AKG K701 です。
2005年発売(だと思います)。国内販売が2006年。
正規代理店価格で8万円代で売られてたのが4万円あたりまで下がったのですが、アニメの小道具として使われたことで人気が再燃し12万円まで高騰したという、性能以外で一部に有名になってしまったヘッドホンです。
(放送は2009年ですのでアニメ云々言われることは少なくなったかもしれません。)
製造を中国に変えることで大幅なコストダウンをはたし2万円台と手に取りやすい商品になってくれました。
オーストリアのAKG は1994年にアメリカのハーマンの傘下に入りそのハーマンも2017年にサムスンの子会社になっています。
オーストリア製じゃないK701 なんて認めないという人には「では新品でオーストリア製のK701 という虎を屏風から出してください」と言えばどこからかデッドストックを取り出して20万くらいで売ってくれるかもしれません。
今回はヨドバシの通販で23,450円で購入したのでポイント込み実質21,105円ですね。
ヨドバシのサイトには特に書かれていませんでしたが、届いたのはヒビノ扱いの3年保証モデルでした。
プラスチッキーではない
画像では一番上の銀色の網は金属ですが、ほかはプラスチックのようです。
周りの白い網もです。どうやってこのサイズでこの形状を実現してるのか。
質感いいのです。
他の部分もバリなどなく安っぽさがありません。
まあこの価格で安っぽかったら売れるわけ無いかとも思いますが。
ちょっとレトロな形状とヘッドホンには珍しい白というデザインもあいまって不思議な魅力を感じます。
ちなみに以前はMade in Austria とハウジングの外側に書かれていたのですが、現在はヘッドバンドの裏にシールでMade in China と控えめに主張しています。
素材の味しかしない
音質のレビューできるほどの耳でも環境でもないのですが、ものすごくフラットな音だとは感じます。
入力された音を忠実に鳴らしてる感じ。
ですので、音に特徴をつけて楽しめるようにしたヘッドホンが好きな人には物足りなく感じるでしょう。
ピンクノイズをiPhone で測定してみました。
登録してませんがSuperlux HD681F では↓こう。
(以前使ってたHD681(無印)ではここまで極端な凸凹は出なかったのですけど。)
比較するのもアレですが約1/10という価格を考えればHD681F も充分以上に良い音です。ただ高音域がちょっと刺さるのです。
K701 はそういうことはなく、とても自然な音で聴き疲れしにくいです。
スペック的には定格インピーダンスが62Ωですので、スマホなどではヘッドホンアンプ等が必要だと聞きます。
iPhone 7 Plus で試しましたがそこまでは必要ないのではと感じました。MP3Gain で91dBに均した楽曲をApple純正のLightning - 3.5mmヘッドホンアダプタを使用してです。
機種により出力の差はあるでしょうがそこまで身構えなくてもよいのではないかと。
ゴム細い
頭頂部を押さえるヘッドバンドがガイドに沿ってスライドすることで耳に合うように出来ているのですが、それを引っ張るのがゴムなんです。
すごく細くて耐久性に不安。
オープンエア型らしく音漏れは凄いので自室で一人でいるときじゃないと厳しいです。
外部の音もとても良く聞こえます。外部の騒音も。
使用スタイルは選ぶ商品だと思います。
あとデカい。
イヤーパッドの外周11cm、内周6.5cmくらいです。
耳がすっぽり入り押されて痛くなることはないですが、ちょっとラフに掛けると前述のゴムのおかげで顎関節の下まで掛かります。
側圧もある方なので首を締め付ける感じになります。
頭の小さな人はズレて気になるんじゃないでしょうか。
興味がある人には試聴というか試着を強く勧めます。
聴くソースを選ばない
性能でも言いましたが音質がとてもフラットです。
リファレンスヘッドホンというだけあって、素のままです。
こういうジャンルが得意とかがないので、不得意もありません。
誰もが持ってる映像ソースの「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」の冒頭の音楽や「ガールズ&パンツァー 劇場版」の冒頭の会話の後の砲撃音など、ドンシャリ系で聞くとツラい場面も難なくこなしてくれます。
ボリュームを会話にあわせると効果音がキツい、効果音にあわせると会話が小さいという悩みから開放されました。
まあイコライザー使えばいいだろって話なのですが調整が面倒くさいのです。
映画を見るのもアニメ見るのも音楽聴くのもゲームするのも全てPC。その音声出力はヘッドホンのみという私の利用形態にぴったりです。
どんな人が買うべきか
ケーブルが直付けなので断線した場合の修理費や意外と高いイヤーパッドなど、長い目で見ると維持費がそこそこしそうです。
後継機K702 などは着脱式ケーブルとなってるのでまだ良いかも。
そう考えるとあえてこのヘッドホンを買うべきという人はこういう方です。
- このデザイン(この形状に白)に惚れた!
→ 惚れたなら仕方ないです。買いましょう。 - 秋山澪が使ってる姿に惚れた!
→ 惚れたなら仕方ないです。レフティーモデルのベースとともに買いましょう。 - あずにゃん派だが澪ホンも気になる!
→ それは浮気ではありません。買いましょう。私もむぎちゃん派ですが買いました。
こういう人口の70%くらいと推測されるごく一部の人は買うべきです。
仕方がないのです。
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購入金額
23,450円
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購入日
2021年01月01日
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購入場所
ヨドバシ・ドット・コム
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