レビューメディア「ジグソー」

【クリスマス記念】バランス改造で,今でもトップに君臨できる実力を持つ澪ホン

 AKGの高音質ヘッドホンの原点,超有名なK701(WH)です.

 

 色もホワイトなので,一世を風靡した“澪ホン”そのものです.

 2005年発売のK701は,世代交代(モデル名を変更)を重ね,若干の仕様変更を伴い,初代K701は生産終了になりました.また,K701の初期モデルはオーストリア製で,後期モデルは中国製です.このため,初期モデルの”Made in Austria”の人気が高いですが,その分古い機種が多く,程度が悪くなる傾向にあります.音は同じと言われていますが,もしK701の未使用品を見つけたら,生産国をチェックしてみて下さい.

 

 実は,既に派生進化版のQ701のホワイトを持っているので,今更K701(WH)を購入するメリットはないのですが,興味深い改造品を見つけてしまいました.

 

 このK701は,バランス改造済で,3ピンXLRコネクタ×2という仕様でした.そのバランス化も,一般的に行われているプラグ交換(今回はXLR)ではなく,完全なバランス改造です.K701はリケーブル出来ないかわりに,4芯ケーブルが採用されているため,プラグ交換だけでバランス化できるというメリットがあります.しかし,ヘッドワイヤーを使用した渡り配線になっていて,この部分での音質劣化と左右バランスの崩れが発生します(このため,Q701のバランス化は見送った経緯もあります).

 ところが,今回のK701はケーブル両出し改造になっています.リケーブルには対応していませんが,オリジナル仕様かと思わせるくらいきれいに作られていました.

 

 

本体のみですが,程度は良好.

 

初代なので,きっちり,オーストリア製.

 

ケーブル両出し改造.

 

XLR-3pin✕2に改造.

 

 と,ここまでなら,バランス改造済K701ということで,Q701持ちとしては,購入するまでの触手は働かないのですが,なんとケーブルがMoon AudioのBlack Dragonが使用されています(汎用リケーブルを加工して取り付けた印象).K701自体の価格も最終的には下がったので,リケーブルがBlack Dragonでは,ケーブルのほうが高かったかも?

 結果的に,Black Dragonケーブルを買ったら,おまけでK701が付属していた様な感じになりました(半分ケーブル目的で買いました).

 

 

 今回のK701改造品は,ヘッドバンドに凹凸(イボイボ)付きの初期モデルで,”Made in Austria”.かつ程度も良好なので,音出し確認も出来ないままでしたが,チェック済みを信じて,お買上げとなりました.前の持ち主が相当大切に使用していたor殆ど聴いていなかった雰囲気です.

 

 オリジナルスペックは,このようになっています.

型式:ダイナミック開放型オーバーイヤー

周波数特性:10~39,800Hz

感度:93dB/mW

最大入力:200mW

インピーダンス:62Ω

プラグ形状:6.3mmステレオ標準(3.5mmミニへの変換アダプタ付)

質量(コード除く):約235g

 

 インピーダンスが62Ωで,感度が93dB/mVなので,DAP直挿しでは十分な音量は取れなさそうです.まぁ,XLR-3pin×2の仕様なので,DAP直挿しは出来ませんが.

 また,古い機種なので,ギリギリハイレゾ対応ではありません.今なら,ちょっと工夫して,ハイレゾ対応を謳えそうなスペックです.

 

 あと,このシリーズの特徴ですが,すごく軽く感じます(実際にも軽いです).ハウジングが大きく,メタル感もあるので重く感じますが,軽いです.

装着感はヘッドバンドが少し気になります.側圧はやや強めですが,イヤーパッドが大きいので圧迫感はありません.

更新: 2017/12/24
音質

K701とは思えない変化

 接続端子がXLR-3pin×2本なので,そのまま使用する場合,HPAはDigiFi No22のバランス対応アンプとなります.本体の標準端子として,XLR-3pin×2が存在しますので,ここに接続して聴きます(参考までに,DigiFi No22のバランス対応ヘッドホンアンプは,アンバラ入力/バランス出力です.フルバランスではありません).

 

 以下,このバランスHPAでの音質レビューです.オリジナルK701は過去の印象しか無く,現在,聴き比べは出来ないので,Q701のアンバラリケーブル品(オリジナルケーブルはQ701を殺しています)と比較します.

 

 このK701改造品の第一印象は,K701の印象そのままに,さらに透明感と広がりを感じました.低域の量感は,やはりQ701のほうがあり,中域の厚みもQ701のほうが上に感じますが,K701の特徴である高域は,明らかに改造済み品が上です.と言っても,K701改造品の低域が出ていないと感じることはなく,他の機種と比較しなければ,低音スキー出ない限り,不満はないと思います.

 

 さらにじっくり聴くと,解像度があり,雰囲気(空気感)の描写が上手くなっていることがわかりました.よりリアリティ感が増し,ピアノの音にドキッとします.

 

 Q701のアンバラリケーブル品は,客観的なリスニング用,K701改造品は,感性に訴えるリスニング用という感じです.Q701とK702では,Q701を選択しましたが,もし,Q701新品とK701改造品が同じ値段で売られていたら,間違いなく今回のK701改造品を買います.もうQ701は要らないと思えます(同じ改造を施せば,Q701のほうがより好みに近づくとは思いますが).

 

 AKG K701シリーズの両出しバランス化が,これほどの効果があることに驚いています.ケーブルのBlack Dragonの効果分がはっきりしないので,一般的な(と言うより現実的な価格の)ケーブルでも同じ効果が出るのかはわかりませんが,K701+Black Dragonの両出しバランス化改造は,K701の実力を100%引き出しています.

 このK701改造品なら,最新モデルのK712PROにも勝てる気がします(同じ環境で試聴していないので,あくまでも想像です).

 

 用途は,クラシックとジャズ.弦楽器も美しいです.迫力には欠けますが,ポップスやボーカルもいけます.サラ・オレインなんかはぴったりで,その透明感のあるボーカルが活きます.ただ,基本的に,明るいクールな音色になります.

 同じクラシックやジャズ向きでも,反対の音色がHD650です.透明感に欠けますが,ウォームな音色です.ジャンルを問わず.その中間のモニター的音色がATH-AD2000という感じです.

 

 面白いですね.

 だから,増える一方のヘッドホン&イヤホン...

  • 購入金額

    0円

  • 購入日

    2017年12月16日

  • 購入場所

    フジヤAVIC

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