おなじみ江南の登場から始まるこの作品は、「館」へ深く関わってしまうようになった彼の数奇な運命をとつとつと書き綴ります。
九州の熊本県の村にその「館」がある事を、江南はたまたま耳にします。
そして、不思議な引力によって、江南は館へと足を向けてしまう。
向かっていた途中、地震により乗っていたレンタカーが壊れてしまい、仕方なく徒歩で館へ行く事になった江南。
館へ到着し、不思議な「声」に導かれて、彼が目にしたのは十角形の塔。
「声」の導かれるままに歩みを進め、塔の最上階へ行く。
そこで、再度地震――。
最上階から落下した江南は意識を失う。
そんな序章から始まり、語り手が「私」へとバトンタッチされます。
読者は「私」の目を通して、暗黒館の全貌を少しずつ知ることになります。
館の一人息子である玄児に連れられて暗黒館へと来た「私」は、暗黒館に住まう人々に接触します。
そこに居る人々は「私」の知っている世界とまるで違う世界に住む人々だった。
外側も内側も黒一色で塗りたくられているこの館の住人は皆大きな秘密をそれぞれ抱えている。
その一族が一同に介する「ダイアの日」そして、「ダリアの宴」に「私」は招かれる。
「宴」により、第一巻は最高潮を迎えます。
読者は綾辻氏の構築した「館世界」へ飲み込まれ、ずるずると引きずられるに違いません。
説明は二へ続く。
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購入金額
820円
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購入日
2008年頃
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購入場所
どこかの本屋さん
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