読み終わった後の喪失感をどう表現すれば良いのか分からないほどです。
この話は悲しい事件です。最も、悲しくない事件などどこにも無いのですが。
それでも、敢えてそう言いたくなるほどの深い、深い悲しみが刻み込まれています。
瑕という字を選んだのに、酷く心が揺さぶられます。
これは、まさしく瑕としか表現できないからです。
地味に今回は儒教と朱子学についての衒学がとつとつと語られていて、日本の仏教は儒教との混濁を果たしている珍しい形態なんだなぁと改めて感じました。
ともあれ、読んでいてとても悲しい気持ちになる本でした。
犯人は、ある意味最初から分かって居たのだから。
僕程度の人間でもかなり最初の方で犯人が分かってしまったので、謎解きを楽しみにされる方には面白みは少ないかもしれません。
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購入金額
1,260円
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購入日
2008年頃
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購入場所
どこかの本屋さん
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