所持する音楽データに対する私利私欲...イヤ私情私見あふれるコメント、音楽の杜。こういった分野のものは「好み」ですし、優劣を付けるのもそぐわない気がしますので、満足度の☆はあくまで私的な思い入れです。特装盤・初回限定版・高音質盤・廉価版・高品位盤・リマスタリング盤...名盤ともなれば世の中には様々なエディションのレア盤が存在します。そんな中からこれは!と思うモノをご紹介していきます。
“Hotel California”。言わずと知れたEaglesの5枚目のアルバム。Joe Walshを迎え、ロック色を強めた彼らの最高傑作。それ以前のカントリー風の、のどかな明るさは無く、少し「暗い」影を持つ作品。
アルバムはタイトルチューンの「Hotel California」から始まる。12弦ギターの印象的なイントロからはじまり、ロック界屈指の旋律をもつエンディングソロまでなだれ込む。暗い詩。歌詞の内容は非常に難解で、二重三重に隠喩や暗喩が入り組んでおり、スラングも多くよくわからない(複数の日本語訳を見たことがあるが、かなり違った意味に捉えており、本職でも解釈が分かれているようだ)。もともとそういった込み入った詞を、和訳せずに理解できるような語学力の持ち主ではないが、やるせなさ、退廃、輝いていた時代への憧憬というのはバシバシ伝わってくる。リリースされた70年代後半の世相か。
3曲目の「Life In The Fast Lane」は、収まりの悪いギターのリフが変拍子風の印象を与えるファンキーな曲。ミュート奏法で音のキレが良いベースとバスドラムのデッドな処理がリズミカル。
ラスト3曲はバラードでそれぞれ趣が違う。「Pretty Maids All In A Row」は、徐々にフェードインして始まるスローな6/8の曲。「Try And Love Again」は、少しカントリー風でオリジナルメンバーのRandy Meisnerが歌う初期フレーバーが感じられる曲。ラストの「The Last Resort」は、壮大なアレンジの王道ロックバラード。歌詞は結構メッセージ性が強いけど、曲調はさわやか(?)。
アルバム通して、強いメッセージ性と高い芸術性を持ち、名盤の誉れ高い。
あまりの名盤故に、これまで何度も再発やリマスタリングが行われているが、本作は24金蒸着の高品位盤(Amazonでは見当たらなかったので、例によって試聴ファイルがあるページに繋いである)。 「Hotel California」のギターのピッキングハーモニクスの倍音のヌケ、ハイハットシンバルのスティックのタッチが違う。特に高音域に向かって薄皮が2枚ほどはがれた感じで、シロウト?でもはっきり違いが判るハズ。今から20年以上前に購入、外タレCDが1枚2800~3200円の時代に4300円。多少高かったが、これは価値があった。先日有名中古CDショップで開封品が9600円で売られていたのを発見してびっくり。いちお、マニアはどこにでもいるようで..
【収録曲】
1. Hotel California
2. New Kid In Town
3. Life In The Fast Lane(駆け足の人生)
4. Wasted Time(時は流れて)
5. Wasted Time -Reprise-(時は流れて-リプライズ-)
6. Victim Of Love(暗黙の日々)
7. Pretty Maids All In A Row(お前を夢みて)
8. Try And Love Again(素晴らしい愛をもう一度)
9. The Last Resort
「Life In The Fast Lane」
この24K金蒸着盤である必要はないが...
ロックの源流の一つとして押さえなければならない名盤。
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購入金額
4,300円
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購入日
1990年頃
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購入場所
N-DRさん
2011/04/23
金高値だから、このCDも高値になるのかな・・。
cybercatさん
2011/04/25
>おお名盤のきたか~と思ったら24金蒸着の高品位盤・・(笑)
ものリンクで繋いだ盤もそうですが、過去にレコードなどで聴いたことがある「名盤」を改めて入手しようとするきっかけはこういった高品位盤やリマスタリング盤の発表時だったりします。
新譜じゃないので、よっぽど好きでないときっかけがね。
>金高値だから、このCDも高値になるのかな・・。
たしか10年くらい前に買ったと思うので...2001年の金相場はだいたいグラム1000~1200円、今は...4000円付近!
>開封品が9600円で売られていたのを発見
そうか!そういうことだったのか...
ぢゃコイツを融解して....( ̄ー ̄)ニヤ
退会したユーザーさん
2011/09/29
cybercatさん
2011/09/29
>今は、もっと高そう!
...フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ.ぢゅる
supatinさん
01/08
(*・ω・)*_ _)ペコリ
「Hotel California」疑いなく名曲で多くの人の耳に残るフレーズで有名だと思うのですが自分が若い頃この曲があまり好きではありませんでした。歳を経てだんだん好きになってきて聴き込んでいくと外国語はまったく分かりませんが眩いばかりに明るい”表のアメリカ”とそこへ落とす影のような、どうしようもない鬱屈さが聴く人の心に滲み込んでくるような感覚を覚えます。
cybercatさん
01/08
>歳を経てだんだん好きになってきて
そういうのありますよね。
特にこういった奥深い曲はそんな気がします。