既に手放しているものなので、使用感などはPilot5000の方にコメントしておきます。
ちなみに、本品は私が使用した6台目のPalm機になります。
本品が今までのPalm機と大きく違った点が悪名高き?ATRAC3対応の音楽再生機能の搭載が一つあげられます。
耳掛け式のヘッドフォンも付属し、かなり力を入れていました。
これまでPDAはPDAでしかなかったのが、今日では小型ガジェットには当たり前の音楽再生機能を前面に出した最初のPDAではないでしょうか。
上部にはメモリスティックのスロットを搭載しています。
そして第二に大きいのは、従来160x160dotだったものが320x320dotのハイレゾになったことでした。
バックライトも搭載し今までのPalm機とは、画面の綺麗さは一線を画しました。
このハイレゾを活かすソフトもSONYからいくつか出て、ちょうど持っていたPCナビソフトの「Navin'You」の地図を切り出す「「Navin'You Pocket」がありました。
あくまで地図を切り出すだけでしたが、あらかじめ行くところの地図を入れておくことが出来、実用面でも今後に期待の持てるソフトでした。
今では携帯でも出来るなんでもない事ですが、当時は大革命です。
他にも画像の表示もまともに見られるようにもなり、こちらに最適化する必要はありましたが動画まで見る事が出来ました。
そしてソニーと言えば、この頃は携帯でもジョグダイヤルが好評で、初代CLIEから搭載しております。
この操作性は、これまたPlam機の正にIT革命でした。
今まではどうしても操作するのに、片手で持ってもう一方の手でスタイラスを操作する必要がありましたが、上記写真でジョグダイヤルの下にあるBackボタンと合わせてアプリによっては片手操作で済ますことが出来ました。
もう一つSONYが行なった改革は、日本人にあわせPlam機のサイズ(幅)を1cm程小さくした事です。
これは女性のみならず、男性からも持ちやすくなったとの声が多かったようです。
ジョグダイヤルの操作を持ち込み、親指を側面で操作させるためにも小さくする必要があったのだと思います。
正にいいことずくめのようですが、それまでPlam機を使用していたユーザからは「処理が重くなった」とか「こんなのPalmじゃない!」などと離れていったユーザーも反面おりました。
カラー機が出る前までのPlam機は正に割り切りの美学で、テキスト入力に特化したポメラに通ずるものがありました。
多機能化が進み、私も思うところはありましたが、元来新しモノ好きなので適当に周りにも手を出しつつPalm機を使い続けました。
つづく。
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仕様を書き忘れていたので、追記します。
画面:320x320ドット フロントライト搭載反射型TFTカラー256色
CPU:Motorola DragonBall-VZ 33MHz
OS:Palm OS 3.5.2 日本語版
メモリー:8MB(RAM) 、8MB(フラッシュROM)
大きさ:11.9x7.1x1.7cm
重さ:160g
その他:赤外線(IrDA 1.2)、マジックゲート対応メモリースティック 、
充電式リチウムイオンポリマー電池内蔵型
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購入金額
49,800円
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購入日
2001年頃
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購入場所
SonyStyle
atsuo@tokyoさん
2011/02/15
添付画像は左から CLIE、WorkPad、Pilot5000ですが、CLIEは内蔵充電バッテリーが採用されているため、こちらの端子から充電されます。
WorkPadはPilot5000と同じ端子なのですが、シャッターが付いており指で押し上げたりコネクタを挿すことで端子が出てきます。
携帯でも端子むき出しは嫌がられていたので、IBMはナイス処置だったのですが、CLIEではまたむき出しになっちゃいました。