ひっそりとブラント消滅しちゃいましたが
iPad登場以降、安価なAndroid/iOS/Windows椨の登場でカテゴリ自体が消滅してしまいましたが、3万未満で買えてPDA用OSではなくフルバージョンのWindowsが搭載されて、モバイルするのに最適な小ささを持った安価なノートパソコン「ネットブック」の代表格として知られたEeePCシリーズの名機「EeePC 901-X」です。友人から4年前に3000円で譲ってもらいました。当時まだ中古が20000円程度で売ってましたから本当にジャンク品並みの値段で譲ってもらったことになります。ちなみにこの前に初代EeePC 4G-Xも使ってました。
OSはネットブックなど安価なPCに激安でライセンスしていたWindows XP Home Edition SP3。CPUはIntelの初代Atom N270 1.6Ghz。RAMは1GBでしたが譲ってもらったものはすでに最大の2GBに増設済み。SSDは4(SLC)+8(MLC)GBの2ドライブ構成で、OSは4GB HDD側にインストールされています。GPUはIntel 945GM。
初代Intel Atom N270プロセッサはIntel HTテクノロジに対応はしているものの、性能としては初期Pentium 4相当の性能しかありませんでしたが、用途と目的を絞れば十分な性能でした。もちろん現在のAtomでも受け継がれている低電圧動作でバッテリーの持ちも8時間とえらく長く持ったためモバイル機としてもしばらく活躍していました。
Eeeブランド自体はつい最近まではAndroidタブでも使われていましたが、ついにブランド消滅してしまったようでちょっと寂しい限りです。
明日以降どうしよう…
現在はプリインストールのWindows XP Home Edition SP3をnLiteで削れるだけ削ったうえでEeePCでは定番テクニックになっていたEWF化を行ったうえで運用していますが、明日でWindows XPのサポートは終了するためOSを何らかのOSに入れ替えなければいけません。とはいってもデフォルトの構成なのでWindows 7やWindows 8.1のインストールは厳しいのでいろいろ迷っています。一応検討しているのは
Ubuntu Netbook Remix
Android 4.4.2 "KitKat" x86 RC
の2つです。ただUbuntuは一度12.10を運用していたことはあったのですがアップデートでSSDがキツキツになってしまったので今後はAndroid x86端末として再生しようかなぁと思っていたりします。幸いAndroid x86も4.4.2 KitKatになって以前のバージョンでは再生できなかった動画再生もいけるようになったようですし、仮想環境で試した感じARM向けアプリケーションもARMエミュレーション機能のアップデートでほとんどいけるようになっているので、今後は”Android 4.4.2 KitKatを搭載したネットブック”として余生を過ごしていくことになりそうです。
というわけでキッヨカッヨ食わせてみた
予定通り4/9にWindows XPのサポートが終了したのでXP環境に別れを告げてAndroid 4.4.2 KitKat搭載ネットブックに進化させてみることにしました。
Android x86のインストールイメージは公式サイトから入手可能です。現時点の最新はAndroid 4.4.2 "KitKat" RC1になります。
インストール自体は非常に簡単で、ダウンロードしたISOイメージをCDに焼いたあとそのCDからブートして
アンヨヨイヨってLinuxベースなんですよ
インストールするドライブ(今回はSLC側の4GB SSDを指定しました)をcfdiskでLinuxパーティションにフォーマットして
インストール先をext3でフォーマットして(一応FAT32やext2でも行けるみたいですが、ext3を指定しました)
「本当にext3でフォーマットするの?パーティションの中身全部消えちゃうよ?」と表示されますが、前の作業ですでにLinuxパーティションで初期化しているので問答無用でOKをクリックします
ブートローダーのGRUBをインストールするかどうか聞かれますがインストールしないと起動できないので当然「Yes」を選択します
Android x86はすでにrootが取れてる状態になっていますが、システムディレクトリ(/system)も読み書きできるようにするかどうか聞かれますのでYesを選択。
あとはSSDに必要なファイルのコピーが行われインストールが完了するので再起動すればまんまAOSP Androidなブートスクリーンが表示され
Androidの初期セットアップ画面になります。ここら辺は普通のアンヨヨイヨ端末と同様なので割愛。
デフォルトでインストールされているランチャーはGoogle HomeではなくLauncher3になります。Google HomeのほうはNexus端末/Google Play Edition端末/CyanogenMod 11搭載機にしかインストールできないので
に切り替えました。
で、キッヨカッヨ食ったEeePCはどうよ
割と普通なアンヨヨイヨ端末になります。
でKitKat食った端末が3台に!
