今更という感じはしますが、VAIO Type Pを購入しました。
OS:Vista BASIC 32bit
CLR:Black
CPU:Atom Z540 (1.87GHz)
MEM:2GB
SSD:128GB
NET:WWAN、WLAN、Bluetooth、GPS
備考:LAN&VGAアダプタ、Sバッテリー、Office Personal 2007、Bluetooth マウス、液晶保護フィルム
普段ノートPCとしてMac Book Pro 13インチ(mid2009)を使用しているのですが、ゴールデンウィークに海外旅行を予定していてそれにMac Book Proを持って行きたくないために購入しました。もしもMac Book Proを紛失・盗難されてしまった場合のダメージが大きすぎるためです。
最初はandroid padも考えたのですが、3.0の評価が芳しくないためにミニノートPCにターゲットを変更しました。
買うからには普段から持ち運べて使えるものがいいです。以下の理由でVAIO Type Pとなりました。
1.本体が軽い
できたら1kg切っていて欲しいです。VAIO Type Pは最低0.588kgです。なお購入した当日に東日本大震災が発生したため、普段の荷物+箱入りのVAIO Type Pを持って3時間強歩きましたが、それが苦にならないほど軽いです。
2.ACアダプタが小さい。
Mac Book ProはACアダプタが邪魔で普段はACアダプタは持ち運んでいません。この状況を変えたかったです(これでMac Book Airが対象から外れました)。それに対してVAIO Type PのACアダプタは本当に小さいです。100円ライターを3つ重ねたぐらいの大きさです。
3.キーボードがしっかりしている
工人舎のSHを使用していたこともあるのですがキーボードが打ちづらく、結局使用しなくなったことがあります。やはりキーボードは大事です。また、私は一番右下にある「ろ」のキーを多用しますので、これが省略されていたり変な場所にあるのはだめです(これでLOOXが対象から外れました)。それに対してVAIO Type Pのキーボードは普通に使えます。がたがたしたりたわんだりもしません。
4.Windows7が動作する
持ち運ぶ場合は電源のOn/Offではなくスリープ/復帰で運用したいため、それが高速に安定してできるOSが動作する必要があります。できたらMac OS X、最低でもWindows7が良いです。Ubuntuはドライバが少ないのでいやです。
5.SSD
衝撃を気にしないで使用できるのはありがたいです。
6.無線LAN
いまどきみんなついてますが。一応。
購入後、まず最初にリカバリーディスクを作成しました。
BuffaloのACアダプタ駆動の外付けUSB-DVDドライブを接続して作成しようとしたのですが、うまくいきません。書き込み中にエラーで止まってしまいます。試しに別のDVDドライブをアダプタ経由でつないでみましたがこちらもダメ。ネットで調べると同様の症状の人が少なからずいるようです。どうやらType PはUSB周りが弱く、DVDドライブとの相性が出てしまうとのこと。USB電源のものだとうまくいかないのならしょうがないですが…
結局、AnyDVDの体験版をインストールして仮想DVDに書き込み、それを別PCで焼きました。
次にリカバリーディスクからドライバやユーティリティの取り出しです。これは別PCでネットの情報(Type P Wiki
)をもとに行いました。
そしてWindows7化です。これはインストールCDをツールを使用してUSBメモリースティックにいれて行いました。ドライバは先ほどリカバリーディスクから取り出したものとSonyのHPからダウンロードしたものを使用します。これもネットに情報が載っています(Type P Wiki
)。
さて、比較的軽いと言われるWindows7にしたわけですが、Type PはCPUがATOMです。私は以前ATOM+ION+2.5inchHDDで組んでWindows7をインストールしたことがあるのですが、あまりのもっさりさにすぐにCore i3 530+2.5inchHDDに組み直しました。今回はIONですらないATOM、しかもシングルコアです。Aeroを切って、、、と軽量化した結果、どうやら普通に動きました。SSDの恩恵が大きいようです。
もちろん重い処理に時間がかかるのはしょうがないですが、軽い処理がきちんと動いてくれそうなのはありがたいです。以下いくつかの処理、アプリケーションを動かしてみた結果を記します。
1.スリープ・復帰
スリープに関してですが、HDDではなくSSDですので、処理中に気にせずかばんにしまってしまいます。スリープにかかる時間を気にする必要はないでしょう。復帰の方ですが、10秒強かかります。速くはけしてないですが、許容範囲です。SSDなのが効いているのでしょう。
2.WinRAR
遅いです。メインに使用しているAthlon II X4 605e(2.3GHz x4)+ 3.5inch HDDの4倍時間がかかります。重い処理ですので時間がかかるのは当然として、Windows自体がかくかくになります。擬似デュアルコアですのでしようがないですね。
3.Windows Media Player
