レビューメディア「ジグソー」

可搬性モニタ一体型PCとして、大活躍していました

  • by
    L2さん
  • 2015/03/03
  • (更新: 2015/03/03)

上記のパーツをメインとした自作PCの礎となった、タニヤマ無線でのショップブランド的なスリムPCがメインPCとして活躍する前に、私のメインPCは、このLL850/JGでした。

 

京都へ赴任する際に、持って行ったWINBOOKさんの電源不調により、娯楽の道を絶たれて(ネットなし、TVなし、MP3プレイヤーのみありの生活)しまった為に、購入に至りました。

 

当時のPCの価格は、エントリーモデルが、現在のハイミドルモデル位の価格で、気楽に買えるレベルを超えていましたね。

私が、初めてPCを己の財布で購入したものは、30万円以上で320MBのHDD、DOS無しの9821Ndでした。それに比べると格段に下がっていましたが、2015年にその金額を出したら、どんなにハッピーであっただろうか、と恐ろしくなる投資でした。

 

ええと、話が逸れました。

このLL850/JGは、ミドリ電化円町店で、169800円で購入したものです。

液晶TVも普及価格とは言い難い時期であった(と記憶しています)事もあり、また、割と頻繁な転居が予想されたので、一台で何でも、こなそうと思えば、出来なくはない、というこの機種に決定しました。

店頭では、上位機との性能差に迷ったものの、価格差による、ブルーレイドライブ(当時、規格端緒で先行き不安)搭載と、ストレージのRAID構成について不勉強もあり、速度や安定性よりも実質容量が減る事にデメリットを感じた為に、選択しませんでした。

 

OSは、ぶっちゃけ、XPが良かったのですが、VISTA一色に染まった売り場に、XP搭載機は、型落ちモデルしか存在していませんでした。ダウングレードは、まあ、電源不良のものの代替機として買うPCで試すものではないな、と思いましたので、そのまま、使用開始です。

 

初起動は、色々なセットアップがありますので、「こんなものかな」と流しましたが。

二回目からの起動は、明らかにもっさりしているという印象で、カップラーメンを作るタイマー代わりになるよねー、とかいうネットのジョークも頷けるものでした。

ただ、起動してしまえば、XPとの差異をそれほど感じる事は無かったです。

そもそも、この頃のPCは、シングルタスクでの運用が基本だと思っていたので。

 

DVD視聴では、モニタの綺麗さに感動したのを覚えております。

お気に入りの攻殻機動隊をヘビーローテーションしながら、液晶TVって、こういう綺麗な映像が見られるのか、と思ったり。

スピーカーについては、音響にはそれほどの興味が無いので、WINBOOKよりは向上しているなあ、と言う位でしたでしょうか。仕事柄、帰宅が深夜になるので、安いヘッドホンでの視聴がメインでしたし。

 

ともあれ、起動した後には、不満が少なかった訳なんですが。

 

起動時間に、不満だらけ、でした。

更新パッチ当たる度に重くなっていきましたし。

対策は、三つ程あって。

一つは、「起動時間が長いなら、起動し直さなければ良いじゃない(つけっぱでOK)」

こいつは、電気代もさることながら、冬でも結構なファンの音がするノートPCがやる事ではないかな、と躊躇がありました。

後、アプリが重くなる事態には対処出来ないので、再起動が入ると木阿弥。

二つ目は、内蔵メモリ増設。

スロットの空きが有りますので、挑戦する価値あり、という所でしょうか。

作業領域の拡張で、アプリも快適になる訳です。

まあ、専用メモリが高くて、一旦、保留。

三つめは、Readyboostを発動させる。

内蔵メモリの代用になるストレージ(当時は主にUSBメモリ)を作業領域にする事によって、起動速度などを向上させる機能ですね。VISTA以降のOSなら、発動しますが、正直、VISTA発売時のハード事情をうにゃうにゃする為の苦肉の策のようなものなので、現在は、殆ど無意味かな。

USBメモリもお安くは無かった訳で、なんとも悩ましい選択。特に、あの頃のUSBメモリってRead/Writeの数値が表に書かれていなかった気が…。

番外として、HDD交換。

これは、まあ、今なら効果ありと言えるものですね。

当時は、容量UP以外に性能上がる代替品は見つからなかったなあ。後、RAID化も敷居高いし、費用も高いし、と、二重苦だったような。

 

私が、始めに採用したのは、Readyboost。

USBメモリの価格は、今ほどでは無いものの、廉価でありましたので。

HDDのキャッシュなどを代替するという技術だったようで(当時は仮想メモリの拡張機能位に思っていました)、意気込んで導入した甲斐があったかと言うと、まあ、その次の給料日に内蔵メモリを買いに行った事で、お分かりいただけるのではないでしょうか。

 

その後、メモリ増設は、Readyboostよりは効果がありまして、解決かな、とは思ったのですが。

結局、短縮率を許容できずに、年中無休の常時稼働と相成りました。

 

晩年は、Cドライブの残り容量の低下で重くなった為、どうにか、ストレージ換装を試みた訳なのですが、完全分解など、不器用さの塊なL2さんには、無謀である事を知り、換装は断念。

色々ひっくり返している中で、上位機で使用していたと思しきSATA端子を見つけて、2.5インチHDDを増設しました。

それにより、出荷状態で、Cドライブ+DドライブというパーティションだったプライマリHDDをCドライブに統合する事が出来ました。

空き領域が増えた事で、処理能力が向上。

めでたしめでたし。

 

となれば、良かったのですが、そこは、やらかし体質のL2さん。

ストレージの追加に加えて、メインPCとして活用する為の外付けHDD(バスパワー)で給電能力の余剰が減少、重たい処理などをすると、落ちる事が増えました。

そして、数え切れぬ程のフェードアウト電源オフが続いた後、ついに引退となりました。

 

購入時の価格は、当時の相場から言っても、性能から言っても、高くは無いのかな、とは思います。

が、追加投資が多すぎた事が、VISTA不信となって燻っている感じ。

結局、この商品の3分の1の価格のスリムタワー型ショップメイドPCを追加して、サブ機に回る事になったという事実が、評価の全てかも。

  • 購入金額

    169,800円

  • 購入日

    2007年08月頃

  • 購入場所

    ミドリ電化

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