Android 4.2"JellyBean" x86を本機で試したことが一度あったのですが、その時は動画再生不可、ARM Appもほとんどが動作しない状態で常用は厳しい感じだったのですが、KitKatでは前述のとおりIntel GMAのドライバが含まれるようになり、ARMエミュレーションもバージョンアップしたことにより、動画再生は普通に行けるようになり
ARM向けAndroid Appも大体普通に動作するようになりました。
ただしAndroid端末は縦置き前提なせいか縦置きに画面が切り替わるアプリがあり、これも使えなくはないのですがタッチパッドの上下左右が逆になってひっじょーに使いづらいです。なのでできれば横画面で使えるアプリ限定にしたほうが快適かとw
ベンチとってみました。3DMarkは動きませんでしたが、定番のAntutuは動きました。
Antutuもベンチとるときは縦画面に切り替わったので操作が非常に大変でしたorz
スコアは7716。SnapDragon S3搭載機が大体こんな感じだったのでシングルコアAtom N270にしては頑張っているほうだと思います。ただしOpenGL ES 2.0ベンチはドライバが未完成なせいなのかそれとも単純にGMA950がOpenGL ES 2.0に対応していないのか、画面描画が全くされずフレーム数も2fpsと散々な結果になりました。まぁこの機種でAndroid向け3Dゲームを動かそうと思う人はいないと思いますが…(そもそもタッチパネルや傾きセンサー操作前提のアプリが多いのでこの子ではほとんどまともにプレイできないと思います)
WEB端末として再生する分にはAndroid 4.4.2 x86も十分いけるなぁと思いました。
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購入金額
3,000円
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購入日
2010年頃
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購入場所
友人から譲渡
CR-Xさん
2014/04/08
しかし、ついつい画面をタッチしそうな気がするwww
Schrödingers Katzeさん
2014/04/08
本家のUbuntuは、どんどん大きく重くなっていきますけどねぇ。
notokenさん
2014/04/08
mintとか、Archとかが軽くてお勧めですよ。
クドフィリアやってるガジェ獣かのあゆさん
2014/04/12
最近のUbuntuは確かに低容量なネットブックの再生には向かないかもしれませんね。
wattOSにmint、Archは軽量なんですね!
あとUSBブートしかできなくなったThinkPad x40のほうにはUbuntu 12.10ベースのBeanを入れてるのですがこれもなかなかいい感じでした。
クドフィリアやってるガジェ獣かのあゆさん
2014/04/12
実際にアンドロイド端末化しちゃいましたw
縦置き前提のアプリはちょっと実用しずらいですが、ARM向けアプリも大体ほとんど動くようになってるのでネットブックをWEB端末として再生するOSとしては候補にしていいと思います。KitKatなんでAtom N270機でも快適に動いてくれてますよ~
Schrödingers Katzeさん
2014/04/12
x86でARMのアプリって、生理的にはなんかもやっとするのですよね。
回転して置けるようなアームつけたりスタンドだったりしたら、もしかして広い画面で快適に…だったりするんでしょうかねw
…縦画面…ゲーム(特にアーケードゲームの移植なんかは)悪くないかもしれませんけど、普通にはあんまりつかわんですよね。据え置き型だと。