冒頭のプロローグ、延々と繰り返し続くリフに乗って、声の良いオッサンのナレーションぽい語り(朗読と言って良いのか?)がこれまた延々と続く。ハッキリ言って異色中の異色な作品だ。プロローグだけYoutube埋めておきます。
バックで流れるリズミカルでかつ耳に残るなリフが、単調な様で時々変調したりアレンジを変えたりして退屈させないのは、相当に練り込まれた、ZAPPAならではのワーキングだと痛感する。きっと彼にしか出来ない仕事だったと私は思う。このセンスと同等の感性を持っている人がいたら是非とも作品を聴いてみたい。(きっとその人も変人扱いされるんだろうけど・・笑)
悔やまれることは英語がほんのほんのちょびっとしか聞き取れないし意味が全く分からないこと。この語りの意味が理解できたらまた別の楽しみ方が出来るのに・・・と思うと、英語圏で育つことが出来なかったことを本当に嘆かわしく思う。
しかし、言葉が分からない故に、言葉すらも楽曲の一つとして捕らえて聴ける逆の強みはあるかも知れないなとも思う。先入観無しに音楽性のみをリスニング出来るのは、英語圏で育った人には出来ない話だ。ZAPPAが英語圏では「変人」と扱われ、正統な評価を得てないと聞いたことがあるが、妙なユーモアや風刺の効いた歌詞などが災いしているとも言われている。そういうのが全く分からない、英語が苦手な日本人である私は、何の先入観も無くZAPPAの音楽性だけに触れられる。これはもしかしたら最大の強みなのかなと思ったりもする。
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購入金額
3,000円
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購入日
1995年頃
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購入場所
石丸
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