ウォークマンS750シリーズの32GBタイプで、カラーはブルー。

以前使っていた「Transcend 4GB T.sonic 320 TS4GMP320」の音質が酷かったことと、ノイズキャンセリングに興味があったので購入しました。
現在は付属イヤホンではなく、専用のネックストラップイヤホン「MDR-NWN33S/B」を使用しています。

サイズは横42.5×長さ94.0×厚さ7.2で、重量は55g。
さすがに「TS4GMP320」と比べると平面は大きいですが、厚さは薄いですし、55gという重量もサイズを考えれば十分に軽いものだと思います。

左が「TS4GMP320」、右が「iPod classic 80GB」

ボタンは正面と右側面のみでシンプルです。

電源OFFは「OPTION」ボタン長押しにするか、音楽・動画を一時停止中にHOLDにして7秒経過で自動的に電源が切れる仕様になっています。
電源ONはどのボタンでも少し押すだけで起動するので、OFFにしたつもりでもいつの間にかONになっていた、なんてことが結構あるので電源OFF時は常にHOLDした方が良いです。

液晶は2.0型のTFTカラーで、サイズは横3cm・縦4cm。
動画再生時は横に持つので横4cm・縦3cm、QVGA（320×240ドット）となります。

ただ1点、非常に残念なところは底面のドックコネクタにカバーが付いていないことです。
当機はイヤホンジャックも下部についているという構造上、私のようにネックストラップで使用しようが、シャツの胸ポケットに入れようが、露出したコネクタ部を上に向けて使用することになります。

この状態で雨が降ってきたら故障する危険性が高いことは、簡単に想像できると思います。
前シリーズでは苦情は出なかったのだろうか？
据え置き機として使えば問題ないですが、それでは”ウォークマン”の名が泣くと思うのだが・・・。
しかも、「水濡れご注意」という説明書の別紙があり、その中に”水濡れ、結露、汗等による腐食が確認された場合は保証対象外となり、有償修理となります”と丁寧に書かれている始末。
ワザとですか？ワザと放置ですか？
ちなみに「iPod classic」はドッグコネクタは本体下部、イヤホン部は本体上部と分かれています。

幸いサンワサプライからコネクタカバー「PDA-CAP2BK」が出ていたので事なきを得ましたが、SONYには少々ガッカリです。

付属イヤホンはノイズキャンセリング仕様でイヤホン部分とイヤホンジャックが通常のものとは異なります。

上が付属イヤホン、下が通常のイヤホン

長さは1mなので、カバンに入れてしようするにはちょうど良いですが、ジャンバーのポケットやシャツの胸ポケットに入れて使用するには長すぎると思います。
SONY的にはカバンに入れて使用するスタイルを想定しているのだろうか。

音質は「TS4GMP320」とは比べ物にならないほど良い感じです。

本機への音楽データの転送は、「x-アプリ」を使用するか、ドラック&ドロップで直接コピーする方法があります。
アーティストやアルバム名の変更、アルバムジャケットの変更等を行いやすいという理由で、私はx-アプリを使用する方法をとっています
ただ「x-アプリ」は「iTunes」と違い、転送済みのデータのアーティスト名等を変更した場合に、本機のデータを更新する機能が付いていません。
本機のデータを更新するには、一度本機に転送済みのデータを削除してから、再度更新したデータを転送する必要があります。

音楽再生の機能に”おまかせチャンネル”というものがあり、本機に転送したデータからテーマに添ってランダムで選曲する機能があります。
テーマは「朝or昼or夜（時間によって変化）のおすすめ」「全曲シャッフル」「アクティブ」「リラックス」「アップビート」「メロウ」「ソファラウンジ」「エモーショナル」「ダンスフロア」「エクストリーム」の計10種類。
「iTunes」の”Genius”と違い、ネットでログインしてプレイリストを作成する必要もなく、簡単に利用できるので良いと思います。
ただ、テーマ通りに選曲されているかは正直微妙です。

動画は本体を操作ボタンが右になるように横にして見ることになりますので、アスペクト比は4：3となります。
アスペクト比16：9の動画を再生すると上下に黒帯が表示され、アスペクト比を保ったまま再生出来ます。

