その後、検証したところ、やはりスイッチング電源はノイズ面でダメな事が判明。設計が旧い故、スイッチング周波数が低い事が災いしているのだろうか、素子の発するスパイクノイズはラインフィルターで解消出来るレベルではない。

結局、トランス電源を組み直すという結論となったが、ドンピシャの値のモノは入手が難しく、Rコアトランスを特注する事になる。

その他のトラブルとして、基準周波数源の周波数が安定しない原因は、PLLがすっ飛んでいる為と推測される。これは、WJのV/UHF受信機にも共通する弱点で、経年変化によるPLL回路の劣化であろう。現在、回路を精査中であるが、邪魔臭いのでPLLを切った状態で運用する事もアリだと思い出している。

新たに基準発信源を入手し、試運転を行う。

こちらは、オリジナルと比較して良好なコンディションのようである。

暗かった液晶表示をLEDバックライトの新しいものと交換する。

グランドラインの接続が少し変わったやり方で行われていたために少々手間取るが、無事動作を確認する。　噂ではオリジナルの液晶バックライトの耐用時間は（年数ではない）1000Hだったらしい。あまりにベラボーな設計だが、軍関係の備品ではよくある話なのかもしれない、、、。