今回も傑作でした。
トリックがこれでもかってくらいシンプルで美しい。
古典的手法であるが故に、気づきにくいのが良いですよね。
また、有栖川作品のキャラクターはどこにでもいそうな人たちなのでとても親しみやすいです。
そして、同時に何故この人が犯人になったのという悲しみも浮かんできます。
火村教授はそういった読者の疑問を全て飲み込んで一刀両断で断罪します。
そうする事で読者はギリギリ救われるのかもしれません。
現実にこの事件が起きていたら、火村教授のような態度を取れるのだろうかと少し考えてしまいました。
長さも丁度良い長さで、ちょっとした合間に読むのにぴったりだと思います。
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購入金額
650円
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購入日
2008年頃
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購入場所
どこかの本屋さん
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