最近ではごく普通のPCを使うようになったのですが、昔はPC/AT互換機ではPC-9800系で出来ないことをしようと考えていて、64bit以上のPCIスロットを備えているマザーボードや、SCSI RAIDコントローラー等を色々と揃えていました。
もっとも、これらもメイン機として常用したという訳では無く、たまに動かして遊んでいたという程度でしたが。
本格的にPC/AT互換機へと移行した後は、コスト重視の構成となっていき、このような特殊な環境を使うこともなくなりました。使ってみたいという気持ちがあっても、あまり安売り品に出会うことが出来なかった(通常価格ではかなり高いものばかりでした)こともあり、特にSCSIの関連品は殆ど入手することも無くなっていたのです。
ところが、かつて秋葉原でハイエンド系パーツを数多く扱うことで知られていたUSER'S SIDEが閉店した後、その資産の一部がUNITCOMに引き取られ、未チェックジャンク品としていくつかこの類の品が放出されました。その中でかつての憧れということもあり、用事も無く買ってしまったのがこのMegaRAID SCSI 320-2Xです。
コストパフォーマンスは文句なし
この当時は既に高性能SCSI RAIDコントローラーはLSI Logicの一人舞台という状況であり、Ultra 320 SCSI対応の製品はLSI Logic製品及びそのOEM品ばかりでした。
主な仕様としては型番が表す通りで、
・Ultra 320 SCSI対応
・Dual Channel SCSI
・PCI-X(64bit/133MHz)対応
となっています。
搭載されている主要チップは
・LSI Logic 53C1030(Dual Channel Ultra 320 SCSI Controller)
・IBM 29P2994 93BM(PCI-X Bridge)
・Intel XScale IOP321(演算)
となります。
私が購入した個体はメモリ128MB、BBU無しというものです。
以前なら喜んでRAID5のアレイを構築して実用性能を測定となったのでしょうが、生憎この時期はそのような気力も無く、買ってそのままお蔵入りしてしまったことになります。性能面では最もよく使ったMegaRAID Elite 1600(PERC3 DCL)を完全に超えてくる品ですので、まだSATAのHDDがお世辞にも高速とはいえなかった当時であれば、異次元といって良いスピードを叩き出してくれた筈です。
購入価格はまさにジャンク品そのものという水準ですので、買って後悔はありませんが、惜しいことをしたという気持ちはありますね。
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購入金額
1,980円
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購入日
2010年08月28日
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購入場所
Faith 秋葉原店
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