というわけで,以下のような形でサウンド環境を構築しています。
たとえば,上記のようにシステムサウンドなどはサウンドカード等から5.1chスピーカーに出力し,音楽鑑賞時に対応プレイヤーを用いてWASAPIでAUDIOTRAK PRODIGY CUBEから良質なアクティブスピーカーに出力する。
こういった形で,通常のシステムサウンド,DVD等鑑賞時のマルチチャンネル出力も可能とし,音楽鑑賞時には高音質で2ch出力が可能です。
なお,ここでWASAPIおよびそれを用いたオーディオ再生について説明します。
WASAPIとはWindows Vista以降で搭載されたWindowsの機能で,「Windows Audio Session API」の略です。こちらのMicrosoftの開発者向けページをご覧いただき,ちょっと複雑な図ですがご覧いただくと違いが一目瞭然です。WASAPIによる排他モードではオーディオエンジン,いわゆるOSの音量ミキサー等がバイパスされ,非常にシンプルにハードウェアと接続されるイメージとなっています。
また,WASAPIを利用できる条件としてドライバの対応が必要であり,その“「理想的な」ドライバでは、排他モード WASAPI アプリケーションがエンドポイントバッファに書き込んだオーディオサンプルはそのまま1bit も変化することなくハードウェアに渡ることが保証されて”いるとのことです。すなわち,ビットパーフェクトが保証されているということであり,(現実問題としてどこまでのものかわかりませんが)PCオーディオとして相当に音質低下を低減できるということになります。
そして,手軽に試せるWASAPI対応のプレイヤーソフトウェアとして,uLilithとfoobar2000が挙げられます。
(私のfoobar2000の外観)
foobar2000ではオプションのアドオンとして“Componets”というものがあり,WASAPI output supportが存在します。そちらを用いると下記のように,出力先としてWASAPI経由のオーディオデバイスを指定することができます。
そして,これはシステム(Windows)の再生デバイスとして既定に設定されていなくとも,そちらに出力されます。
もちろんピュアオーディオとは比べるべくもなく,あるいはオーディオ志向のハイコンポなどとも比較には至らないかもしれませんが,それなりに高音質志向で楽しめます。
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購入金額
17,535円
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購入日
2010年02月24日
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購入場所
amazon
リーダーさん
2011/02/27
うぐぅ・・・!
し、知りませんでした・・・Orz
(むしろこれを知らなかったことに敗北感をおぼえる)
オーディオスパイラルに引きずり込まれそうです・・・(笑)
アイヴァーンさん
2011/02/27
早速コメントありがとうございます~。
“PCオーディオ”界(?)ではわかりませんが,あまり大っぴらに宣伝されていたりしない気がします。実際,私が資料として提示したリンク先 - http://blogs.msdn.com/b/windows_multimedia_jp/archive/201... - もMSDNのブログという,Windowsの開発者(ソフトですかね)向けサイト内のMSの中の人のブログです。
個人的には,ASIOにしろWASAPIにしろ副次的な効果である音質劣化低減(カーネルミキサーのバイパス)を活用しようという,お金をかけずに改善可能なものである点からも積極的な音質改善策ではないと思っています。
こうして音質追求をしていって,なお飽き足らないということになるとそれこそウン万円のUSB-DACを用いてオーディオシステムに接続するとかあくなき追求も可能な製品があるので,泥沼にはまりそうですがまさに天井知らずのアッパースパイラルにはまることが可能かと思います(ぇ