今では信じられないかもしれませんが、たった20年前の話。
それ以前のアナログレコード(いわゆるビニール)と同様CDはリードオンリーの媒体でした。メーカーでプレスされ、それを読む。一方通行。「CDを個人が作れる」訳はなく、アマチュアバンドのデモテープの演奏を業務用機器を用いてCD-Rに焼くのが1枚数万円以上の「商売」として十分成立した時代。
その後5~6年経ってPCに書き込み可能CDドライブなるものが搭載されるようになり、個人でCDが作れる時代に!パラダイムシフトともいえる大変革でしたが、まだまだライティングの品質は低く、ある程度の確率で失敗が発生、読めない銀色の円盤の大量生産。
当時はCD-R原盤も高額で、CDを焼く時はパソ通との接続も切ってスクリーンセーバーももちろんオフ、マウスにすら触らない静置状態で祈ったものでした。
そんな時代に現れたのが焼きのミス=バッファアンダーランエラー(書き込んでいる途中にPCからCD-R/RWドライブへ送出されるデータが、ほかのプロセス等の割込みにより瞬間的に滞ってしまうために発生するエラー)を防ぎ、CDを焼いている途中に他の作業をしても焼きの失敗がない技術=「BURN-Proof」。これがどれだけ画期的だったかというと、なにせ「CD-RWディスク(650Mバイト)は約1,000回の書き換えが可能で経済的です。」というのが新製品の謳い文句になるくらい生CD-Rが高かった時代ですから。
PC-9821Xa13が外部接続用にSCSIボードを持っていたこともあり、コイツを装着。
これでCD焼きは「儀式」でなく、「作業」になりました。
バックアップデータを焼いて万一に備えたり、お気に入りのアーティストを集めたオムニバス盤を作ったり...
古き良き思い出です。
【諸元】
■CD-Rライト12倍速/CD-RWライト4倍速/リード32倍速
■2Mバイトキャッシュ搭載
■接続形態:5インチベイ内蔵SCSI
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購入金額
40,000円
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購入日
2000年頃
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購入場所
guruさん
2011/02/15
それまでは、本当にメディアも高価な割に書き込み失敗も多くて・・・。
書き込み速度が等倍や2倍のドライブを使っていた頃は本当に書き込みを待つ時間、いつもドキドキしながら待っていたのを覚えています。
cybercatさん
2011/02/15
>書き込み速度が等倍や2倍のドライブを使っていた頃は本当に書き込みを待つ時間、
>いつもドキドキしながら待っていたのを覚えています。
当時は「低速で焼く方がエラーが少ない」だの「設計速度である最高速が焼くには最適」だの嘘かほんとかわからない怪情報が乱れ飛んだものです。
息を殺して焼き上がりを待つ、みたいなホント儀式でした。