Welcome tomorrow! (挨拶)
知る人ぞ知る、つまり、一般の人は全然知らないハード、「SEGAスーパー32X」専用ソフト。
年末のハード発売後、年が明けて2本目、通算6本目となるソフト。
sega.jpの「セガハード大百科」「スーパー32X」のソフト一覧の6行目にあるタイトル、
それが今回ご紹介する「サイバーブロール」。
ジャンルはACT(アクション)、容量は24M、型番GM-4004、定価7,800円。
年が明けてついに姿を現した型番4004。
型番を二つまたいで満を持した開発!
32X完全新作!
しかもジャンルは90年代を沸かせた対戦格闘!
そのパッケージは、こちらです!
でーん!
ででーん!!
「飛び散る血しぶき!」(゜ロ゜)?
「前編拡大縮小のアラシ!」
「ここに対戦格闘のもっとも進化した姿がある」(゜゜;)
。。。@@;
ええ、薄々こういう感じかなーとは思っていました。
思っていましたとも。やっぱ4は縁起が悪い数字なんだよなー
SEGAにパケ買いしてしまうよーな絵を期待してはいけませんし。
いや、そういうのが皆無とは言いませんが(>_<)
まあ。いうまでもありませんが完全新作の家庭用対戦格闘って時点でもう。。。
いや、SFCバトルマスターのように完全オリジナルでも
キャラ萌え(蘭丸萌え)や熱い駆け引きとかコンボとか、あるかもしれない!
わずかな希望をエサに電源投入。
まずは、キャラをみてみましょう。
主人公感溢れる男キャラ、うん。
ヒロイン感溢れる女キャラ、うん。
そして少年キャラ。なるほど。
うんうん、まあ悪くないんじゃないか?
そして次は。。。ん?
なに?これ。。。銀色の。。。これ、ヒト?
下四人はもはや謎のクリーチャーです(>_<)
二行あるキャラ列のうち、普通っぽいキャラは
一行分ももちませんでした(^_^;)
まあいい!
おもしろければ!と、早速ゲーム開始。
。。。。
んー。。。 んんー。。。。。
。。。はい。
申し訳ありませんが、ちょっとポジティブ変換に時間がかかりそうです(>_<)
まずは、いい点さがしからいってみましょう。。。か?
オープニング。。。黒字に文字だけ(しかも英語
タイトル。。。サイバーブロール殴り書き。
ストーリー。。。
簡単にいうと海賊四人の乗った宇宙船と、人間四人?の乗った宇宙船が交通事故で大衝突
。脱出しないと大爆発よ?という状況で、脱出ポッドは定員一名。。。。どうする?
一人になるまで殺し合え!!!
というもの。なんと救いも希望もないストーリー。。。
キャラ。。。
うーん、主人公はなんか、なんていうか、キモい。
なんか節々が節々し過ぎてキモい(;_;)多関節過ぎて、骨や骨格を感じない:;)
ヒロインは。。。
前述の重ったーいストーリーだというのに、
仲間を殺したらその場で一回転、しなを作ってウインク&ピースする女はちょっと。。。
仲間をぶち殺しておいてしな&ウインク&ピース@@;
相手、首が飛んだり真っ二つになったり、腕がもげたりしてるのに、その勝ちポーズは
ないわぁヽ(´o`; ほんとに仲間だったの?極限状態で狂ったの??(゜゜;)
あ、ヒロインにはもうひとつありました勝ちポーズ。
ドヤァ
何この顔。
そして最後のまともそう?な少年キャラは、というと。
忍者でした。しかも名前はNaruto(゜ロ゜)
なんなのこの先見の明(゜゜;)
重力を無視した回転蹴りが特徴的です。
ナルト。。。
後のクリーチャーにはあまり興味は持てませんでしたが、
へっぽこな格好のバーンナックルを打ってくる骸骨や、
理不尽な投げの間合いをもつゴリラや、蛇がいました。
蛇はよくみるとビキニ着てます。
あれ?まさかこっちが真のヒロインなのか。。。?(゜ロ゜)
いやもうわかりました。
見た目なんぞはきっと枝葉の問題です。
ゲーム性に行きましょう。
特徴は、なんと言っても対戦毎に装備を選べるところです。
