彼のあっさりとした文体と湯川学のキャラクタがマッチングしていて、好きだったりします。
福山雅治さんが好きだという点を差し引いても、面白いと思います。
さて、本作は既に映画で見ていたため、楽しめるかどうか不安でしたが、読み進めると、映画の記憶が次々とよみがえりとても楽しむ事が出来ました。
本作の最大のトリックについて、フェアかアンフェアかという議論がされたみたいですが、僕はフェアだと思います。
強調して書いてありますし、叙述トリックのようにひねっている箇所は全く無いです。
これをアンフェアという人は単に読書量が足りないだけだと思います。
#或いは、読解力不足か。
人間ドラマという点で見ると非常にお粗末な内容ですが、これも東野圭吾の味と思うとそれなりに楽しむ事が出来ます。
人によっては犯人の献身に心を揺さぶられるみたいですが、僕はちょっとこっけいに思えてしまいました。
あまりにも、ドラマ仕立て過ぎて、現実味が無かったというのがその理由ですが単に僕の捕らえ方に問題があるのだろうと判断します。
東野圭吾は下手に人間の心理を描かない方が良作を書けると僕は思います。
後半は散々ケチをつけていますが、全体的には非常に良い仕上がりになっており、一読をお勧めいたします。
二時間前後で読める内容ですから、週末のお供にいかがでしょうか?
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購入金額
660円
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購入日
2008年頃
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購入場所
どこかの本屋さん
Deep Impactさん
2009/05/08
Arc Cosineさん
2009/05/08
文庫はお手軽なので、お勧めですよ~♪