このソフトは冒険企画局が作り上げた世界観、「ユキリア世界」を元にしたボードゲーム風RPGです。
タイトルでは、「百の世界の物語」といいつつも、FC故のカートリッジの容量限界にて、舞台となる場所は一か所、とある島(名称ランダム)、シナリオは3本しかないです。
パッケージ裏の画面写真は、FCとしては、普通のグラフィックかな。
表のジオラマ風の写真には、少し普通のRPGでは見かけないモンスターの姿がありますね。
世界観的には、ユキリアらしいという感じではあるのですが、発売された時期は、既にSFCも発売から一年が経過しており、モンスターデザイン、グラフィックや舞台となるマップの広さなどは物足りないですね。
実際に、これを買った人は、かなりの物好きか、冒険企画局やテーブルトーク界隈のファンであったのではないかなあ。
私は、そういう流れで、面白いハズ! と弟と半分ずつお金を出し合って買いました。
グラフィックで評価してはいけない、奥の深さ。
ゲームとしての基本形は、双六型のボードゲームですね。
ターン(一日)毎に行動して、目的を達成する為にマップを移動するというものになります。
・参加人数は最大4人。
コンピューターを0~4人まで設定出来ますので、観戦から、皆でワイワイとプレイするのも可能。
・ターン消費行動は、主に三つ。
移動、街・村に入る、戦闘。
・移動歩数は、レベルに応じて増加。
歩数内ならば、好きな場所で止まれます。
街、村以外のイベント、アイテムは移動後に遭遇できます。
・街、村に入るコマンドは、マスに到着した次のターンで選択できます。
中での行動は、店での売買(アイテム屋、魔法屋)、酒場でイベントに遭遇、宿屋に泊まる、の4種類。
その内、宿屋に泊まる、酒場でイベント遭遇するとターン終了となります。
・戦闘は、モンスターとの遭遇遷、イベント戦、プレイヤーへの攻撃が発生します。
1ターン(一日)一回攻防です。
移動後に攻撃を掛ける時は、ターン消費ではないですが、戦闘が続行した場合は上記のターン消費になりますので、強敵と殴り合うと数日費やす事もあります。
逃走は成功すると、マスにモンスターが残ります。失敗なら一方的に攻撃されます。
マスに残ったモンスターは、通り過ぎる事が出来ません。
また、他のプレイヤーが戦闘中のマスも通り過ぎる事は出来ません。
戦闘画面は、シンプルですよね。
モンスターデザインも、コミカルな感じ。
・基本的には、イベントにより発生するクエスト達成で報酬を得て、強くなっていき、目的を果たすという流れ。
モンスターとの戦闘でも経験値は稼げますが、クエスト報酬の方が大きいですね。
・イベントは、テキストが違うだけで、まあ、大抵はお遣いなんですけれども、結構な数がありますね。
シナリオによって、起きないものもあるので、日数多くすると同じものが被る様に発生したりマスがw
イベントの報酬は、依頼元から派遣先への距離が遠い程大きい、だった気がします。
後は、残りの日数や、討伐イベントだと、敵の強さにも影響されるかな。
時折、酒場や村などのスポットだけではなく、全体に告知されるイベントも発生しますね。
酒場で起きるクエストは、こんな感じ。
ドラゴンが棲みついて危険になったといいながら、その山の向こう側にある山で王冠落とす王様は、何をしているのでしょうか。
一回目の発生時は、ドラゴンが来襲した時に落としたのだな、と解釈できますが、達成後に何度も起きると「王様、うろちょろすんなよ」と突っ込みたくなりますw
一部で人気の勇者レイアスク、有名な勇者らしいので、偽物もいるようです。
こいつを連れて城で王様に会うと、偽物か本物かが判明します。多分。
総じて、SFCが発売されてから出たゲームとしては、グラフィックがシンプル過ぎるかな、と思うのが普通かと思われます。
モンスターなんかは、元のデザインも、かなりアレな感じですしね。
ただ、まあ、TRPGらしさは結構良い感じに出ているかなあ。
やれること、やるべきことは簡潔な上に、一回当たりのプレイ時間も小一時間と、短いのでちょこちょこと遊ぶには良いかも。
島の形が一個しかないので、マス目の配置が違うだけという部分があり。
これを窮屈でバリエーションが無いと断じるのか。
イベントカードを並べるタイプのボードゲームの再現性、と感じるのか。
で、評価も変わるかなあ。
いや、後者になる人は余程のTRPGやモンスターメーカーに染まった逸般人でしょうけれども。
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購入金額
6,510円
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購入日
不明
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購入場所
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