腕、胸、足の三種類のパーツをそれぞれ二種類から選べます。
1のパーツは軽く、脆く、2のパーツは重く、堅い様子。必殺技もパーツによって変わります。
全部2だと重装備
全部1だと軽装備
例えば、先ほどの狂気のヒロイン レイを使った場合、
腕パーツ1だとパンチボタン連打で所謂百裂系の技がでます。。。が、それだけではない。
さらに連打し続けると丸いものが出てきて、十分大きくなったところで連打をやめると、
そう、それは飛び道具。聞くからに使えなそうな「連打系飛び道具」です(゜ロ゜)
じゃ、じゃあ、腕パーツ2は?というと、やはり連打系の技が有りますが、
全く見た目や役割が違います。
パンチボタン連打で、肩の辺りから光を発し、頭の上くらいで円を描きます。
そう、まるでガスコンロ着火といった見た目。
これまた聞くからに使えなそうな「連打系対空技」です。
(いや、もちろん地上の敵にも当たりますけどね(^_^;))
これはなんでしょうね、サードパーティー製の連打機能付きコントローラーを買えと
言うことなんでしょうか?(゜゜;)牽制に連打、相手の飛び込みに連打、って間に合わないよ!(> <)
パーツは技が変わるだけでなく、動きの早さや防御力も変わりますが、結構すぐに剥がれます。
何せ、ちゃんとガードしてても剥がれるのです。
そしてなんと、剥がれてしまえば対応する必殺技はでなくなってしまいます。
すぐとれるパーツ 必殺技も出なくなります
ですからパーツを生かしたければ、攻めまくるしかありません。
ガードして隙をうかがうくらいなら、相打ち覚悟でバンバン攻めるべきです。
これはあれか?早く殺らないと宇宙船が爆発しちゃう!という
セガなりのストーリーを踏んだシステムなのか?(゜ロ゜)
いずれにせよ、ゲーム展開はこのパーツシステムのお陰で超大雑把になってしまいます。
それじゃあいけない!と思ったかどうかは知りませんが、
キャラ一覧の二行目にいるクリーチャーどもはそもそもパーツシステムが用意されていません。
クリーチャーにパーツは「NOTHING」
パーツ選択肢がない代わりに必殺技もいつでも出せます。
また、そもそもクリーチャーなので手が異様に長かったり、蛇なので尻尾が異様に長かったりと、
リーチではかなり得をしてます。総じて、クリーチャーの方が強いです。
でも、クリーチャーが入ったからといって、パーツ組は遮二無二攻めるしかないのです。
リーチもないから、攻めあいでガード一辺倒になり勝ちですし、
ガードしてたらパーツ剥がれちゃいますから。
結局キャラがどうあろうと、売りであるパーツシステムのお陰で最初っから大味になる運命に
あったソフトなのです。(;_;)
さて、大味でも爽快感があればいいじゃないか!
それで楽しいと感じられれば!という考え方もあります。
確かに、初代龍虎の拳のように、エフェクトや音で爽快感があれば、結構アクションゲームとしては楽しいもんです。あの暫烈拳の後の竹を割ったかのようなパカーン!って音があれば、
もうそれでいいじゃないか!
しかし、そんなものはありませんでした(;_;)
攻撃時のエフェクト音はだいたいどの技を出しても同じ、丸太を振り回したときのような
「ブンブン」音。彼岸島?
ほぼプレイ中はBGMをかき消すブンブン音を聞き続けることになります。
キャラのボイスもかけ声しかありません。
そしてこのゲームの売りである多関節ぐにゃぐにゃの滑らかな動きは、
ぐにゃぐにゃすぎて気持ち悪いのが残念。かっこいいとはお世辞にも言えません(^_^;)
主人公っぽいキャラの足パーツを剥がした後、倒すと、主に足関節がぐにゃんぐにゃんと動いて
なんだか骨が入っていないみたいです(゜ロ゜)
そのわりに、多関節で艶かしさが生かせそうな蛇キャラの長い尻尾は、
関節パーツがでっかすぎて、竹の蛇のおもちゃのようながくがく感。
売りが全く生かせていません。
しかし、拡大縮小を生かした迫力ある動きがあるじゃないか!
