがドライブ自体はVistaでも動作できることが判明しました。
●感想
貰ってからすぐに倉庫へ置いてしまったので今回始めて開封してみたわけですが、あまり使用していなかったとのことで動作は問題無し。汚れも無くて新品同様でした(^-^;
現在はフラッシュメモリの大容量化が進んでますので120MBというのは微妙な容量ですし、転送速度の遅さからUSBメモリなどと比べてしまうと魅力はほぼ無いというのが現状です。それにVistaとWin7(注意:ProのXPモードでの動作に関しては未検証です)でのサポートが行われていないのも残念です。
SuperDiskドライブは通常のFDDよりも読み書きが高速とのことですのでFDDのデータの読み書きに使えると思います。
ハードオフなどで1,000円程度(Jank)でよく見かけることがありますので現在でも入手は可能と思います。コレクションアイテムとしてゲットしてみるのも面白いかと思います。
<2011/03/21>
・Win7のXPモードについて追記しました。
Xeon環境が板交換中(+放置中)につきPro環境がないので未検証ですm(_ _)m
<2011/03/23>
・”ドライブの分解”、”ATAPI(SATA)接続でのテスト”を追記しました。
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購入金額
0円
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購入日
1999年頃
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購入場所
ヤマダ電機
リーダーさん
2011/03/20
せっかくの逸品、コレクションアイテムではなんだか勿体ないですねえ。
Sheltieさん
2011/03/20
我が家で唯一のWindows7 Pro機はXeonを搭載したPCなのですが、今年の2月ごろからEVGA Classified SR-2へ換装作業の途中で物理的干渉問題などが勃発して放置状態(!?)で起動できない状況なので検証できませんが、たしかにXPモードなら動くかもしれませんね。
とりあえず現役XPマシンも一台ありますので動作テストを含めて活用できる状態ですから問題なしということで(^-^;
ネイエフさん
2011/03/21
スーパーディスクははじめて見ましたがw
短大時代何か似たような物を使っていた覚えがありますが
さすがに名前が思い出せません(汗
Sheltieさん
2011/03/21
リムーバブルメディアで有名な物ではZipドライブでしょうか。他にも短命な製品がいくつかありましたね。
スーパーディスクドライブはFDD互換のためiMacのようにFDDレスPC(この頃はFDDは必須アイテムでしたので利用者は多かったです)の外付けFDDドライブとして利便性は高かったようです。当時のSuperDiskメディアの値段は不明ですがCD-Rの急速な普及で消えてしまったようです。
しょぼさん
2011/03/22
DOS/V用のATA版をもってました。
右クリでイジェクトできるのが便利でしたw
Sheltieさん
2011/03/22
FDDを読めるドライブでオートイジェクト対応はSuperDiskくらいですよね。倍速タイプもありましたね。懐かしいです。
ATA版は知りませんでした。「もしかしてLK-RM934Uの中身がATAなのでは!?」と思いググッてみたところ、分解するとATAのドライブが出てくるようです。分解すればオートイジェクトなFDDが完成です!
SuperDiskについて少し調べたのですが容量の増えた240MBタイプなどもあったみたいです。こちらのタイプは普通の2HDに32MBのデータを書き込み(ランダム書き込み不可能なデータ追記タイプ)できる機能などもあったようですね。XPの標準ドライバーを抜き出してVistaなどで使えたら面白そうなのでもう少し調べてみます。
ネイエフさん
2011/03/22
どうしても圧縮形式のあれが頭にはいって何か違うなーと思っていたので(汗
ありがとうございました
Sheltieさん
2011/03/23
おお!やはりZipでしたか。今では高圧縮率を誇る7zipなんていうのもありますよねw
MOより後ですがスーパーディスクより先に販売されていたので100MBタイプのZipドライブはそれなりに普及していましたよね。Zipドライブはドライブ本体の故障率が高いとのことで現存している製品は意外と少ないみたいです。