レビューメディア「ジグソー」

1プラッタ500GBと使い勝手が良いHDD

裸族の二世帯住宅にWesternDigitalのWD5000AAKSをRAID1構成にして、デジカメで撮影した写真置き場として使っていたのですが、片方のドライブが赤点滅するようになってしまいました。
原因はどこかと探っていたところ、電源シャットダウン後にHDDを取り出してみると触れないくらい熱くなっているではありませんか!
Googleのデータセンターだったと思いますが、HDDは40度を超えると壊れる確率が急に高くなるというレポートが統計資料としてありますし、HDDは熱に弱いデバイスですので、触れないレベルの発熱というのはかなり危険です。

裸族の二世帯住宅はフロントパネルを開いて、HDDを押し込むだけの簡単構造なのですが、問題はHDDを入れるとエアフローがかなり悪くなってしまい、HDDが発熱しやすいという点です。
そこで、HDDを薄くすればエアフローは改善するんじゃないか?ということで、1プラッタ構成の薄型HDDを探していたところ、該当したのがこのST3500418ASとなります。
ST3500418ASの厚さ
ST3500418ASの厚さ


通常のHDDからST3500418ASへ交換したところ、人肌レベルの温度まで劇的に低下しました。
フロントパネルから空気を吸い込み、リアパネルにあるファンで排気する方法なので、HDDが薄くなった分エアフローが劇的に改善され、HDDの冷却効果に役立っているものと考えられます。

同様の構造を持つ、裸族のインテリジェントビルや3代目 技あり!楽ラック!などを使用していて、HDDの熱が気になる方はかなりおすすめです。
ただし、5代目 技あり!楽ラック!のように、ドライブを縦にして入れる場合、遊びが出来てしまいますのでスペーサーを挟むなどの対策が必要になるかと思います。

薄型のHDDは、HDDケースを使う場合以外でも、たとえばHDDを複数台搭載した際に、間隔がほぼ無いといった状態では放熱に難があるため、予想以上に熱を持ってしまうことも多々あります。
こういった場合でも、薄型HDDであれば若干の隙間ができますので、発熱の問題はかなり改善されます。
1cm弱であっても、隙間があると無いとでは、エアフローの状況にもよりますが、経験上10度くらいの差は生じます。

HDDケースを使っていてHDDの発熱が気になる方、HDDを複数台入れている方(この場合、2TBのHDDなどに一本化するという方法もあります。どちらかというと2台のHDDでRAID0構成にしたい、という場合でしょうか)、1プラッタで発熱も少なく、音も静かなHDDを探している方などには特におすすめのHDDです。

なお、このHDDもSeagateのファームウェア不具合の該当モデルですので、お持ちの方はファームウェアのUpdateをすることをお勧めします。
  • 購入金額

    5,100円

  • 購入日

    不明

  • 購入場所

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