と思ったときもありました。
こんな感じ。
うーん。ないよりはいいか?と当初は思っていましたが、
結局当たり判定が分かりづらかったり、
なんか拡大縮小時にスローになる演出がテンポを損なったり 、
そもそもほんとに拡大しただけなのでがびがびじゃないか
格闘ゲームとしては、悪影響の方が大きいんだよなあ。。
じゃ、じゃあ、せめてエンディング位は見所あるんでしょ?とすがる気持ちにもなりますが、
当然そんなもの、ありません(゜o゜)
クリアータイムが早いと、脱出ポッドの発射シーンがカウント30秒くらい残した状態で始まり、
危機一髪で脱出できた!という映像が展開します。
しますが、基本的に脱出ポッドを外から写しているだけなので、
どのキャラでクリアーしても変わりません。
これじゃ不味いと思ったのか、打ち上げシーンの途中からは右下にワイプが出てきて、
キャラの顔が写し出されます。でも、何をしゃべるわけでもなく、出るだけ。
文字ですらしゃべりません。
表情は発射シーンの驚きの顔で固定です。
つまりまとめると、サイバーブロールのエンディングは、
ワイプ内の顔以外はどのキャラでも一緒です。
そして暗闇を行く脱出ポッドの後は英語の字幕で、脱出できてよかったね!みたいな文が流れます。
そして知る人ぞ知る迷文句
Welcome tomorrow
が表示され、スタッフロールが始まります。。。
ちなみにクリアタイムが長い場合(一敗でもだめだったと思います)、脱出ポッドシーンは
10秒以下から始まり、間に合わずどかーん。そして英語の字幕で、
「もっと急いで殺っていれば。。。」みたいな文章。
これが、サイバーブロールの全てです。
これが32X初の完全オリジナル作品。。。(;_;)
型番が2つ飛ぶほど開発に時間をかけて、さんざんわくわくした分、
がっかり感が増幅されてしまいました。
いいとこ探ししてたはずなのに、ほぼネガティブ紹介になってしまいました(>_<)
でも、でも。。。見つからなかったんだー:;)許してくれぇー:;)/
あ、ちなみに、電源入れる際にX+B+Zボタン押しっぱなしで、
北米仕様 COSMIC CARNAGEになってしまいます
なぜなってしまいます。なのかと言うと、人間キャラがいなくなるからです。
主人公の男キャラは「アリのお化けに」
ヒロインの女キャラは「寝癖がひどいキャラに」
少年キャラは「なんか影でよく見えないキャラに」なってしまいます。なにこれぇー。
北米人はこういうのが好きなのかー
というよりも、日本向けの味付けに3人のアニメ顔キャラを足した洋ゲーだったということです。
あれ?洋ゲーと言い切ってみたらなんかすべてが許せる。不思議^^。
さておき、ついに32Xが出した初の完全新作はこういうものでした。
引っぱりに引っ張った、そして当時私自身が引っ張られた型番4004は、
4が二つ入っているだけあって、避けるべき。。。だったのかもしれません^^;
さんざんぼろぼろに紹介してしまいましたが、箱つき、説明書つきで
カートリッジを大切に保管しているところから、お察しください。
こういう試練がベースとなって、良作にあったときの喜びもひとしおなんですから!
そしてこの程度、メガドライバーなら良くあることです。
これからしばらく32X専用新作ソフトが続くことになります。
また時間を見つけて書いてみようと思います。
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購入金額
8,190円
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購入日
2016年02月25日
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2016/02/26
回転拡大縮小くらいなら、メガドライブだって、ソルフィースや、バンパイアキラーなんてのも有りますし、ガンスターヒーローズとか、魂斗羅 ザ・ハードコアみたいな規格外があるので補正無しで拡縮されても驚きは無いのですよね。
いろんな意味で規格外だったので基準にはしにくいですけど。
そういやセガのゲームってゴールデンアックスとかもそうですが、なんとなく洋風のソフトの雰囲気を纏ってる事が多いんですよねぇ。
takuroさん
2016/02/26
とかの方が良かったかもしれませんね^^;
米国主導開発の32Xだから、きっと初期ゲーであるサイバーブロールも洋ゲーなんだと
思い込むことにしましたが、実は最後に流れるスタッフロールは日本人ばかり。。。
(見てないことにします)
どうもサイバーブロールの開発自体が、開発資材を渡されて3ヶ月で納期という
とんでもないものだったと言う噂もあるそうで、そう考えればこの
「練られてない感じ」も致し方なかったのかもしれません。。。
が、フルプライスだったのでやっぱり何とも言えませんが^^;