ここを見ている方なら説明は不要かもしれませんが、モデルナンバーの末尾が
K…倍率ロックフリー
S…省電力
T…超省電力
となっています。
発売日当日、ドスパラ通販で購入。
翌日、届いたのをP67マザーに載せて動かしてみました。
通常状態では前まで使っていたi7 920と大差がありませんでした。
そこでそのままOCに挑戦していきました。
低めの電圧でも軽々と4GhzまでOCをできました。
さすがに4.5GHzまでいくと1.35VのCPU電圧を必要としましたが、920の時と比べ雲泥の差です。
ただここからが大変でした。
4.7GHz設定を目指し倍率を47xに設定するとBIOSで止まってばかりに…。
CPU電圧を1.41Vに設定したところでOSが起動するようになりましたが、OCCTを10分も経たずエラーを吐きます。
最終的に1.44VでOCCTを1時間完走することに成功。
冬ということもあってか、CPU温度も80度を下回っており常用可能と判断しました。
さらに上を狙ってみようかとも思いましたが、これ以上電圧をかけるのには若干不安があったので、ここで止めました。
ベースクロックをもう少し高く出来ればいけるかも…。
早速ベンチマークでi7 920と比較してみましょう。
3.8GHzの同条件と各CPUの最高クロック数で比較しました。
①i7 2600K 3.8GHz
②i7 920 3.8GHz
③i7 2600K 4.7GHz
④i7 920 4.0GHz
・Super π MOD-1.5
①i7 2600K 3.8GHz
1M 9.874s
32M 9m03.309s
②i7 920 3.8GHz
1M 10.768s
32M 9m52.361s
③i7 2600K 4.7GHz
1M 7.972s
32M 7m29.968s
④i7 920 4.0GHz
1M 10.112s
32M 9m13.073s
intelお得意のπ計算ですが、同じクロック数で比べてもかなり早くなっています。
4.7GHz時には8秒を切る高タイム…驚きです。
・3DMark 06
①i7 2600K 3.8GHz
CPU Score 7186.0
②i7 920 3.8GHz
CPU Score 6561.0
③i7 2600K 4.7GHz
CPU Score 8848.0
④i7 920 4.0GHz
CPU Score 6924.0
少し古い3DMark 06ですが、こちらも同じクロック数でもスコア上昇しております。
・CINEBENCH 11.5
①i7 2600K 3.8GHz
CPU 7.39pts
②i7 920 3.8GHz
CPU 6.46pts
③i7 2600K 4.7GHz
CPU 9.17pts
④i7 920 4.0GHz
CPU 6.92pts
調べたベンチマークの中でも同じクロック数において上昇率が高かったのはこのCINEBENCH。
約1ポイント差をつけ、圧倒しています。
4.7GHz時には、体感的にも早くなっていることがわかるほどでした。
・FF14ベンチマーク Low設定
①i7 2600K 3.8GHz
SCORE 6796
②i7 920 3.8GHz
SCORE 6792
③i7 2600K 4.7GHz
SCORE 7252
④i7 920 4.0GHz
SCORE 6982
一方こちらのベンチマークでは同じクロック数でのスコア変化は殆ど無いです。
クロック数におけるスコアの上がり方も微妙です。
また、3DMark11におけるスコアもFF14同様そこまで変化していませんでした。
・Crystal Mark 2004
写真を参考
i7 920 3.8GHzのスコアが全体的に低くなってしまっていますが原因不明です。
2600K 4.7GHzと920 4.0GHzを比べてみるとメモリがデュアルチャンネルかトリプルチャンネルの違いで負けていますが、その他は全体的に早くなっています。
HDDに関しては、920を使っていたときのマザーがP6Tだったため、C300がフルスピードに鳴っていなかったのが原因です。
■長所
・高いOC耐性
これは前々から言われていたことですが、非常にOC耐性が高いですね。
今までのCPUだと4.5GHzを超えることも容易ではなかったのですが、2600Kはそれを可能にしました。
・性能の割に値段が抑えられている
今までのintelであれば、これだけの性能となると5万前後でもおかしくなかったはず。
ところが、今回これを3万を切る値段で出してきたのには正直驚きました。
円高も多少は関係あるのでしょうが、流石と言わざるをえないですね。
・発熱量が高くない
前に使っていたi7 920は4GHzだとCPU温度が90度を超えるほど熱くなっていましたが、2600Kは4.7GHzにしても80度を切る温度を維持できています。
プロセスルールが細分化されたことによる恩恵ですが、非常に扱いやすくなっています。
■短所
・BCLKを上げるOCが難しい
これも前々から分かっていたことですが、元来OCは倍率とBCLKを引き上げるのが基本でした。
ところが、今度のSandy BridgeはBCLKが他のバスに影響を及ぼすためBCLKを高くすることを難しくしています。
つまり、OCするにはCPU倍率の変更可能な「K」しか選択肢がないことになります。
・HD3000は「K」には必要がない
これに関してはこの石の短所をいうよりもintelそのものの短所とも言うべきでしょうか。
賛否両論があるとは思いますが「K」にはグラフィック機能がいらないと思います。
その分値段を下げてくれたほうが嬉しいですし。
さらにH67マザーを選択すればOCが、P67マザーを選択すればグラフィックが殺されてしまうのはなんとも言えない悲しさがあります。
どうせならば無印やS、TにHD3000を載せてあげればよかったのにと思ってしまいます。
■総評
全体を通して非常にいいCPUです。
ただ、グラフィックに関する矛盾点のみが気になっております。
これで1年は戦える…はず。
ivyBridgeはなんとかスルーしたいですな…。
↓スペックに関してはブログにて公開中なので、そちらでよろしくお願いします。↓
http://bit.ly/eFkv3c
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購入金額
28,970円
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購入日
2011年01月09日
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購入場所
ドスパラ通販
ヒロ妨さん
2011/01/12
大変参考になります。
やはり、Kでないと、OCは難しいですかね?
Dommyさん
2011/01/12
4453さん
2011/01/12
これは面白そうなCPUですねw
Dommyさん
2011/01/12
ベースクロックを上げられればもっとよかったかも…。