レビューメディア「ジグソー」

旧世代のハイエンドシングルチップカード。

ソフマップ中古にて安かったので衝動買い。

うちではOSがまだXPであることや、DX11対応ソフトも持っていないので、現在のRadeon HD5xxxシリーズは不要。
省電力であることは魅力だが、性能比の価格はまだ割高感がある。
そのためにHD4830からのアップグレードパスとしてHD4870以上を探していたところに冒頭にあるように衝動買いをしてしまった。


★概要
HD4890は、従来のHD48xxxに採用されたRV770チップをリファインしたRV790を搭載している。
HD4870比でアイドル時消費電力の低減、ピーク性能の向上、メモリ搭載量の増加がはかられ、クーラーの容量アップ、ファンコントロールの最適化によりチップ温度の上昇と騒音のバランスを向上。

スペックは
コアクロック 850MHz
メモリ搭載量 GDDR5 1GB
メモリクロック975MHz(データレート3.9GHz)
メモリインターフェース256bit

詳細なスペック等は下記メーカーサイト参照。
http://kuroutoshikou.com/modules/display/?iid=1341

当方の環境は
OS WindowsXP
CPU PhenomII X2 550BE
M/B GIGABYTE MA790X-DS4
MEM UMAX Pulser DDR2-800 2GBx2
VGA 玄人志向 RH4890-E1GHW/HD
HDD WD3200AAKS
CASE abee balance B640
PSU Thermaltake QFan500W
MONITOR HYUNDAI W241DG


★外観
ビデオカードとしては大きい長さ約241mm(突起部をのぞく)。必要スペースは補助電源コネクタ分を加えて260~270mmほどは確保したいところだ。
balanceではHDDベイが横向きのため、静音系ミドルクラスのケースとしては珍しくこのカードを収められる。
ただし、スペースはギリギリなので余裕を見る場合はHDDを5インチベイに移設し、HDDベイを取り外して
しまう方がよいかと思う。(私の環境ではHDDの音が気になったので静音BOXに入れてしまい、5インチベイに取り付けている)

クーラーはパフォーマンス重視のカードではもはや当たり前の2Slot占有タイプ。
短い羽がたくさんついているタイプのシロッコファンを搭載。
HD4870の物よりもヒートパイプが多くなっている。(2本→3本)

クーラー表面、側面に絵が描いてあるが、これはステッカーではなく印刷である。
この手のVGAを使っている方ならご存じかも知れないが、熱によってクーラー終端部のステッカーがはがれてきてしまうのである。
見た目にもみすぼらしく感じてしまうので、印刷にてデザインしてあるのは好感が持てる。
ハイエンドの物に限ってでもかまわないのでこういった物は続けて頂きたい。(といってもHD58xxシリーズはプラモデルのようになってしまった・・・格好は良いと思うが)


★性能
ベンチマーク結果は各種レビューがそこかしこにあるので割愛させて頂く。
現行製品だとピーク性能はHD5830と同等のようだ。

グラフィックパワーが必要なゲームでは1980*1200では40fpsほどしか確保できない物もあるが、おおむね快適に使用できる。
動きの激しいFPS系では1280*1024程度にしてフレームレートを稼ぐようにしている。(それ以上の設定が無い場合や、チャット欄等のUIが解像度の高さに比例して小さくなってしまうため)

そろそろ初代からずっとファンであったGTA4の値段がこなれてきたのでプレイしてみようと思う。
その際にはこの記事にも追記したいと思う。


★発熱、騒音、消費電力
発熱に関してはアイドル時60度前後。
OCCTをかけての負荷時は85度いかない程度。

騒音はアイドル~低負荷時には静かな物で、ファンが回っているなという程度。
ベンチマークを回しているときなどの高負荷時にはサー音とシュー音の混ざった大きめの騒音がする。

ゲーム時は音を出していたり、ヘッドホンを使用していたりするために気になるほどの音は出ないが、そこそこのファー音が聞こえてくる。

消費電力に関しては公式にはアイドル時60W、最大190Wとのことだ。
現行HD5xxxシリーズと比べるとアイドル時はお世辞にも省電力とはいえない。
また、同等性能と言われるHD5830はアイドル消費電力が25W、最大消費電力は175W、さらにはベンダー独自仕様(スペックはリファレンスと同一)で151Wまで押さえているものもある。
やはり55nmと40nmのプロセスルールの隔たりは大きい。
ワットパフォーマンスや発熱の点では全く歯が立たない。


★総評
全体的なパフォーマンスは現行世代品には劣るが、型落ちであることから投げ売りや中古市場価格の下落が大きい。
出物があり、電源容量に余裕があるのであれば現行カードの値段が落ちてくるまでのつなぎ(性能を維持したいのであればHD5830以上が必要だが)としては悪くないのではないだろうか。
もう1枚購入すればCrossFireがくめるので、対応タイトルをプレイしていて電源容量が足り、かつ対応マザボードを使用しているのであればアップグレードパスとしても良いだろう。(その気になれば最大4枚まで使えるはずだ)
今、一番安価に"遊べる"1枚かも知れない。


★満足度
消費電力や騒音の面、寸法から扱いにくい、出物が無いと買う意義を見いだせるかは微妙なことを総合して-2点とし、3点を付けたい。
DX11の対応タイトルをプレイする予定がない(注:DX9モードが用意されているのでできないわけではない)のであればまだまだ買いの1枚。
オリジナルクーラーモデルが安価に見つかれば騒音の面でも好ましいのではないか。
ただし、ケース、電源を選ぶのでその点に注意すること。


※10/03/12 若干修正。内容に変化は無し。
  • 購入金額

    11,000円

  • 購入日

    2009年12月頃

  • 購入場所

    ソフマップ中古

24人がこのレビューをCOOLしました!

コメント (26)

  • infychanさん

    2010/03/11

    >(´・ ω・`)旦さん
    書き込みありがとうございます。
    年末セールでたまたま30%OFFのタグが貼ってあったので思わず購入してしまいました。

    また掘り出し物があれば記事を書いてみようと思います。