上が4：3、下が16：9

動画の音楽データ同様に「x-アプリ」を使用するか、ドラック&ドロップで直接コピーする方法になります。
「x-アプリ」を使用すれば、動画のリサイズや変換が容易ですし、複数のファイルを一度に処理することが出来て便利です。
ちなみに「x-アプリ」で変換した動画は320×240サイズになります。
アスペクト比16：9の動画は上下に黒帯が入った状態で320×240の動画になります。

PSPに比べ、画面が小さめなので見づらいかと思ったのですが、意外に悪くないです。
ただ、字幕は見づらいので洋画などには不向きだと思います。

―2016.5.13追記―

動画に関しては、ファイル毎に再生した箇所を記録しているので途中再生がしやすくて良いです。

私はオーディオコメンタリーの動画を多く入れて見てますが、空いた時間にちょいちょい見るのに重宝してます♪

オーディオファイルは再生箇所を記録しない仕様なので、ラジオやドラマCDなどトラックが長いものは面倒でも動画に変換して取り込んだ方が後々で楽だと思います。

＜ノイズキャンセリング（以下NC）について＞
私はNC関連のアイテムは初めて購入したのですが、最初に自室で試した際にPCのファンの音が全く聞こえなくなり、その予想以上の効果に驚きました。
イメージ的には完全な無音ではなく、騒音を聞こえなくするといった感じで、声は小さいながらも聞こえます。

特に航空機内でNCした時の静かなこと！
通常は「ゴー」という騒音が常時なっていてボリュームを大きくしたとしても騒音は消えませんが、NCしたときは騒音がほとんど聞こえず、小ボリュームでクリアに聴く事が出来ます。

NCには「電車・バス」「航空機」「屋内」「マニュアル」のモードがあります。
バスと航空機で試しましたが、私的にはどちらも「電車・バス」でちょうど良い感じでした。

ただ使用前は想像もつきませんでしたが、NCは屋外では不向きです。
まず、向かい風等で風が当たると風の音？がキャンセルされずに聞こえます。
しかも周りの騒音がキャンセルされているので、かなりうるさく感じます。

また屋外で使用していると、自動車等の騒音もキャンセルされる為、周りの状況がわかりづらくなり危険です。※特に北海道は交通事故の多い地域なので・・・。

上記のことから、私はNCは屋内専用として使用しています。
ただ、NCのON・OFFはHOMEメニューからでないと切り替えられないので少々不便です。
出来ればボタン１つで切り替えられるようになっていれば便利なのにと思います。
※ちょうど本体左側面も空いていることだし。

ちなみにNC出来るのは対応のイヤホン使用時のみで、通常のイヤホンでは全く効果は得られませんでした。

バッテリーはNCをONにすると消耗が激しくなるようですが、それでも音楽再生時40時間・動画再生時9時間の再生が可能と、携帯プレーヤーにしてはバッテリーのもちが良い方だと思います。

充電は専用USBケーブル経由で行いますが、接続先はPCはもちろんですが、「SANYO USB出力付き充電器セット KBC-E1S KBC-E1S」からの充電も可能でした。
旅行先などでPCを使えない状態でも充電できるので良いと思います。

―2016.5.13追記―

購入して早5年半以上が経過しましたが、バッテリーの摩耗は未だに感じません。

この手のバッテリーは数年で持ちが悪くなるのが当たり前だと思ってましたが、本機は例外のようです(^_^;)

おかげで買い換えようなんて気は全く起きません(笑)

ノイズキャンセリングという強力な機能に加え、高音質・高画質・大容量・長時間バッテリーを兼ね備えていて、かなり良い印象です。
家電量販店に行くとipodと並んで大量に展示されている意味がわかりました。

ドックコネクタカバーの不備など細かい部分を改良していけば、iPodに取って変われるのではなかろうかと思うんですが、おそらくSONYの事だから、あまり期待できないような気がします。

―2016.5.13追記―

BluetoothのNC対応ワイヤレスイヤホンに接続できる新型が出てますが、私的にはネックストラップの方が合ってるので正直買い換える必要性を感じません(笑)

音質は本当に文句なしだし、これならハイレゾに手を出す必要もないと私的には思ってます。

※というか、ハードも高けりゃソフトも買い換える必要があるハイレゾには手を出したくない(笑)

バッテリーもまだまだ持つし、これからも使っていくつもりです！