Matroxの製品はPC-9800シリーズ時代から多数使ってきましたが、Parhelia以降の製品を一つも持っていなかったことから、コレクション的な意味合いもあります。
ただ、この辺りからのMatrox製品は速度性能という意味では見るべきものがなく、よほどMatroxの製品が好きだという理由があるか、充実したマルチディスプレイサポートなどの付加機能がなければ、敢えて使う理由がなかったというのが本音で、私自身動作確認程度にしか使っていません。
この製品の搭載チップは、上位製品のParhelia-512の描画エンジンをほぼ半減させた仕様となる、Parhelia-LXでした。同じParhelia-LXを搭載している製品として、上位のMillennium P750などもありましたが、どちらも当時2~3万円台の製品としては、描画性能が明らかに劣っていました。P750とP650の間に描画性能差は特になく、マルチモニター機能がTriple Head(3台のディスプレイに対応)か、Dual Head(2台のディスプレイに対応)という程度の差であり、一般家庭の環境で使う限りはP750を選ぶ理由は殆どありませんでした。そのP650でもライバル製品には全く及ばなかったのですから、売れなかったのも無理はありません。仕事で業務端末をセットアップした際には、マルチディスプレイが必要な環境ではこの製品や前身に当たるMillennium G450 DH PCIなどがよく使われていましたので、当時は一定の需要があったことは確かでしょうけど。
現在は普及価格帯のビデオカードであっても、2画面以上の出力を当然のようにサポートしていることが殆どであり、Matroxの製品が必要であった数少ない場所も失われてしまいました。私自身も仕事・プライベートのどちらでも、これ以降のMatrox製品を使う機会は今のところありません。
Matroxの製品は2D画質で評価されることが多いのですが、液晶モニタ+DVI接続が主流となった今では、この部分で他社製品に明確な差をつけることも困難でしょう。かといって、CRTで使ってもNumber Nine製品のような際だった美しさという印象でもなく、どうしても中途半端さを感じさせられてしまいます。
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購入金額
500円
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購入日
2008年07月02日
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購入場所
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