1988年にスクウェアから発売されたファミコン用のロールプレイングゲーム。
本作は、キャラクターレベルという概念がなく、レベル制の育成システム(経験値を稼ぐとレベルが上がり、キャラクターが成長する)ではありません。その代わり、2つの点でユニークな育成システムが導入されています。
1つ目は、戦闘行動によって変動するステータス。例えばコマンドの《たたかう》を繰り返していると、「ちから(物理攻撃に影響)」が増加する反面、相関関係にある「ちせい(魔法攻撃力に影響)」が減少することになります。
2つ目は、武器や魔法に設定されている熟練度。例えば剣系統を使いつづけると、剣系統を装備したときの攻撃回数や命中率が上昇します。同じように、特定の魔法を使いつづけると、その魔法を唱えたときの威力や効果範囲が強化されます。
当時は斬新だった育成システムですが、その評価は意見の分かれるところだと思います。完成度の面で言えば、味方の攻撃でも「たいりょく(HPに影響)」が増加するなど、幾つかの欠点が認められます。しかし、誰が育てても同じように育つキャラクターは面白くありません。プレイヤーがより自由に育成できるシステムに挑戦したことは、高く評価できるのではないでしょうか。
■ シリーズ作品(FC限定)
※2013年11月23日現在、以下のバーチャルコンソールが配信されています。
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購入金額
6,500円
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購入日
1988年12月17日
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2014/02/26
上限チェックが甘いので、9999以上の値も内部的には保持されてしまって、数字部分がひらがなになるとかよくある話でしたな。
あと、レベルに応じて魔法のエフェクトも変わったりしてましたな。
実際に実行しなくてもコマンドを発行すれば、加算されてしまうのはバグだったとか言う話もありますが。
ワンダースワンカラーにも出ております。
千里一歩さん
2014/02/26
FFⅡのシステムはとても斬新で、技術的に洗練されれば、レベル制やスキル制の育成システムよりも遥かに面白いと思います(FFシリーズの良い点は、従来のシステムに満足することなく、常に新しいシステムを模索することですね)。
ワンダースワンカラー版以外にも様々な機種でリメイク作が発売されていますが、ファミコン末期に出された『Ⅰ・Ⅱ』(1994年)の存在も忘れないでください(これはリメイク作ではありませんけどw)。
Schrödingers Katzeさん
2014/02/26
前作のほうは、MSX2版なんていう「BGM以外は、見るべきものなし」っていうディスク版がありますし。
正直、キャンセル技なしでは、バランス調整で中の人死にそうですw
キャンセルによるエアアクションでのレベルアップは移植されても維持されてるので、まぁ、あれが仕様なんでしょう。
人によってずいぶんと育ち方違ってたり、装備剥ぎ取る前にお別れして、キャラクタの心配より先に装備返せ!って思ったりなんてのもお約束。
あと、二人目以降のどっと絵が手抜き?w
ヒットポイントが「あ980」とかになってる人もいれば、パラメータのほうが「あ9」とかの人もいたり。耐久力に物を言わせるか、力でねじ伏せるかって違いですけどw
千里一歩さん
2014/02/26
仰るとおり、ファミコン末期の『Ⅰ・Ⅱ』はコレクション価値以外は何もありませんw ドラクエでもそうでしたが、ファミコンからMSXへの移植はちょっと微妙な感じがします。サウンド面では間違いなく向上しますが、MSX版をわざわざプレイしたいか?と問われると……。
キャラ育成の自由度が高いだけに、バランス調整は難しいところですよね。エアアクションは、きっと剣の素振りなどで強くなってるんですよ(構えるだけでも筋力強化になりますし?)。装備を剥ぎ取るのは、自ら進んで装備を返さないヤツが悪いんです! キャラの色違いは、ファミコンだとお約束ですねw
どのステータスを強化するかは、攻めと守りのどちらが好きか、プレイヤーの個性が表れる部分だと思います。私の場合、防具を先に揃えるタイプですw