XPのときはVAIO Type Pでコーデックをいじって動画再生支援機能を有効化するのが流行った(?)らしいのですが、Windows7になってからは特にいじらなくても動画再生支援が効くというので、適当にFUllHDの動画を探してきて動かしてみました。ダメです、カクカクでした。VAIOのユーティリティで余計な物を入れるか何かしてしまったのでしょうか?試しに動画再生させただけで、私は動画ファイルを見るつもりはないのでこれ以上のことはしませんでした。
4.YouTube
google chrome上で特に問題なく見れます。
5.Evernote
特に問題ありません。pdfも画像もさくさく動きます。また、つけっぱなしでも問題ありません。これぐらいのサービスなら他の処理に影響ないようです。
6.Skype
チャットしかしていませんが、特に問題ありません。Evernoteと同じく、他の処理にも影響ないようです。
7.DropBox
当たり前ですが同期自体には問題ありません。しかし他の処理に問題を起こす場合があります。後述します。
8.Word、Excel、Outlook、Google Chrome、Thundrbird
特に問題なく、起動も速いです。Excelのマクロは使用していないのでわかりません。
9.Qt Creator
サクサク動きます。キーボードがしっかりしており、解像度が極端に横長なのが幸いして2ペインが非常に使いやすいです。ビルドは時間がかかりますが、重い処理ですので当然です。ただしDropBoxと同時に使用すると問題があります。私はQt CreatorのファイルがDropBoxの対象としているため、DropBoxの影響を受けます。結果じゃっかんもっさりするうえに、たまにひっかかります。VAIO Type PはCPUの貧弱さをSSDでカバーしているわけですが、この原因はCPUによるものなのか、SSDの良さをDropBoxのアクセスで消してしまっているのかはわかりません。ただ、SyncをPauseすれば問題ないです。
10.Visual C++ 2010 Express
重いです。Qt Creatorと同じくDropBoxの対象とするとさらに重いです。DropBoxのSyncはPauseする必要があります。ビルドが遅いのはしょうがないです。重い処理ですから。しかしソースコードの編集自体が重いです。とりあえず重い理由が2つありそうです。1つ目はIntelliSenseです。2010になりフォールバックという機能が増え、よりIntelliSenseが賢くなったVisual C++ですが、その分IntelliSenseが重くなった感があります。重くてVisual C++自体が固まるのでIntelliSenseを切ってしまいました(ツール/オプション/テキストエディター/C/C++/詳細/IntelliSense/IntelliSenseの無効化)。もう1つはVisual C++自体の描画が重いです。ソースコードをスクロールするだけでもレスポンスがものすごく悪いです。また、スクロールさせるとそこの部分が白くなってしまい、ソースコードが表示されなくなることがあります。そのため、IntelliSenseを切っても、使用にストレスが貯まります。
11.Leeyes
自炊した本をrarで圧縮したものを読んでいますが、問題ありません。軽いです。モニタが小さいですが、VAIO Type Pの重量が軽いため、本体を持ち上げれば済みます。
嬉しいことにWinRARとVisual C++以外は軽快に動作してくれました。
Sバッテリーの稼働時間ですが、
「スリープ」20分+「ワードパッドで文章を打つ」15分で8%消費します。
「Qt Creatorで編集したりビルドしたり」15分で25%消費します。
重い処理しなければ2時間ぐらいはもちそうです。
総括
重量が軽く、キーボードがしっかりしており、解像度が高く横長で、SSD装備、と、VAIO Type Pの特徴の利点はしっかり感じることができます。重い処理にはまったく向きませんが、軽い処理目的であれば非常に使い勝手が良いです。欲を言えばSバッテリーでもうちょっと長く動いてくれればもっといいのですが。代わりにACアダプタが非常に小さいですので、普段の持ち運び用として常用することになりそうです。
私がこれを中古で買った翌々日にはSonyストアで私のよりも型の新しいVAIO Pが販売予定数終了してしまいました。今度IntelはNシリーズでデュアルコアのATOMを発売するとの噂があります。デュアルコアで(またはAMD Fusionで)現在のよりもバッテリーがもつType Pが発売されるとしたら、新品で買いたいと思います。
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購入金額
53,000円
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購入日
2011年03月11日
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購入場所
じゃんぱら 秋葉原
aoidiskさん
2011/03/24
処理的どうなのかなと思っていましたが、
いいんですね。
たしかに今更かもしれませんが
いい。
退会したユーザーさん
2011/04/18
処理は本文でも書いてあるとおりなのですが、携帯性と手軽さを考えたら(ぎりぎり)十分だと思います。