レビューメディア「ジグソー」

AMD890GX最安マザー。

暫く、AMDから離れていましたが、廉価な6コアCPU発売と共に、久しぶりにAMD環境を取り戻しました。

自作でのAMDマザーの使用暦は、Gigabyte GA-MA790GP-UD4H、GA-MA790X-DS4(2枚)、GA-M720-US3、ASRock A790GMH/128Mと、Intel系に比べて、少なく最近の物しか使っていませんが、感覚的にレビューしていこうと思います。

今回は、初のFOXCONNということで、BIOS周りの設定に慣れていない面がありますので、ご了承ください。

製品の仕様としましては、

http://www.links.co.jp/items/foxconn-amd/a9da.html
http://www.links.co.jp/items/foxconn-amd/a9da.html

こちらをご覧ください。

箱を開けて、少し気になったところは、マザーを裏返してみたところ、半田の補修したような跡が数箇所あり、なんとなく気分が良くない。
P1020920 (Medium).JPG
P1020920 (Medium).JPG




最新チップセット搭載マザーボードで1万円以下、コンデンサは日本製固体コンデンサを使用している点で、かなり豪華に感じる製品です。


ただ、BIOSの熟成度が今一つな感じがします。

例えば、他の方のレビューにもありますが、PhenomⅡX6 CPUにて、オーバークロック設定に於いて、倍率をAUTOから、手動設定に切り替えた際、X4固定になることと、Windowsでのスリープやスタンバイでの復帰に失敗する等、BIOSでのトラブルが出てきているように思います。

この辺りの早期な解決を望みたいものです。

また、最近は、FOXCONNのマザーボードが、広くOEMで出回っているからか、FOXCONNのサイトが非常に重く、ちょっとしたことを調べるのが億劫になります。

この辺りもユーザー側としては、改善していただきたいところです。

また、付属ユーティリティのFOX ONEですが、FOXCONNサイトから、最新版をダウンロードしてみたところ、インストールして、起動すると、文字化けして、非常に使い難い為、オーバークロックに関しては、AMDからAMD OverDrive(以下AOD)をダウンロードして使用しました。

こちらを使うことで、Windows上で、CPU周りの設定が出来、今のところ不具合無く、設定も反映されているようです。

BIOSには設定項目が見当たらない、Turbo Core機能についても、AODを用いることで、クロックアップさせる倍率やコア数、有効にするコアの指定まで、詳細な設定が出来て、便利です。

とりあえず、各種ベンチの前に、実際に使ってみた感じとしては、機能が少ない分、起動が速い(約40秒程度でデスクトップ画面で読み込み中の丸印が消える。)。

手元にあったBATTLEFIELD2をインストールしてみたが、オフラインモードでのデフォルト設定では、オンボードでも問題なくプレーできる。

起動中にノースブリッジのヒートシンクを触ってみると、かなり熱い。(サウスブリッジもそこそこ熱い。)

簡単にOCしてみたが、PhenomⅡX6 1090Tで、4GHz程度なら、常用も可能なような感じ。


ただ、付属品に関しては、少ないのと、SATAのソケットが薄くて、ラッチ付きのSATAケーブルが刺さらないのが難点です。

うちには、Gigabyte付属のラッチ付きケーブルしか転がっていないので、チャチな付属ケーブルしか使えませんでした。

この辺りは、最低限改善して頂きたいところです。

わざわざ安物ケーブル(ジャンクで見かけるASUSの付属品とか)買わないといけなくなります。

率直な感想としては以上のようなところです。

とりあえず各種ベンチ回してみようと思います。


まず、Superπで1Mと8Mでテストしてみました。
pai1M i7 860 VS PhenomX6.jpg
pai1M i7 860 VS PhenomX6.jpg


pai8M i7 860 VS X6 1090T [1280x768
pai8M i7 860 VS X6 1090T [1280x768
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1Mでの結果は、i7 860が12.402秒に対し、PhenomⅡX6 1090Tが19.61秒

8Mでは、i7 860が2分21.165秒に対し、PhenomⅡX6 1090Tが4分9.414秒


CINEBENCH 11.5でテスト。
Cinebench R11.5.jpg
Cinebench R11.5.jpg



OpenGLは同じHD5850なので、i7 860が61.61fps、PhenomⅡX6 1090Tが61.69fpsと誤差の範囲。

CPUスコアは、i7 860が4.27pts、PhenomⅡX6 1090Tが4.35ptsとほんの気持ち程度PnenomⅡX6 1090Tが有利。


3DMark06のCPUテストでは、
3DM06 With HD5850.jpg
3DM06 With HD5850.jpg



i7 860が5039、PhenomⅡX6 1090Tが5770と若干有利。


3DMarkVantageのCPUスコアでは、
3DMV With HD5850.jpg
3DMV With HD5850.jpg



i7 860が18049、PhenomⅡX6 1090Tが15076とi7 860が有利。


SF4benchでは、垂直同期OFF、その他最大、1440X900でテスト。
SF4 i7 860 VS X6 1090T HD5850.jpg
SF4 i7 860 VS X6 1090T HD5850.jpg



i7 860が9106、PhenomⅡX6 1090Tが9276と若干有利。


サンプルが少ないのですが、概ねi7 860とPhenomⅡX6 1090Tでの性能差は微妙な感じですね。

PhenomⅡX6 1090Tの価格が約3.5万円、i7 860の価格が約2.6万円と考えると、PhenomⅡX6 1090Tのコストパフォーマンスは悪いです。

一つ下のPhenomⅡX6 1055T辺りが、ちょうど良いと思います。

OCすることで、そこそこ勝負できるかも知れませんが、このマザーでは、今のところ厳しすぎます。

早くBIOSをアップデートして、BIOS上からOCできる様にしてほしいものです。

そうそう、忘れておりました。

このマザーの現行のBIOSでは、AMD CPU新機能のTurbo Coreは設定できず、有効にはなりません。

AMD Over Driveを利用して、手動設定することで、Turbo Coreを有効に出来ますが、異常に電圧盛り機能が働きます。

BIOSデフォルトでも、Turbo Coreが効いてくると1.488Vまで昇圧されました。

Turbo Coreを有効(AOD使用にて)にしなくても、なぜか時折1.488Vまで昇圧されます。

この状態では、怖くてリテールクーラーなんて使ってられません。(リテールクーラーは、仮組み以外で使ったことはありませんが。)

まだまだ、BIOSの更新待ち状態で、人柱上等な方以外には、お勧めできません。

しばらく待って、BIOSが更新され、機能面で、正常に使える状態になれば、コストパフォーマンスは最高な製品だと思います。
  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2010年05月頃

  • 購入場所

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