『人間の音。』
アルパインの誇るプレステージ・カーオーディオ・シリーズ ” Juba (ジュバ)”。
当時はカーオーディオ各メーカーが挙って通常の製品よりもワンランク上の高級品と言うか、プレミアム的な製品を出していた時期でした。ただ高級さを出すのではなく特に音質に重点を置いた製品が多かったと思います。カーショップ等にはそれらを展示するブースが設けられ、週末になると各メーカー製作のデモカーが繰り出され大々的に宣伝していました。私もよく色んなカーショップに足を運び、店頭では実機の操作をデモカーでは音を実際に聞き比べたものでした。流石にメーカーやショップが製作したデモカーのサウンドはどれも車の中とは思えないほど良いものでした。
その中でも特にカセットテープ中心のシステム「ナカミチ」は素晴らしかったのですが、如何せん推奨するシステム総額は100万を超えるもので敢え無く却下。次に目を向けたのは「アルパイン」。当時私のシステムはずっと「カロッツェリア」一辺倒でしたので、最初は従来のデザインを踏襲したシンプルなデザインは高級機として気に入るものではなかったのですが、その音はナカミチとはまた違う次元でした。前面に出る力強さの中にもシャープさよりも柔らさを感じるサウンドが印象的でした。90年と言えばCDは既に普及期に入り、記録の出来るCD(CD-R)が登場し始めた時期でもあったのですが、まだまだカセットの音が好きでCDへは完全移行出来ずにいました。
確かにカセットテープはCDに比べたらダイナミックレンジは狭いし、操作性も劣っている部分はあります。でもきちんとしたシステムだとこれがテープの音かと思うほどのサウンドを奏でてくれるのです。それを実現してくれたのが91年に登場したヘッドユニット「7620J」です。当初カセット中心に考えていたので「7909J」では無く、この「7620J」と合わせて4chアンプの「3558」の発売まで待ちました。
=システム構成=
ヘッドユニット 7620J + アルパイン CDA-9885Ji (i Pod用)
CDチェンジャー 5959
4chパワーアンプ 3558 ―> マッキントッシュ MC420 (現在)
2WAYスピーカー 6229
フロント用ウーファー 6059
フロント用ツィーター 6019
*画像は「7620J」 「5959」 「MC420」
以上のシステムに加え、専用のスピーカー・ボードや電源ユニット・ケーブルなど総額60万位掛かったかと。勿論ローンを組んで。(笑) でもそれ以上に車の中で聞くテープの音は満足いくものでした。あれから18年、車は変われどシステムは殆んど変わっていません。結局高くても良い製品はこうして長く使えるのであれば、元が取れるし(こういう言い方は余り適切では有りませんが)、何よりものを大事に使う習慣が身に付くと思うのです。
しかしながら、12年前に突然アンプが壊れました。買ってからまだ6年、微妙・・・。直そうかとも思いましたが、数店舗で色々と相談し考慮した結果、製造終了した同じ型ではなくマッキントッシュの「MC420」に変更しました。サウンドは以前よりも前面に出て来てより力強くなったかなと感じます。今思えばこの組み合わせの方が好みの音だったかも知れません。ヘッドユニットは5年前にボリュームの音が上がらなくなり、テープの再生もまともに出来なくなりました。補修部品も切れメーカー修理不可となったのでネットオークションで2台手に入れ、ボリュームは直ったものの結局テープは現在も聞けないまま。(泣) あとチェンジャーに関しては数年前まで20回以上修理を繰り返しましたが、今は全く壊れる気配を見せません。
3年前に2世代i Pod nanoを買ったので、CD・ラジオだけのソースに加えようと同じアルパインの「CDA-9885Ji」を追加しました。廉価モデルなのでCDは聞くに及びませんが、i PodのMP3はレンジが狭く薄っぺらな割にはまとまりのある音を聞かせてくれるので通勤時によく利用しています。
毎日聞いているのでこれからどれ位このシステムが持つかは分かりませんが、取り敢えず壊れて聞けなくなるまで使って行こうかと思っています。
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購入金額
600,000円
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購入日
1992年02月頃
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購入場所
オートバックス
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