Crucial RealSSD C300 はマイクロン・ジャパン(ブランドとしてはCrucial/レキサー)が2010年3月に発売した2.5インチサイズのSSDだ。
この製品の特徴はなんと言ってもいち早くSATA3.0に対応し、それまでの転送速度上限を大きく超えるパフォーマンスを実現した点にある。
発売当初は容量のラインナップが128GB、256GBだったが、後に本製品の64GB版が市場に投入され、性能面からも、コストパフォーマンスの面からも非常に注目を集めた事を良く覚えている。
この世代に突入してくると前世代の製品で度々話題として取り上げられたプチフリ問題は完全に過去の物であり、容量単価の点を除けばほぼ弱点が無くなった世代と言えるだろう。
使用されているコントローラチップやNANDメモリチップは世代こそ過去の物だが、その構成は現在もよく見られる構成となっており、現在のSSDのスタンダードを先取りした様な製品でもある。
また、メモリコントローラのファームウェアをバージョンアップする事で不具合を解消したり、性能そのものが改善されるなど、HDDとは全く違う性格を持つ記憶媒体である事も話題となった。
余談だが筆者が導入した時には不具合として出ていなかった問題があったようだが、それもファームウェアのバージョンアップで改善されたという。
後に続くSSDも製品のベンダーによって差こそあれファームウェアの更新で性能改善、不具合回避がなされる事があり、本製品に限らずSSDのユーザーはファームウェアの更新には気を配っておく必要があるだろう。
SSDを取り巻く使用状況では、良くNANDメモリの書き込み上限回数が話題として出る事がある。
これはNANDメモリの仕組み上仕方の無い事なのだが、筆者はシステム用のドライブとして本製品をRAID0構成で使い、実使用時間が4000時間を超えるているが今現在も体感として大きなパフォーマンスの低下は無く、元気に動作を続けている。
世代は違うがSSDの寿命に関してはこんな記事もある。
同一世代のSSDではないので、単純に同じ程度の耐久力があるとは考えにくいが、仮にその半分の製品寿命だったと仮定しても、およそ一般的なユーセージモデルでは耐久限界に到達する事は無いのだろう。
筆者は既にメインPCをリプレースし、本製品は予備PCのシステムストレージとなっているが、まだまだ現役を続けてくれそうな本機は心強いバックアップの役割を果たしてくれそうだ。
安心して使えるレベルに
世代を重ねるごとに着実に進化し、現在のSSDとほぼ同様の構成になった本製品は難しく考えなくても使い続けられるSSDの最初のモデルと言って良いだろう。
一日10時間以上使用し続け、現在でも特に目立った不具合は無く使い続けられている本製品は、SSDを安定期にレベルアップさせた一台であると言える。
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購入金額
11,000円
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購入日
2011年03月17日
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購入場所
TSUKUMO
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