上記のパーツをメインとした自作PCの礎となった、タニヤマ無線でのショップブランド的なスリムPCがメインPCとして活躍する前に、私のメインPCは、このLL850/JGでした。
京都へ赴任する際に、持って行ったWINBOOKさんの電源不調により、娯楽の道を絶たれて(ネットなし、TVなし、MP3プレイヤーのみありの生活)しまった為に、購入に至りました。
当時のPCの価格は、エントリーモデルが、現在のハイミドルモデル位の価格で、気楽に買えるレベルを超えていましたね。
私が、初めてPCを己の財布で購入したものは、30万円以上で320MBのHDD、DOS無しの9821Ndでした。それに比べると格段に下がっていましたが、2015年にその金額を出したら、どんなにハッピーであっただろうか、と恐ろしくなる投資でした。
ええと、話が逸れました。
このLL850/JGは、ミドリ電化円町店で、169800円で購入したものです。
液晶TVも普及価格とは言い難い時期であった(と記憶しています)事もあり、また、割と頻繁な転居が予想されたので、一台で何でも、こなそうと思えば、出来なくはない、というこの機種に決定しました。
店頭では、上位機との性能差に迷ったものの、価格差による、ブルーレイドライブ(当時、規格端緒で先行き不安)搭載と、ストレージのRAID構成について不勉強もあり、速度や安定性よりも実質容量が減る事にデメリットを感じた為に、選択しませんでした。
OSは、ぶっちゃけ、XPが良かったのですが、VISTA一色に染まった売り場に、XP搭載機は、型落ちモデルしか存在していませんでした。ダウングレードは、まあ、電源不良のものの代替機として買うPCで試すものではないな、と思いましたので、そのまま、使用開始です。
初起動は、色々なセットアップがありますので、「こんなものかな」と流しましたが。
二回目からの起動は、明らかにもっさりしているという印象で、カップラーメンを作るタイマー代わりになるよねー、とかいうネットのジョークも頷けるものでした。
ただ、起動してしまえば、XPとの差異をそれほど感じる事は無かったです。
そもそも、この頃のPCは、シングルタスクでの運用が基本だと思っていたので。
DVD視聴では、モニタの綺麗さに感動したのを覚えております。
お気に入りの攻殻機動隊をヘビーローテーションしながら、液晶TVって、こういう綺麗な映像が見られるのか、と思ったり。
スピーカーについては、音響にはそれほどの興味が無いので、WINBOOKよりは向上しているなあ、と言う位でしたでしょうか。仕事柄、帰宅が深夜になるので、安いヘッドホンでの視聴がメインでしたし。
ともあれ、起動した後には、不満が少なかった訳なんですが。
起動時間に、不満だらけ、でした。
更新パッチ当たる度に重くなっていきましたし。
対策は、三つ程あって。
一つは、「起動時間が長いなら、起動し直さなければ良いじゃない(つけっぱでOK)」
こいつは、電気代もさることながら、冬でも結構なファンの音がするノートPCがやる事ではないかな、と躊躇がありました。
後、アプリが重くなる事態には対処出来ないので、再起動が入ると木阿弥。
二つ目は、内蔵メモリ増設。
スロットの空きが有りますので、挑戦する価値あり、という所でしょうか。
作業領域の拡張で、アプリも快適になる訳です。
まあ、専用メモリが高くて、一旦、保留。
三つめは、Readyboostを発動させる。
内蔵メモリの代用になるストレージ(当時は主にUSBメモリ)を作業領域にする事によって、起動速度などを向上させる機能ですね。VISTA以降のOSなら、発動しますが、正直、VISTA発売時のハード事情をうにゃうにゃする為の苦肉の策のようなものなので、現在は、殆ど無意味かな。
USBメモリもお安くは無かった訳で、なんとも悩ましい選択。特に、あの頃のUSBメモリってRead/Writeの数値が表に書かれていなかった気が…。
番外として、HDD交換。
これは、まあ、今なら効果ありと言えるものですね。
当時は、容量UP以外に性能上がる代替品は見つからなかったなあ。後、RAID化も敷居高いし、費用も高いし、と、二重苦だったような。
私が、始めに採用したのは、Readyboost。
USBメモリの価格は、今ほどでは無いものの、廉価でありましたので。
HDDのキャッシュなどを代替するという技術だったようで(当時は仮想メモリの拡張機能位に思っていました)、意気込んで導入した甲斐があったかと言うと、まあ、その次の給料日に内蔵メモリを買いに行った事で、お分かりいただけるのではないでしょうか。
その後、メモリ増設は、Readyboostよりは効果がありまして、解決かな、とは思ったのですが。
結局、短縮率を許容できずに、年中無休の常時稼働と相成りました。
晩年は、Cドライブの残り容量の低下で重くなった為、どうにか、ストレージ換装を試みた訳なのですが、完全分解など、不器用さの塊なL2さんには、無謀である事を知り、換装は断念。
色々ひっくり返している中で、上位機で使用していたと思しきSATA端子を見つけて、2.5インチHDDを増設しました。
それにより、出荷状態で、Cドライブ+DドライブというパーティションだったプライマリHDDをCドライブに統合する事が出来ました。
空き領域が増えた事で、処理能力が向上。
めでたしめでたし。
となれば、良かったのですが、そこは、やらかし体質のL2さん。
ストレージの追加に加えて、メインPCとして活用する為の外付けHDD(バスパワー)で給電能力の余剰が減少、重たい処理などをすると、落ちる事が増えました。
そして、数え切れぬ程のフェードアウト電源オフが続いた後、ついに引退となりました。
購入時の価格は、当時の相場から言っても、性能から言っても、高くは無いのかな、とは思います。
が、追加投資が多すぎた事が、VISTA不信となって燻っている感じ。
結局、この商品の3分の1の価格のスリムタワー型ショップメイドPCを追加して、サブ機に回る事になったという事実が、評価の全てかも。
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購入金額
169,800円
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購入日
2007年08月頃
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購入場所
ミドリ電化
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