レビューメディア「ジグソー」

名時計エクスプローラー1の2ndジェネレーション!

みんなが知ってる。みんなが使っているエクスプローラー1ですが、本当にこの名前がついたのはRef.6150,6350から(オフィシャルでは)。
その後、6610、1016へと変遷を重ねて参ります。

細かな違いは数有れど、大きく分けて違うのは文字盤、針、ケースの違い。
最初期のモデルは針も長く、文字盤にはギョウシェなどもありました。
また基本的にはミラーダイヤルであることが多く、サークルラインも入ってます。
針に関しては、初期はペンシルで、秒針のドットが大きいのも特徴です。

今回手に入れた個体は、56年の個体。
正直言うと、お店で手に入るこの時代のエクスプローラー1はほとんどの場合オリジナリティを残しておらず、最悪なのは文字盤そのものが後期のフェイクに変わっていたりもいたします。
ホンモノとの見分けに関しては、もうこれは数多く個体を観るしかないのですが、まずはオーラを感じられるかどうかで判断すれば良いかと思います。平たく言うと、ビビッと来るかどうか。

ちなみに私の個人的な好みとしてはミラーダイヤルに長年ハマってきたのですが、ここ最近になって、ミラーではなく、ミラーが褪色し、ざらっとした粗野な質感に変化したものが好みに変わってきております。
ミラーはミラーでギルトだったりするとかなり美しく、観ていてうっとりとしてしまいますが、長年使っていると飽きるというか、綺麗すぎてつまらない的な感覚を覚えることもあります。

その点、いわゆるアンティーク風のマット変化ダイヤルには経年変化だけが作り得るシブみのような(まるで陶芸の世界に感じるような)侘びた良さを感じます。
ただし、ここから先が本当に難しいのですが、その枯れたダイヤルにマッチした、夜光と針のヤレ具合が伴っていないと全くといって良い程興ざめになります。
夜光は限りなく茶色に。(黒ではなく)針は絶対にオリジナル。かつ、夜光とは微妙な違いがある焼け加減。
そしてエクスプローラー1に関しては、初期に採用されている金色の針が焼けた茶色と相まって最高に美しく感じられます。
さらにいうと、そんな状態にヤレていても、絶対に譲れないのはケースシェイプ。
ケースはやはり使われていることが多いのですが、オイスター系ケースのぷっくりした側面と足。そしてバネ棒のはまるホールがブカブカでは無いこと。
これらの要素を満たす個体となると、10年に1本出会えるかどうかとなります。
また、今回の個体はリベットブレスなのですがエクステンション付きのレアブレス。

条件を満たす最高の個体だと思います。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2011年02月16日

  • 購入場所

36人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (15)

  • お富さん

    2011/02/16

    竜頭はコレがオリジナル。
  • お富さん

    2011/02/16

    枯れたダイヤルに似合う、彫り込み文字。
    この当時は大変に手間を掛けていたことがよくわかります。
  • お富さん

    2011/02/16

    写真と実物は相当印象が違うと思います。
    侘びた風合いのダイヤルに光るゴールドレターと針のコントラストが最高に美しいです。
他12件のコメントを表示

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