レビューメディア「ジグソー」

APS-C機で初ミラーレス。操作性はコンデジと思えば良い。

コイツが発表された昨年。おーっ! やるなぁソニーと正直思った。フランジバックの関係で、オールドなペンタックスやミノルタ、ツアイスのレンズが使えるなぁと素直に喜んだ。

もちろん、買ってみた。

アダプターを介して、オールドレンズをつけてみた……。ガクシッ。
バランス悪ぅ~っ。まぁ、考えてみれば当然だった。
薄いボディに厚いアダプター2段重ね。絞りリングやフォーカスリングは、手元に無いw

なんか微妙な使い心地。

で、デジカメとしてどうなの?? と言えば、良い。標準レンズを付けて、何にも考えずにシャッターを押す。
きちんと写る。暗所ノイズも高感度ノイズも少ない。さすがAPS-C機とナットクの画質。

が、標準レンズは良いが、16mmがちと寂しい。フツーというか、使いたくなる良さが無い。換算24mmという画角でパープルフリンジが出る。いまどきらしくない仕様。まぁ、価格とパンケーキということを考えると仕方がないとも思う。魚眼とかワイドコンバーターレンズを装着する仕様だからと思えば仕方が無いと思う。

この価格帯のレンズ交換式のデジタルカメラとして見た場合、十分な性能だ。操作しようと思ってはいけない、カメラさんにお任せして撮る。そういうカメラとして秀逸だと思う。
問題は、やる気の無いレンズラインナップ。折角、新マウントを用意したというのに、18-55標準ズームと16mm、30mmマクロ、18-200の高倍率ズームの計4本。コンバーターレンズ2本を入れても6本。
使いたいレンズが無い。これが、このカメラの弱点かなぁと思う。

NEX-C3はもちろん買わない。

パナソニックのLUMIX G3を購入してわかったこと。APS-C機にコンパクトを求めるのは酷だ。マウント径が小さくならない以上、レンズ径も結局は小さくならない。パナソニックの高倍率ズームと、NEXのEマウント標準ズームが見た目ほぼ同サイズ。しかも、高度に研磨したレンズの量が余計に必要なので、高性能なレンズを安価に提供するのは難しい。
ということで、独自マウントAPS-C機には、発展性はきたいできないなぁと実感した1台。
将来的な可能性を買うなら、素直に従来マウントのコンパクトなデジタル一眼を買った方が良い。たとえば、ペンタックスのK-rとか。
  • 購入金額

    68,000円

  • 購入日

    2010年06月頃

  • 購入場所

    ネット

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