レビューメディア「ジグソー」

ファミコン至上最強にして最高傑作!

コナミのファミコン全盛期の名作”悪魔城伝説”を紹介します。

ファミコンソフトの中で個人的に最高傑作と思っているゲームタイトルです。
初代の悪魔城ドラキュラがお気に入りでしたので当然発売日に購入。


悪魔城伝説は悪魔城ドラキュラシリーズの3作目としてリリースされました。

”悪魔城ドラキュラ”と”ドラキュラII 呪いの封印”はディスクシステムで発売されましたがROMカセットの急速な大容量化にともないディスクシステムは衰退してしまったのでROMカセットでの販売となっています。

3メガの大容量ROMにVRC6という特殊チップを内蔵し、重曹なBGMとハイクオリティなグラフィックを実現したのが最大の特徴です。

現在ではWiiのバーチャルコンソールなどにも供給されていますのでプレイ可能となっています。


●付属品
付属品は「説明書、アンケートはがき、チラシ1枚」とシンプルです。

新品購入後大切に保管していたので、今でも新品同様。さすが箱フェチです(ノ∀`)


●ゲーム内容
2作目にあたる”ドラキュラII 呪いの封印”はRPGテイストを盛り込んだアクションゲームでしたが、悪魔城伝説は1作目と同じく純粋な面クリアタイプのアクションゲームになっています。

基本システムは”悪魔城ドラキュラ”と同じです。進行ルートを自分で決めることが可能なのもアクションゲームとしては画期的でした。

更に追加要素として途中で出会うキャラクターを一人連れて行くことが可能な”PTシステム”も導入されています。PTシステムを利用しての2週目のプレイも非常に楽しめました。

ライフ+残機制ですが難易度が高めのためパスワードコンティニュー機能もついています。自分のプレイスキルではノーミスの最速・最短ルートクリアで45分ジャストくらいかかったと記憶しています。


●VRC6について
VRC6とはコナミが独自開発したLSIです。グラフィックの強化(任天堂純正チップと同程度のバンク切り替え機能)に加えて音源も内蔵するという優れものです。

VRC6音源についてはMSXなどに使われたSCCチップとは別物で詳細は不明とのことです。同時発音数は3音と言われています。

ファミコンの内蔵音源は3+1音ですのでVRC6の内蔵音源が加わり6+1和音の奏でるBGMがとにかく最高です。今聞いても痺れます(*゜―゜)

VRC6に内蔵する音源の音声はコントローラーなどを接続するために使う”拡張端子”からは出力されません。RFまたはビデオ出力端子から合成されて出力されます。

そのため一部の拡張端子に接続するヘッドフォンユニットなどの一部の機器でBGMが正常に聞けないという問題があります。(補足:問題というほどのものでは有りません)


●使用する本体ごとの音声出力の差について
外部音源を仕様したゲームソフトは使用する本体によって音声出力に差が出る事があります。とくに悪魔城伝説はお気に入りのソフトということで以前から気になっていました。

ニューファミコンの動作検証のついでに比較してみました。個人的にはツインファミコンの音質が好みです。

<ファミコン(RF出力)>
検証面倒なのでパスです(^-^;

<ファミコン(AV仕様j改造品)・ニューファミコン>
ファミコン内臓音源(PSG)の音量が大きい又はVR6の音源の音声がやや小さいです。

具体的には「曲名:AQUARIUS」のイントロ終了後のベースラインで露骨に表れます。
「曲名:DEJAVU」ではVR6の外部音源の音量が小さく感じると思います。

気になる方は比較してみてください。

<ツインファミコン>
ややPSGが大きい印象はありますがVR6の音量もファミコンより大きく出力されているようで、すべての曲でバランスが良いです。


●エミュでのVRC6の音源の再現性について
バーチャルコンソール版はプレイしていないので評価にての判断ですが、BGMは北米版がベースとなっているためVRC6の音源無しのバージョンになっているとのこと。日本版のVRC6搭載版のBGMを堪能することは出来ないようです。(北米版はVRC6と同じように音源も内蔵するMMC5が採用されていたということですが自分は所有していないので未確認。)

他のエミュレータでもVRC6の音源に対応したものも存在していますが、自分の試した限りではその再現性は低い(50%くらいの再現性)ので出来れば本物をプレイして聞いて欲しいです。(過去にCDも発売されいます)


●感想
ファミ通の評価は低かった(覚えてないのですが合計で30点だったらしいです)ので売れなかったのか、作りすぎたのかは不明ですが数年後のゲームショップでは980円で新品が山盛りで売られていました。もちろん保存用に1本買いました(ノ∀`)

そんな状態でしたので比較的個体数は多く存在していると思います。

家庭用ゲームの歴史に残る名作ですので可能なら本物を入手してファミコンでプレイして欲しいと思います。(ゲーム画面はDELL U2711にコンポジット入力ですので少し横長になっていると思います。)


<2010/05/08>
・使用する本体での音声出力の差について追記しました。
  • 購入金額

    6,825円

  • 購入日

    1989年12月22日

  • 購入場所

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