特に2Dで高い性能を発揮したGA-VDB16/PCIですが、ハードウェアアクセラレーションが16bit color止まりであったりするなどの弱点もあり、ミドルクラス~ローエンド帯のチップであったSavage4(厳密にはSavage4 Pro+)を採用しているとはいえ、世代の新しいこの製品には大きな期待がかけられていました。
私自身もVoodoo Banshee搭載製品は必要な個数を確保していましたが、それでもこの製品の性能が気になって1つ購入してみました。
使ってみてまず最初に気付く問題は2Dが遅いこと。Voodoo Bansheeどころか、前世代のPERMEDIA2と比べても遅いのです。そして環境によってはそもそもまともに動かないことがあるという相性の厳しさもネックでした。比較的相性が良く速度面でも良好だったのはCPUにPentium Pro/PentiumII/Celeronを採用していた、440FXチップセット採用製品で使った場合でしたが、どのみちVoodoo Bansheeには遠く及びません。
3D性能は、ベンチマークで見る限りはVoodoo BansheeはともかくPERMEDIA2よりはずっと良好だったのですが、描画している内容を見る限りでは快適さは感じられませんでした。とにかく体感速度の印象は良くありません。
この製品が得意としていた数少ない分野はDVD再生でしたが、当時はまだそれほどDVD再生の需要が高かったわけでは無く、それほどの評価には繋がりませんでした。
今になって考えればSavage4 Pro+で、しかもPCI接続の製品にそこまで期待をかけるのは酷だったことは理解できるのですが、当時は数少ないPC-9821対応製品ということで期待していた分、落胆も大きかったのです。
気に入ったボードは複数枚買うことが多かった私自身、結局このボードは1枚買っただけで終わってしまいました。勿論、PC-9821対応製品を作り続けてくれたアイ・オー・データ機器さんには感謝しているのですが…。
-
購入金額
0円
-
購入日
2000年頃
-
購入場所
ZIGSOWにログインするとコメントやこのアイテムを持っているユーザー全員に質問できます。