このアルバムは彼の出世作「初音ミクの暴走」
「初音ミクの消失」
を含むコンセプトアルバム。バーチャルシンガーである初音ミクをインストールし、使い、そのうち人格が出てきた初音ミクは暴走し、アンインストールされる。その後も...という感じでストーリーが綴られる。
もともとテーマ性の高いcosMo@暴走Pの曲に、一部の曲で共作(作詞)をするGAiAが収録順に従ってストーリーをつけた。「新世界」。まず出だしから音がイイ!!ニコ動などでは得られないグレードで、彼の音世界が高音質で堪能できる。これはCD、というフォーマット以外にも全曲リマスタリングというのが影響していると思われる。内容はハイパースラッシュなドラムと駆け回るハイスピードピアノに合わせてコーラスがつけられる。アレ?地味だな..と思ったら、ハイパースピードのスキャットがキターーーーーーーーーーーーーーー!!そして最後のつぶやき♪ようこそ、新世界へ♪で完全にcosMo@暴走Pの世界に引きずり込まれる。
「A.I.」。VOCALOID2初代のミクは最近のものに比べると、得意不得意が明確で、バラードのように伸ばす曲だと機械的な合成音っぽい音が混じるのが目立つ。それを上手くカバーしながら、でも完全に隠してしまうのでもなく「味」にしてしまっているのがさすが!の調教。息を吸い込むブレスノイズがリアル。
「∞」。ハイパースピードなのにメロディは半速で取って聴かせる。♪心は鏡のように誰かの妄想を映すために/「強く抱きしめれば音も出よう」/それは架せられた宿命(さだめ)/永く永く愛されたい/星に願いかけたそして/言葉を捨て/心を捨て/本来の姿に戻る♪人格が出てきたミクが本来の「アプリケーション」に戻って行くさまが切々と歌われる。でもときどきハイスピードに戻って、早口言葉になるのですがっっ!!ww
映像と音の端々まで神経を行き渡らせるために人ではなくVOCALOIDを使った作品
とも、ボーカリストとしてVOCALOIDを起用した作品
とも違い、「VOCALOID」という存在にフォーカスした作品。
一時期の盛り上がりが一段落ついたあと、VOCALOIDの進化と海外での爆発の逆輸入という形で再び盛り上がりを見せているボカロ周辺。そんな時代を「創った」作品の一つです。【収録曲】
1. 新世界 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
2. 初音ミクとあそぼぅ!! / cosMo@暴走P feat.初音ミク
3. A.I. / cosMo@暴走P feat.初音ミク
4. 初音ミクの暴走 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
5. 初音ミクの戸惑 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
6. 初音ミクの分裂→破壊 / Storyteller(GAiA×cosMo@暴走P) feat.初音ミク
7. さよなら常識空間 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
8. 0 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
9. 初音ミクの終焉 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
10. 初音ミクの消失 / cosMo@暴走P feat.初音ミク
11. Hyper∞LATiON / cosMo@暴走P feat.初音ミク
12. ∞ / cosMo@暴走P feat.初音ミク
13. 初音ミクの激唱 / Storyteller(GAiA×cosMo@暴走P) feat.初音ミク
14. 浅黄色のマイルストーン / cosMo@暴走P feat.初音ミク
「∞」
cosMo@暴走P主宰のサークル、「CHEMICAL SYSTEM LE」
-
購入金額
2,000円
-
購入日
2012年11月14日
-
購入場所
文真堂書店
リーダーさん
2012/11/19
ボーカロイドらしさを強調してるのに、歌として成り立ってるのが良いですね。
cybercatさん
2012/11/19
>うわ、これも人間には無理w
ガトーさんのお知り合いのレイヤーさんは「消失」を完全に歌いきったという証言もありますがw、
>ボーカロイドらしさを強調してるのに、歌として成り立ってるのが良いですね。
ここがcosMo@暴走Pの良さですね。