レビューメディア「ジグソー」

t.A.T.u. 1st. Album|不合理(=レズ)に苛まれた少女たち

>シャポヴァロフは、当時の恋人でありMTVロシアに勤めていたエリェーナ・キーペルから、t.A.T.u.の新しい路線を決める着想を得た。 キーペル自身は、スウェーデン映画『ショー・ミー・ラヴ』を参考とし、ミドルティーンの少女同士が織りなす甘く切ない物語、または性を超えて愛しあう純粋なふたつの魂の結びつきというイメージを描いていたが、シャポヴァロフはキーペルの案をより過激で煽情的に具現化させようとした。 ヴォイチンスキーは、シャポヴァロフが進めたこの路線について意見の折り合いをつけることができず、プロジェクトを離脱することとなった。シャポヴァロフは、ヴォイチンスキーに代わり、キーペルをデビュー・アルバムの共同プロデューサー兼共同作家として迎え入れた。

Wikipediaより。これの方向性から、t.A.T.u.=レズの心象が強く持たれたが、実際は全くそうではない。
ドタキャン騒動も当時のプロデューサーの不条理な指示によるものだった。
リェーナとユーリャは政治的被害者であり、純粋にアーティストであった。

そして、日本語でも英語でもないコトバの新鮮さに惹かれて。
ロシア語で歌うt.A.T.u.に大ハマりしたという所以。

英語で聞くのとは全然違う、ロシア語ならではの音感が耳に新しい。

追記・注意
このアルバムは2001年発売のオリジナル盤と2002年発売のリイシュー盤があります。
リイシュー盤の本家ジャケ
リイシュー盤の本家ジャケ

日本流通のロシア語盤は印刷はオリジナルで内容はリイシュー盤というイミフ仕様です。

リイシュー盤=日本流通露語盤のトラックリストは以下の通りです。
#[]括弧内は英題、<>は英“訳”題
#05、10はremixになってるっぽい、表記はないですが。

01. Клоуны [Clowns]
02. 30 Минут [30 Minutes]
03. Досчитай До Ста <Count to 100>
04. Зачем Я [Stars]
05. Нас Не Догнот [Not Gonna Get Us]
06. Я Твоя Не Первая [Show Me Love]
07. Робот [Robot]
08. Мальчик-Гей [Malchik Gey]<Boy-Gay>
09. Я Твой Враг <I am Your Enemy>
10. Я Сошла С Ума [All the Things She Said]
11. 30 Minut (Moscow Grooves Institute Remix)
12. Malchik Gey (That Black Remix)
  • 購入金額

    2,548円

  • 購入日

    2008年頃

  • 購入場所

    TOWER RECORDS

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