PDAとしてはSONY CLIEを中心としたPalm OSモデルを主に使っていましたが、ちょっとした遊び用にとLinux Zaurusも所有していました。最初はSL-C700を使っていたのですが、たまたま当時のSL-C700の下取り価格よりも安くSL-C750の中古が出ているのを見つけて、買い換えたのがこれです。
見た目のスペックは大差なかった(CPUがIntel PXA250 400MHz→PXA255 400MHz、メインメモリーが32MB→64MBとなった程度)のですが、実際のアプリケーションの動作速度にはかなりの差が付いていました。SL-C700もSpecial Karnel化改造などはしていたのですが…。
Linux Zaurusとはいえ、普通にPDAとして利用する分にはLinuxであることを意識することは殆どありません。強いていえばコールドブート時などは、Palm OS機とは比較にならないくらいに時間がかかっていた辺りは、Linuxらしい部分ではありましたが。
ただ、Linuxであるだけにカスタマイズの幅は広く、非対応のCFカード機器などでも、既存の機器の定義を書き換えるだけで動作するというものもあり、無線LANカードなどはそのような形で当時持っていた(CLIE等の動作実験用)殆どのカードに対応させて適当に差し替えて使っていました。
それでも結局PDAとしては常用には至らず、最終的にはPC-9800シリーズエミュレーターを使って、MS-DOS 5.0Aなどを動かして遊んでいました。かなり面倒な手順は必要となりますが、いわゆるDOSゲームを動かすこともできました。
一応FM音源のBGMもエミュレートしてくれていたのですが、根本的なパワー不足だったのかかなりバラバラに音が出てきて、曲として楽しめる鳴り方ではありませんでした。
PDAとしてはそれほど気に入ったわけでは無いのですが、Linux採用機らしく「遊べる」部分が多くあった点は気に入っていました。今のハードウェアならより面白くなると思うのですが、これほどAndroidが普及してしまうと、一般的なLinuxを使った携帯端末を作るメーカーも無いでしょうね…。
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購入金額
9,700円
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購入日
2005年02月頃
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購入場所
Schrödingers Katzeさん
2014/07/06
LTSじゃないUbuntuとか、何処まで本気だったのやら。
サポート期間なんて最初からわかっていたでしょうに。
既にあれも、最終アップデートも終わってますね。
LinuxZarusは、今となっては、解像度が低いことがちょっと厳しいと思います。
こういう持ち運びの出来る箱になってるものは別として、最近ですと、ドングル型のデバイスですら、HDMIなんかの映像出力まであったりしますし、Linux箱としても安く高性能なものが多いので、遊べることに訴求するのはちと厳しい気はします。
エミュレータは、8Bitマシンでも怪しいのに、そのマシンパワーで98x1は、そりゃ厳しいんじゃないかとは。
ただ、当時としてはあの液晶の綺麗さは結構なものだったと思います。
このお値段ならおもちゃにとってもいいかもしれません。
jive9821さん
2014/07/06
今はそもそもスマホ等の携帯情報端末があまりに一般的に普及しすぎて、古典的なPDA自体が不要となってしまいましたから、ある意味マニア向けのこんな端末はもはや必要とされないでしょうし、作るメーカーもないでしょうね。